パレードへようこそ

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劇場公開日:

パレードへようこそ

解説

イギリスで実際にあった炭鉱労働者たちのストライキと同性愛者たちの友情を、カルチャー・クラブ、ザ・スミス、ブロンスキ・ビートといった1980年代のヒットナンバーにのせ、涙と笑いを交えて描く。84年、イギリスで起こった炭鉱労働者によるストライキ。そのニュースを見たマークは仲間たちと募金活動を始めるが、彼らがゲイやレズビアンであることを理由に、その申し出は炭坑組合からことごとく無視されてしまう。唯一受け入れてくれたウェールズ奥地の炭坑町へ向かうマークたちは、炭鉱労働者たちと協力を模索。町の人たちと深い友情で結ばれたマークたちは資金集めのコンサートを企画するが……。2014年・第67回カンヌ国際映画祭の監督週間で上映されクィア・パルムを受賞、第72回ゴールデングローブ賞の作品賞(ミュージカル/コメディ部門)にもノミネートされた。

2014年製作/121分/イギリス
原題または英題:Pride
配給:セテラ・インターナショナル
劇場公開日:2015年4月4日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第72回 ゴールデングローブ賞(2015年)

ノミネート

最優秀作品賞(コメディ/ミュージカル)  
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映画評論

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映画レビュー

4.5重めのテーマを優れたユーモアセンスで軽やかに描く

2016年10月23日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

笑える

楽しい

WOWOWで録画したのを何気なく観始めたら、これが滅法面白くてびっくり。 まだLBGTという言葉もない80年代の英国で、ゲイやレズビアンの若者たちが偏見や誤解をなくそうと活動を始めたが、思うように成果がでない。テレビで炭鉱労働者のストを見て、社会的弱者同士で連帯しようと思いつく。 同性愛の仲間たちは支援金を募り、遠く離れた炭坑町に車で届けに行くんだけど、やっぱり田舎には偏見を捨てられない人も多くて、善意をあだで返すことも起きる。それでも、少しずつ、良い方向に変わっていく。 エンディングで説明があるように、これは実話に基づく映画。今はLBGTの権利が少しずつ認められてきたけど、昔のこうした苦労の積み重ねのうえに今があるんだな、と実感させられる。 有名どころはビル・ナイぐらいだけど、味のある俳優たちがたくさん出演。特に同性愛チームはそれぞれキャラが立っていて、いとおしくなる。

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高森 郁哉

4.0革命を描いた胸が熱くなる作品

2023年11月3日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

レズビアン・ゲイと活動家が力を合わせ、炭鉱労働者とその家族に支援活動を描いた、史実に基づいた作品。 ゲイも労働者階級も、サッチャー政権下で苦しむ同じ仲間だ!って理由から始まった、炭鉱夫支援同性愛者の会(LGSM)。 認めてもらえない権利や正しい仕事が無いといった、鬱屈したテーマを明るくどこかコミカルに描いており楽しいです。 でも邦題はちょっと軽すぎかな?とは思いました。 クライマックスの場が「ゲイ・プライド・パレード」なので、そのままでも良かったのでは? 活動はお金を集めるよりレズやゲイを認めてもらう方が難しく、観ていて少し歯がゆいんですね。 そんな中でも段々と理解が増えていくのはやっぱり嬉しい。 それでもやはり許せない人もいて衝突があったり、そんな中で成長があったりと、何よりLGSMの皆が主人公のように描かれているのが好きです。 そんな紆余曲折を繰り返し、何とかたどり着いたゲイプライドパレード。 その行進のシーンは、実に爽快で美しいのです。 しかもバックで流れるは、ビリーブラッグ「団結は力なり」。 これ以上ない選曲ですね。 そして皆のその後が記されたクレジット、その一つ一つが感慨深いんです。こんなの絶対涙でますよ。 全然内容は違うのですが、どこか「グッド・ヴァイブレーションズ」を思わせる胸の高鳴りがありましたね。 権利や自由を手にする。そんな革命を描いた、胸が熱くなる作品でした。 それとこれ図書館で借りたんですが、このテーマの作品が図書館に置いてあるのが嬉しいですね。

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白波

4.0【1980年代中期のサッチャー政権下での炭坑労働者と同性愛者グループの、境遇の違いを乗り越えた友情を綴った実話ドラマ。 】

2023年7月7日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

ー 冒頭、「ザ・スミス」の”スティル・イル”が流れた時点で、この映画はサッチャー政権下のイギリスで起きた事柄を描いた作品であると、推測できる。- ■1984年のイギリスで、政府による炭鉱閉鎖に対するストライキ運動が激化。  同性愛者のマークはその趣旨に賛同し、仲間たちと募金活動を実施する。  彼らはその寄付金を送ろうと炭鉱労働者団体を訪れるが、同性愛者だという理由で門前払いを食らってしまう。 ー 私事で恐縮であるが、私は中坊の頃から親に頼んで「ロッキング・オン」を買っていた。渋谷陽一氏が編集長を退いた頃である。   扱われるミュージシャンは、英国であれば”ザ・スミス”を筆頭とした当時の労働者階級に厳しい政策を行っていたサッチャー政権への批判をするバンドが多かった記憶がある。- ◆感想 ・今作は、当時の英国の状況を知らない方にはやや分かりにくいシーンが多いと思う。  だが、作品の根底には今でも多くの映画の制作理由になっているLGBTQが明らかにある。当時はホモセクシュアルは不治の病であったHIVの問題があり、世間的にはキツイ状況下に有ったが、今作では彼らと炭坑労働者が結束していく様が描かれている。 ・俳優で言えば、英国紳士と言えばこの人”ビル・ナイ”や若き”ジョージ・マッケイ”が印象的である。 ・音楽で言えば、劇中に流れる”カルチャー・クラブ”の”カーマは気まぐれ”等の効果であろう。ご存じの通り、ボーカル、ボーイ・ジョージはゲイである。 <今作は、サッチャー政権下のイギリスで起きた、炭鉱労働者団体とゲイ解放グループの結束までの過程と、互いに偏見を乗り越えて絆を深めていく姿を描いた作品である。  だが、エンドロールでテロップで流れた通り、主要人物はHIVにより、若くして病死している。  今作は、同性愛者と、労働者とが時代背景もあり、奇跡的に結びついた作品なのである。>

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NOBU

5.0わたし、これ、だいすき。 みんなで歌うシーンがあるものになぜか基本...

2023年3月15日
iPhoneアプリから投稿

わたし、これ、だいすき。 みんなで歌うシーンがあるものになぜか基本弱いんだけれど、 この映画は特に最高!すごーーーく元気がでた!! と同時に切なさも。みんなで足掻いて繋がって、人と人が繋がれるってすごくすてき。希望だ。!!

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うみぶどう