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映画「THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦」 THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦 劇場公開日:2015年5月1日
解説 人気アニメ「機動警察パトレイバー」を実写化した「THE NEXT GENERATION パトレイバー」の長編劇場版。全7章にわけて劇場上映もされたドラマ版に続く物語で、1993年に公開されたアニメシリーズの劇場版第2作「機動警察パトレイバー2 the Movie」の後日談にもなっている。ある日、お台場のレインボーブリッジが爆破されるという事件が発生。数日前に陸上自衛隊の演習場から強奪され、最新鋭のステルス機能を備えた戦闘ヘリコプター、通称「グレイゴースト」を利用したテロ事件と判明する。さらに事件の背後には、13年前に首都東京を舞台に幻のクーデターを企てた柘植行人の教え子たちの存在があった。先代の隊長たちが13年前の事件解決に深く関与した過去のある特車二課の後藤田隊長は、事件解決のため、そして解隊の危機にある二課を守るために動き始める。
2015年製作/94分/G/日本 配給:松竹
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2021年9月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
見終わった時点で頭に「?」が飛びまくり、「続編? いやまさか……スピンオフもないだろうし、これはもしかして……描く気無しか?」と思っていて、某所でも「きっとこの監督は、"解決する気はない、決着は付けた" とか言うんだろうよ」とか書いてたら案の定、何かのインタビューで監督本人が「解決しようとは思ってない、決着をつけたかっただけ」と言っていた。わかった。もう何も期待しない。二次創作のためのネタを提供した、ということにでもしておくか。 でも、もしそうなのだとしたら、微妙に「疑問」が残るような表現をしないでほしかったし、なんなら「軽い解決」でもしておいてもらえれば、もっと「決着」の方に集中できたのに。「第三国の工作員」でも何でもいいから、隊長か刑事あたりに、ぺらぺらっと正体についてしゃべらせておくだけでも全然違ったはず。もしくは、長い助走期間(Ep.0~12)があったんだから、その中で徹底して「解決しない」の精神を貫いてきていれば、もう少し納得できたのかもしれない。短編の方はそこそこ楽しめただけに、最後の長編の拙さが際立ってしまった。 決戦シーンになんとなく納得感や説得力がないと、このレビュー内でも何人かの方が感じているようだけど、そりゃあ敵役の背景が描かれていなければ、何と戦ってるのかさっぱりわからないので、納得できるわけもなし。 過去に同じようなテーマで、2度もパトレイバーのアニメを作ってきているわけだけど、その中でもこれは最低の出来だと思う。一番よくできていたのはパト2。「二課の一番長い日」もよかったよ。いずれも敵役をしっかり描けていたから。しかし今回、無駄に「謎のベール」に包んじゃったせいで、「え、結局あれって、誰なん? 動機はなんなん? あの伏線は回収されないの?」と、すごく痒い感じで放り出されちゃったので、もうそっちが気になっちゃって、「決着」どころじゃなくなっちゃったのよね。もう一回観たいとは思わないし、ディスク買おうとも思わない。 つうか、そもそも同じもん何度も何度も作り直さなくていいんだよ、 もうおなかいっぱいだよ。 もともとそんなに「押井ファン」でもなかったし、ヘッドギアの中では一番最後にやってきて、ここまで勝手なことしちゃうんだなって気持ちなので、そりゃあ他のメンバーから総スカンくらうのもわかります。 もうヘッドギアからは抜けてもらえないかな。いや、立ち上げにものすごく貢献してくれたのはわかっているよ、だけどこんな積み木崩しは許容できないよ。ありがとう、さようならと、送り出したい気持ちでいっぱいです。
2021年8月18日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
信仰の踏み絵かとも思ったが・・・以外とこれ、究極マニア達が楽しんでる姿が正解なのかも。何よりも本当に才能の人間がかように美しく見事な地平線に戦闘する機械と人間を配置することは出来ない筈だ。押井守の空と地面の境界線への拘りの視線を向けたときの強さは何物にも代えがたい❗でも眠たかったから★は2で。
2021年8月15日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館
約1年に及ぶ新シリーズの最後を締め括る一本。 3代目特車二課と過ごした時間は本当に楽しかったです。多分この一年を経験したか否かで評価も変わってくるのではないかと思います。 内容的には実質パト2の実写化…ではありますが 淡々と進むパト2と違い、中盤にガッツリアクションシーンが入ったり映像的には見応えがありました。 まぁ設定(と予算)的にしょうがないとは言え、もっとレイバーに動いて欲しかった…でもちゃんと見せ場があっただけよし! 興行収入的には完全に失敗ですが、そんなのはぶっちゃけ想定内です。むしろ押井守にそんな大衆受けする作品が作れる訳ないんですよ!(褒めてる) むしろ下手に大衆向けにしなかった押井監督のパトレイバーを観れたのはホント幸せです。 不思議と定期的に全章見返したくなるんですよねw
2021年4月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
さて押井守といえば色々な作品がありますが、「ビューティフルドリーマー」と「パト1」、あと「赤い眼鏡」でしょうか。 個人的にはこの三作は他とは一線を画す感じです。 そんな今作、監督の代表作「機動警察パトレイバー 2 the Movie」の続編と監督自身が公言するなど、かなりハードルをあげている印象でした。 なんでしょう、正直ムラっ気の多い監督なのでちょっと観るのが怖い感じでしたね。 ですがこの作品、いざ箱を開いてみると押井守ワールドが実に色濃く出ている作品になっていました。 古いファンをニヤリとさせる様々な仕込み、脇をささえる川井憲次の音楽、味のあるキャスト、実にわくわくとさせてくれます。 特にキャストがうまく育っていった印象で、シリーズの最初では筧利夫があんなにフィットしてくるとは思っていませんでした。 他にも太田莉菜や福士誠治も良い感じに収まってきたし、なんといっても千葉繁の存在感でしょう。 なんというか、彼がいると実に締まります。本当パトレイバーにはかかせませんね。 ただ「日本ならではのスーパーリアル・ロボットアクションが誕生した!」といったコピーや「トランスフォーマー」「パシフィック・リム」などのワードはいらなかったかな…と。 これはあくまで押井守の作品なので、こういったハリウッドアクションを匂わせるような事は見当違いであり野暮でした。 また、そういった作品を期待して観ると思いっきり肩透かしになると思うんですよね。 まぁ色々な事情があるのだとも思いますが。 ほかにも演出面でややアニメっぽすぎる部分や、VFXの限界(主に資金面でしょう)が見えたりなどもありましたが、全体的にみたらさほど気になるほどではなかったです。 何だかんだで中だるみすることもなく、テンポの良い進行でした。 そんな本作、新規の人古くからのファンの人、それぞれに色んな見方があると思いますが、個人的には想像以上に押井守を堪能できる作品でした。 一言でいうと面白かったです。