劇場公開日 1986年3月8日

「猿にもモーツァルトを♪」愛と哀しみの果て kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5猿にもモーツァルトを♪

2020年7月20日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 ケニアの大自然、ライオン、そして象牙。第一次世界大戦前夜にアフリカへと移り住んだ富豪の娘。結婚もなんだか友人感覚だったのか、勝手に酪農からコーヒー農園に変更されたことにも憤りを感じつつ、新天地での生活を懸命に生きていた。

 冒険家の自由人デニス(ロバート・レッドフォード)の生き方がうらやましい。何にも束縛されず、結婚なんて考えない。蓄音機とモーツァルトのレコードだけは忘れないというところもいい。戦争がアフリカにも影を落とすが、ドイツ軍の侵攻に備えるだけの描写でそれほど重大事ではなかったようだ。

 脚を負傷した少年とのエピソードや梅毒にかかって帰国するなど波乱万丈のアフリカ生活。でも終わってみると、やはり金持ちのお嬢さんだったことがよくわかり、全てを失ってから自分の所有するものなんてなかったことに気づく。愛さえもだ。

 複葉機を手に入れたデニス。「操縦はいつ覚えたの?」「昨日」。インディ・ジョーンズ顔負けのデニス。財産なんて残さないさ~などと言う、自由気ままなセリフを吐くのもロバート・レッドフォードならでは。フラミンゴの群れの上を飛んでるところが最高にきれいでした。

kossy
るーさんのコメント
2021年10月6日

kossyさん、こちらこそ早々に返信をありがとうございます。
2人で複葉機に乗るシーンは流石に二重写しでスタジオ撮影ですよね。
二大スターをもしもの事故に合わせられないし〜。
いや私ならレッドフォードと乗れる!笑

るー
るーさんのコメント
2021年10月6日

複葉機(←そういう名称なんですね!)で、亡くなるなんて、冒険家らしいですね。レッドフォードにピッタリの役でした◎

るー