泣き虫しょったんの奇跡

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泣き虫しょったんの奇跡
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解説

「青い春」「ナイン・ソウルズ」「I'M FLASH!」などでタッグを組んできた豊田利晃監督と松田龍平が、棋士・瀬川晶司五段の自伝的小説「泣き虫しょったんの奇跡」を映画化。おとなしくて何の取り柄もなかった「しょったん」こと瀬川晶司は、将棋で初めて周囲から認められたことをきっかけに棋士の道を目指す。ライバルや師匠との出会いを経て着々と実力をつけた彼は、プロ棋士の登竜門である奨励会に入会。しかし「26歳までに四段昇格できなければ退会」という規定へのプレッシャーに負け、退会を余儀なくされてしまう。大きな挫折を味わい絶望に打ちひしがれる晶司だったが、将棋を愛する気持ちや仲間たちに支えられ、再びプロ棋士を目指すべく立ち上がる。松田が主人公の瀬川晶司を演じ、共演にも永山絢斗、染谷将太、妻夫木聡、松たか子ら豪華キャストが集結。

2018年製作/127分/G/日本
配給:東京テアトル

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(C)2018「泣き虫しょったんの奇跡」製作委員会 (C)瀬川晶司/講談社

映画レビュー

4.0豊田監督が撮る運命だった作品

ローチさん
2019年2月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

奨励会にいたこともある豊田利晃監督が、一度は奨励会で挫折しながらも、アマチュアからプロになるという異例の道を切り開いた男の実話を映画化する。このこと自体にものすごく濃いドラマがある。本作は豊田監督が作るべきだったろうし、それが運命だったんじゃないかと思わせる。
将棋の対局を映画で魅力的に描くのは難しいことだと思う。「3月のライオン」では望遠を使って次の一手を考え抜く棋士たちの表情をクローズアップで捉えたが、本作ではそういう過剰な演出はない。しかし、淡々としながら緊張感のみなぎる対局をリアリティ重視で描いている。

好きなことを仕事にできるのは幸せだが、そこに至る道は苦難の連続だ。豊田監督も「将棋を憎んでいた」と語っていたが、好きなものだからこそ、つらくなる。奨励会を辞めて、従来の道が閉ざされても、好きなものを諦めなかった瀬川はそれだけですごいことだと思う。
映画は、瀬川のキャリアを通じて旧来の価値観に固執する業界への批判も忘れていない。将棋への愛を失っていないからこその豊田監督の愛ある批判だ。

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ローチ

4.0感動実話の裏に、旧態依然とした組織への批判的視点

AuVisさん
2018年8月31日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

笑える

知的

自身も奨励会に入ってプロ棋士を志した経験を持つ豊田利晃監督。見かけ上は単調な駒の差し合いの繰り返しである将棋の対局を、サスペンスとドラマに満ちた人間の生き様、人生の一大局面として情感豊かに演出している。盤の周りに円形レールを敷いて対局する二人をぐるぐるまわりながら撮影するショットなど、工夫に満ちた映像のアプローチでも楽しませてくれる。

松田龍平にはあまり感情を表に出さないキャラクターがよく合う。本作はタイトルにもある通り、「泣き顔」がある意味で目玉。これがなんとも味わい深いのだ。彼の演技幅の広さを感じさせる。

この感動実話の裏には、日本の古い組織に特有の、既得権を守る方向にはたらく閉鎖性、硬直性に対する批判的な視点がある。旧態依然とした将棋界のプロ昇格制度に立ち向かった側面もまた、この静かなドラマを盛り上げている。

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AuVis

2.5やや単調

ミカさん
2019年11月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

将棋の事が全く分からないので(正直興味もない)分からない人でも映画好きが楽しめる内容だったら、もっと良かったと思いました。やや、単調に感じてしまい、眠くなってしまいました。

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ミカ

4.5奨励会の中での若き棋士同士の鬩ぎ合い、シビアな現実を実感する。一人の不屈の男の半生を描いた作品。

NOBUさん
2019年10月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

幸せ

 鑑賞当時のメモ:将棋界のシビアさと現在の上級棋士の凄さを実感する

 17歳まで奨励会に籍を置いていた豊田利晃監督作。
 瀬川昌司を支え続けた人々
  ・小中学生時代の将棋道場の席主、工藤(イッセー尾形)
  ・小学生からの幼馴染、鈴木(ラッドの野田洋次郎)
  ・会社の同僚達(石橋静河、板尾創路)
  ・昌司のファン(藤原竜也 ワンシーンだけ登場)
  ・アマチュアの強豪、藤田(小林 薫 将棋連盟に瀬川のプロ編入を直訴する 心の中で応援したなあ)

  これだけの人々を動かしたのは、瀬川さんのお人柄だろう、と思った感動作である。

<頑張っていれば、見ている人が必ずいるし、苔の一念岩をも通すという諺を思い出した作品>

  それにしても、錚々たるメンバー出演作だったなあ。

<2018年9月8日 劇場にて鑑賞>

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NOBU
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