桐島、部活やめるってよのレビュー・感想・評価
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「行け!そいつら全員食い殺せ食い殺せ!」
昔観たときはよく分からなくて、何となくこの映画の松岡茉優がまた見たくなり観返したのですが、これ、すごい。
中高生が主題の映画って部活動か少女漫画系統の恋愛ものか、分かりやすく「キラキラした」青春もののイメージが強いですが、これは思春期の殴り合いですね。部活動も恋愛も組み込まれているけどもっと普遍的な、何も特別じゃない普通の子達の話だと感じました。でも間違いなく青春ものなんですよ、これ。
キャラクターは大勢出てくるもののモノローグは一切無いし、説明的な台詞も無い。けれど役者さんの表情や目線で「多分今この子はこう思ったんだな」っていうのが伝わって来る。 わざとらしさが一切無い。
登場人物は全員印象に残る子達ばかりなのですが、野球部キャプテンが特に好きでした。
サナちゃんはやっぱり今観ても嫌な女だな…(笑)吹奏楽の女の子の気持ちを何となく気づいた上で「見せつける」シーン、女の業を感じました。
問題が解決して結末を迎える訳でもない、物語は余白を残して終わるんですが(この後の続きを見たいような見たくないような)傑作だと思います。
桐島は???
高校の頃ってこんな感じだったよなーーと思い出した。
そして、最後まで出てこない桐島。
むしろ、そこに振り回される、そして、振り回されない人たちのストーリーなんだけど。
見ているときは、で、どうなるわけ?と思って見ていたが、見終わったあと色々とレビューや評論を読みながら、実は、もっともっと奥深い意味があるのよと知った私。
確かに学生時代って、結構残酷なこと多い。
わかりやすいカーストは存在するし、じゃあなんのために勉強するわけ?みたいなどうでもいい悩みとかも湧いてきたりするし。
でも、結局は、何も考えず、好きだからやりたいんだけど。
その気持ちを感じられたか感じられないかで、その先の人生が変わっていくような気がする。
オチは弱めかも
3回目?の鑑賞。
最後どういう感じで終わったのか思い出せなかったのと、カメラワークが好みだったので観ることに。
分かりやすく少し拡張して表現している部分もありますが、とてもリアリティのある学校生活が描かれていると思います。
当たり前だけど、皆それぞれの事情とか想いがあるんだな〜、と。特に思春期、それを人にぶつけちゃって、関係が変わることもしばしば。
でもぶつけることは悪いことじゃない。それはきっと自分の気持ちと向き合うきっかけになるから。東出昌大の演技を観てそう思いました。あと橋本愛かわいすぎる。
追記
ラスト、東出が8ミリを通して神木隆之介に問いかける。「将来は映画監督ですか?」それに対して神木は「いや、それはないかな」と答える。その後東出が涙を流したのは、きっと自身の部活、将来を思ったからだろう。欲を言えばもっと東出の感情を描写するカットがほしかった。
だからなに。
桐島が部活やめようがどうだっていいと思うけどそれだけ周りに影響を与える存在であったことがすごいのかな…
わたしは映画部の方がすごいと思うけど。
目立たないけど、やりたいことやってて、わかる人には分かってもらえてて、立派だと思うけどね。
校内ヒエラルキーって…
日本じゃそんなにかっつり序列されてるのかね?
