ワイルド・スピード ファイヤーブースト

劇場公開日:

ワイルド・スピード ファイヤーブースト

解説

2001年の第1作から数えて22年、メガヒットシリーズへと成長した人気カーアクション「ワイルド・スピード」のシリーズ第10作。

パートナーのレティと息子ブライアンと3人で静かに暮らしていたドミニク。しかし、そんな彼の前に、かつてブラジルで倒した麻薬王レイエスの息子ダンテが現れる。家族も未来も奪われたダンテは、12年もの間、復讐の炎を燃やし続けていたのだ。ダンテの陰謀により、ドミニクと仲間たち“ファミリー”の仲は引き裂かれ、散り散りになってしまう。さらにダンテは、ドミニクからすべてを奪うため、彼の愛するものへと矛先を向ける。

「トランスポーター」シリーズのルイ・ルテリエ監督がメガホンを取り、ドミニク役のビン・ディーゼルをはじめ、ミシェル・ロドリゲス、タイリース・ギブソン、クリス・“リュダクリス”・ブリッジスらおなじみのキャストが集結。また、新たな顔ぶれとして、ファミリーを次々と襲うダンテを演じるジェイソン・モモアや、オスカー女優のブリー・ラーソンが参戦した。

2023年製作/141分/G/アメリカ
原題または英題:Fast X
配給:東宝東和
劇場公開日:2023年5月19日

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映画レビュー

4.0荒唐無稽なアクションを体感できる4DXScreenスゴかった。

2023年5月31日
PCから投稿
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村山章

3.5勢いは大事

2023年5月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

派手にぶち上げまくって、フィナーレに向けて加速していくぞという勢いだけで乗り切ったような作品になっていた。このシリーズの場合、それがそんなにマイナス要因にもならないところまできているのがまたすごいというか、なんというか。
最後なんだから全部のせで行くぞ、ということだけは死守するみたいな作り方で、整合性は二の次に回している。それは優先順位を明確にしているということなので、破綻はしているんだが、姿勢としては一貫はしているとも言える奇妙なバランス感覚がある。
ジェイソン・モモア演じる悪役がよくしゃべる。こういう悪役、90年代のアクション映画でよく見た気がするなと思いつつ、いかにもなムーブでファミリーを翻弄していく。今回は完全に彼の映画で、一人でドムのファミリーを翻弄しまくるジェイソン・モモアが輝いているので、相対的にドムのファミリーが輝きにくいのだけど、次作で爆発する布石と考えれば、仕方ない。それにしてもハンがうっかりドラッグ入りのマフィンを食べて幻覚を見るくだりはなんだったろう。

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杉本穂高

3.5ジェイソン・モモアが演じる魅力的なヴィラン

2023年5月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

楽しい

単純

製作開始から22年目を迎えた人気シリーズの最新作では、益々荒唐無稽のシーンが連続する。中でも、ドミニクに対して復讐の炎メラメラのヴィラン、ダンテが放った球体形の中性子爆弾が、古都ローマの街を破壊しまくるシーンには度肝を抜かれる。まさに復讐の炎が視覚化された形だ。しかし、いくらCGとは言え、世界遺産級の建造物があちこちにあるローマをそんな風に叩き潰しちゃっていいのか?多分いいのだ。映画公開の際、世界中のプレスを招待して開催されたプレミアの場所として、ローマ市は最大のランドマーク、コロッセオが背後に見える特設ステージの建設を許可しているのだから。

そんなロケーションムービーの楽しさに加えて、本作にはシリーズの最終章を締めくくるに相応しい顔ぶれが勢揃いしてメガヒット作の吸引力を見せつける。中でも、ダンテを演じるジェイソン・モモアの役作りが際立っている。冷徹な破壊行為を楽しそうに実行、または指示する様子は、明らかに『ダークナイト』のヒース・レジャーをイメージしたものだと思うが、マッチョなボディにガーリーな衣装を纏い、頭のてっぺんをツインテールにして飛び跳ねるその姿は、ジェンダーフリー時代を象徴していて秀逸だと感じた。

ロングシリーズの延命は魅力的なヴィランにかかっていることを改めて実感させる1作だ。

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清藤秀人

4.5もはや脚本には期待せずに「何でもアリ」レベルのアクション満載で迫力のある映像を楽しむシリーズ映画。いよいよ最終章に突入。

2023年5月20日
PCから投稿

2001年の第1作目から、スピンオフ作品を除けば第10作目となる作品。
ここまで長期間シリーズが続くと、登場人物が増えすぎていて把握するのも大変になってきます。
本作でも新鮮味を出すために、さらに登場人物が増えますが、いよいよこの大ヒットシリーズも最終章に突入しました。
前2作で無双ぶりを発揮していた“サイバー攻撃を仕掛ける頭脳派”のサイファーから、「最狂」の敵・ダンテ・レイエス(ジェイソン・モモア)へと「敵」が変わります。
このダンテは、第5作目「ワイルド・スピード MEGA MAX」で登場した「ブラジルの麻薬王エルナン・レイエス」の息子なのです。
このようにキャラクターや設定が増えすぎないような工夫は見られますが、もはやカオスなくらいに、あちこちで抗争が勃発し、徹底したアクション重視に舵を切っています。
本シリーズの醍醐味は、これまで見たこともないようなカーアクションシーンを見せる点にあるため、この方向性は正しいのかもしれません。
最終章の始まりとして、敵・ダンテの「最狂」ぶりを見せ続けるのが本作の位置付けなのでしょう。
次の映画で終結するという話でしたが、最終章は3部作構想になるという話も出てきています。
仮に3部作になった場合は、間延びせずに「引きになる構成」にすることが重要ですが、どうなるか注目したいと思います。
本作の評価は、脚本を重視すると低くなります。
ただ、本シリーズの意味合いを考えると、如何にアクションシーンがキチンと描かれているのかが重要なのでしょう。
その視点で見ると、やや141分は長くは感じましたが十分に「最終章の入り口」にはなっていたので合格点です。

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細野真宏

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