コールド マウンテン
劇場公開日 2004年4月24日
解説
全米図書賞を受賞したチャールズ・フレイジャーの同名ベストセラー小説を「イングリッシュ・ペイシェント」のアンソニー・ミンゲラ監督が映画化し、レニー・ゼルウィガーがアカデミー助演女優賞を受賞。南北戦争末期、兵士インマンは恋人エイダに会うため死罪を覚悟して脱走し、故郷コールド・マウンテンを目指す。エイダは彼を待つため故郷で必死に生きる。撮影は「イングリッシュ・ペイシェント」でオスカー受賞のジョン・シール。
2003年製作/155分/R15+/アメリカ
原題:Cold Mountain
配給:東宝東和
スタッフ・キャスト
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2021年1月30日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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数年ぶりに鑑賞。
今回、(途中、何度か台所に立ってしまったせい?)あまり二時間半という長さを感じなかった。助演賞とったレニー・ゼルウィガーが良いのはもちろんだけど、キッドマンだって最高だよ。冒頭の戦争前夜の頃はたぶん設定が18ぐらいじゃないかと思うんだけど、若くて初々しい感じがみなぎってるよね。ジュード・ロウと見つめ合うシーンとか、美男美女すぎて笑けてくる(笑)
脚本がいい。特に、戦争を揶揄するレニーの台詞。
初めて観た時は、ただただ演者の美貌と残酷さと(生臭坊主ならぬ)生臭牧師と悲しさに圧倒されてしまったんだけど、年を経て観ると、また感慨もひとしおですな。
家畜と病気の赤ん坊を取り上げられて、輪姦(まわ)されかけるナタリー・ポートマンが、たぶんちょっと善玉っぽい義勇軍兵士を射殺するシーンのやるせなさ(というか、そのシーンの意図)を、ようやく理解した。前までの私はよほどボーッと観ていたのか?たぶん、身ぐるみだけ剥いで逃がそうとしてたジュードの徒労感よ。
ジュードを匿って看病する、山奥で山羊と暮らしてる仙人みたいなお婆さん。憧れるわ、、ああいう生き方。
インマン(※ジュード・ロウ)って、ちょっと、『もののけ姫』のアシタカとかぶって見えるんだよね。 戦争や呪いを通して、人間的な心を少しずつ摩耗させ、喪っていく。あるいは、人間離れした鬼神のごとき力を得る。
アシタカは神(獣神?)のために貢献して結果的に生き永らえるけど、インマンはね、、 山を越えて戻ってきた時、彼はかつての人間としての彼ではなかったのかもしれない。 同じように人という土俵を下りてしまった義勇軍の――ケモノのような――連中と戦い、身を挺してエイダやルビーを守ったのが切ないよね。
ラスト、平和な家族の食卓からだんだんカメラが引きになって、たくさんの木の葉が大写しになるところ。 こうした人々や家族の犠牲の上に、今日のアメリカの子々孫々の繁栄があるということを示唆してるようで、、この終わり方がとても好きです。
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純愛ラブストーリー、戦争によって悲しい結末をうんでしまう。
主人公のインマンは、純粋、心がきれいな青年だが戦争によって変わってしまう。だが、
彼女への想いは変わらない。
彼女の住む村へ帰るには、戦場から逃げ出さないといけない。逃げ出したことが見つかれば、死刑。村に帰って逃げ出したことがバレても死刑。かくまっている家族も、殺されてしまう。それでも、インマンは彼女のもとへ
帰ろうとする。
エイダは俗にいうお嬢様。知的でピアノの演奏ができる。だが、父が死んでしまうと
自分一人では何もできないということに気がつく。
エイダのもとへ、一人の女性が
畑の作り方や家畜の飼い方など、教えてくれて一緒に住むようになる。エイダもここから
変わっていく。
最後は、インマンはエイダを助けて?
インマン死んでしまう。
エイダには子どもが生まれる。
みんなで暮らす。
個人的な感想だが、
インマンはエイダのこと本当に愛しているのならひと目会えたらそれで良しとして、
身を引くべきなのでは?と思った。
インマンと一緒にいることによって
彼女も危険なめに合わせてしまうし。
あと、一晩で子どもできちゃうって、妊娠率高め〜と思いました笑
2020年1月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
たくましい女性レニーがオスカー女優となったのもうなづける。メソッドアクティングによる体重調整のみならず、『ブリジットジョーンズの日記』では見事なイギリス英語で、今回は南部なまりを大げさに発音しているのだ(正しい南部発音かどうかは知りません)!他の脇役陣も名演技でした。特にフィリップ・シーモア・ホフマン!笑わせてくれます。
映画全体とを見ると心理描写が少なく、南北戦争の恋愛叙事詩という感じでした。中でも自然描写が素晴らしく、アメリカ南部というと暑いイメージだったのが完璧に覆されるほど冬の情景が美しく冷気が漂ってくるのだ(館内の空調もおかしかったのだが・・・)。ストーリーは読めてしまう展開の上、これでいいのかと思わせるラストになり残念だった。
戦争に対する捉え方として、兵士の悲惨さよりも待つ側の女性たちの生活苦や寂しさをメインにしてあったことには好感持てますけど、爆撃や銃撃戦の迫力が最初だけであることに疑問を感じました。悲惨さがイマイチ伝わらないのですよね。
〈2004年4月映画館にて〉
2019年7月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
ブレンたん前半に出てきて「まさかこれだけ?!」と愕然としたが。
なんだこの美し過ぎる主役二人は。
でも最も魅力的だったのはレニー演じるルビー。ガサツで学はないけど、生活力は抜群でたくましい。そして父ちゃんにはツンデレ。この父娘がイイ。
ついつい本筋ではない方に目がいってしまう。
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