少なくとも自分の時代にはあまりなかったし、学校のグループなんて流動的だった。いくつものグループに所属?してるのもいたし。
まあ、苦手な奴はいたけどね、何人か。でもそういう奴はだいたいバカでただ体がでかかったり少し不良みたかっりして、なんかこわいから一目置かれてただけ。
まあ、自分も成績悪くて馬鹿丸出しだったが、高校時は
これが中学とかだとだいたいどのクラスにも「不良枠」がある。こいつらはべつにそのカーストの上でもなんでもないが、みなに恐れられる。
ただ不良グループでも愛想のいい奴もいて、そういうのとは自分はけっこう話したりしてた。
これが高校に行くと、不良枠に拮抗しうるものとして「武道家枠」が出てくる。中学なんかだとまだ未熟だが、高校くらいだと何年もやってる奴はそれなりで、空手やってる奴に無様にやられたりしてる不良くんもいた。
もっとも、これは男子の話で女子はよくわからない。
ライトノベルでも、アニメにもなったそういうスクールカーストみたいなものが土台にある作品がある。私はけっこう好きな作品だがスクールカーストという言葉にはどうにも違和感がある。
これってわからないけど、アメリカはそういう特に高校ではスクールカーストがあって、みたいな情報を真に受けて
日本にもあるみたいに、感じちゃった人がおおげさに言って、それをネタとして利用したのがこの映画じゃないかねえ。
とにかくまるでピンとこないしつまらない。
神木隆之介の映画少年はべつに自分がクラスで下だと思ってはいないんじゃないか?ただちょっと人付き合いがあまり得意じゃないだけだろう。特に女子が苦手っぽい。
とにかく吉田監督にしては退屈な映画でだがなぜか、これで注目された。
私は
腑抜けども〜
や
紙の月
のほうがはるかに面白かった。
この映画を低評価にしている人は映画を分かってないらしい。
以前、別のレビューサイトで、「この映画の面白さがわからない人は映画を分かってない残念な人だ。」というコメントをいくつかみた。
私、当時30代後半、娘は中学生だったか…私もコメントしたが、だからなに?で?え?終わり?みたいな感じだったと思う。
はっきり言えばつまらなかった。
ただただ特に何かあるわけでもなく高校生の日常をみても、だから?としか思わなくて。
そんな私のレビューに同感という人が結構いた。
高評価のレビューをみても、へー、そうなんだ。ふーん…としか思えなくて。
高校時代に可もなく不可もなく過ごしていた私は特に響くものはなかった。
友達もいて、彼氏もいて、成績もまぁまぁ良かったが、当時は今の時代ほどスクールカーストみたいな感じはなかったように思う。私が意識してなかっただけかもしれないが。
と…色々高校時代を思い出してみたりしたもののやはり感想は変わらなかった。
こればっかりはどうしようもない。合わなかったのだろう。
なるほどねぇ、、な話題作
桐島は不在
だいぶ期待した行っただけに、残念度も大きかった。 深いんだろうけど...
高校の話
懐かしい学生時代
戦おう。俺たちはこの世界で生きていかなければならないのだから
高校特有の閉塞的な雰囲気がもの凄くリアルに描かれている。カースト上位グループの女子や男子が心が通ってないのにつるんでる感じがリアル。映画部と吹奏楽部が自らの失恋を芸術に昇華させてくのが印象的。最後神木隆之介が言うセリフ。「戦おう。俺たちはこの世界で生きていかなければならないのだから。」このセリフが1番記憶に残った。
悪趣味な映画!!
最後まで渦中の人物が出ない一発ネタと、リア充・普通・キモヲタ・モブキャラを怒りも興奮もなく映してスクールカーストを描き、誰の心にもある暗い学生時代の記憶を呼び起こす悪趣味な映画だと思います。グランドホテル方式として全体としての統一感を出した事は、面白さを追求したというよりはただの知的な遊びだと思います。桐島が部活を辞める事でヒエラルキーの様々な部分が変動する、という事はよく分かりませんでした。ラストはチープで印象に残らず、途中の印象がこの映画の全てになってしまうでしょう。楽しむために来たのに劇場で本作を観て暗闇に叩き落とされた方もいる事でしょう。ホラーとしてはアリだと思いますが、マニア向けの本作が日本アカデミー賞作品賞って、この年はよっぽど不作だったんですね。どちらも悪ふざけだと思います。
死ぬまでに観るべき日本映画の一本
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