劇場公開日 2012年8月11日

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桐島、部活やめるってよのレビュー・感想・評価

全272件中、61~80件目を表示

5.0ある意味これも『カメラを止めるな!』

2019年1月16日
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鑑賞方法:映画館

これは思春期にロクな思い出のない私にとって恐ろしくリアルな映画でした。要するに映画部の神木隆之介君に降りかかる酸味に塗れた災厄がイチイチデジャヴ感を纏って私にも牙を剥く。仲良し四人組の中で絶妙なポジションを保つ器用さを持ちながら内心にささやかな秘密と正義を隠し持つ悪魔のような天使、橋本愛が東京ガスのCMで果たせなかった一打。途方もなく美しく学園の女王のように振る舞いながら完全無欠の彼氏桐島を校庭のベンチでしおらしく待つ山本美月が放つ一言。それぞれが抱えた色とりどりの思いが校内で線香花火のようにきらめいては消える様を異なる視点から何度も繰り返し丹念に見つめる、恐らくは原作にはないアプローチで周到に用意された世界観の中で、怒りを爆発させた8ミリカメラを構えた神木君の叫びが、あの教室で29年間立ち竦んだままだった私の魂を夕暮れ時に解き放ってくれました。

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よね

5.0最高にエモい青春群像劇

2019年1月11日
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邦画の名作を今更ながら鑑賞。
いやぁ面白かった!

スクールカーストの底辺で非モテで日陰者の映画部部員たち。
でも好きな事に好きなだけ打ち込む前田の姿は何よりも輝いていた!

剣道部の部室の奥でぎゅうぎゅう詰めになって漫画を読んでいた映画部。
そんな彼らが外に出て手探りで映画を撮る。
今日がなんと言おうと、周りから奇異な目を向けられようとカメラを向け続ける!

映画監督になりたいから?
そうじゃない。

なぜなら映画が好きだから!
フィルム越しのワンカットに多幸感を感じるから!
それでいい、それが俺たちの青春だ!

プレハブ小屋、野球部の更衣室の隣の模型部で青春を謳歌した自分には既視感がありすぎた。
あの青春を思い出させてくれた監督とキャストの好演に感謝。

映画って本当に面白い!

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ジョイ☮ JOY86式。

1.0平凡パンチ

2019年1月3日
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他者に依存する程、繋がっているとも思えない。
単純に熱量が足りない。

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たろっぺ

4.5映画作品として

2018年11月19日
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起伏の大きな内容ではないが、1つの作品としてとても魅力的な作品。

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spica

5.0よ!

2018年11月11日
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興奮

萌える

さいこー!
東出昌大の涙と、ゾンビシーンがサイコー!

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い

3.5吹奏楽部の演奏で鳥肌

2018年9月16日
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最初は外したかなと思いました。
でも、最後まで諦めずに、好感的な眼差しで見続けてよかったと思います。

吹奏楽部の演奏のときのクライマックスの場面は、鳥肌が立ちました。
あの音楽を探して、ダウンロードしたい程です。
こんなに「青春」とぴったりフィットした音楽があるのかと思ってしまいました。

主人公不在の映画ってのも新しい。
このときの演者の何人もの方が、今でも活躍していることも嬉しい。

彼らの2倍も歳をとった世代から見たら、更に深く重い青春映画だと私は思いました。

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ハクタカ

5.0今まで観た映画で一番おもしろい。本物。

2018年9月13日
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「この映画、結局最後まで桐島出てこないんだって」

ってゆうネタバレをされてて、なるほど、群像劇ってやつね、そんで桐島が出てこないままクラスがどんどん混沌としてゆくってゆう・・・・・・って予備知識でなんとなく観はじめて、いろんなグループから見る桐島がいなくなった日々を眺め、ラストに向かうにつれて自分はぞわぞわしはじめた。そしてラストで衝撃が走った。この映画はすごい!本物だ!と思った。

本物のメタ映画。

学園生活のリアルを描いた映画だとか、これが現代のスクールカーストだとか、そんなの嘘っぱち。この映画はそんなもの、パッケージとしてしか使っていない。ただの設定として、要素としてスクールカーストを使っているだけで、ほんとうは超絶メタ映画なのだ。

最後まで桐島出てこないんだって。

そんな情報を入れていたから騙されかけた。桐島は最後まで出てこないんじゃない。最初から存在しないのだ。

いや、存在してたから、存在してたのにいなくなったからみんな騒いでんでしょ。じゃないのだ。最初から存在していなかったのに、みんなが存在していると思い込んでいただけなのだ。存在していると思い込んでいる桐島の所在が判明できなくなって、存在が不明になって、みんなが焦って不安になって騒いでいるだけなのだ。

他の映画評論などでもいろいろ考察されているけれど、端折って言うと、桐島という名前はキリストのもじりらしい。

みんなが尊敬する桐島。
桐島はキリストの見立てでしかないのだ。
だからみんなの前に姿を現さない。
そして桐島を必要とする者だけが桐島の存在を信じている。
だけど桐島を信じていない者は桐島がいなくなっても今までと変わらぬ日々を送っている。

学園生活とかスクールカーストとか、そんなしょぼいテーマを表面で繰り広げ、その本題は信仰する神がいなくなった世界とその人々を描いているのだ。

そしてこの映画には主人公が二人いる。

まず映画部の前田。彼がれっきとした主人公で、彼が主人公であることで表面のスクールカースト映画が成立している。しかし彼のしていること、彼のセリフの端々は、この映画がメタ映画であることを表現している。彼はこの映画の中で映画を撮る。その映画の中で現実を破壊しようと試みる。だけれど現実は変わらず、それでもこの現実で生きていかなくてはいけないと言う。そして彼は桐島が存在しないことに対して何の影響をも受けていない。そもそも、主人公の彼は桐島という名前すら一言も口にしない。

そしてもう一人の、ほんとうの主人公は桐島の親友のひろき。彼は桐島がいなくなったということで最も影響を受けている。表向きでは、一番の親友だと思っていた自分にも何の連絡もなしに桐島がいなくなってショックを受けている、というものだが、本題では、神様(桐島)がいないと知り、何に導かれればいいのか、自分が何をすればいいのかすら判らなくなっている迷える子羊なのだ。最も神様を信じていた分、生きる意味すら失っている状態とも言える。

この両極端なふたりの主人公のラストのやりとりと、そのあとのひろきの表情、行動、エンドロールへの向かい方。この映画がただのスクールカースト映画だとすれば、このエンディングには絶対ならない。

まあ、神様がどうとか、桐島は最初から存在しないとか、ほんとうにただの個人の感想です。おそらく自分好みの曲解でしょう。でもこの映画は不思議な部分や謎な部分が多くて、観るたびにいろんなことに引っかかります。なのでいろんな感想が出てくるでしょう。

いちばん最初の、教師たちの、「また桐島ですよ」の言い方も、不思議ですし。クラスの英雄的存在の桐島のはずなのに、教師たちからはむしろ逆な印象を受けますし。もしかしたら、桐島超不良説、なんてのもあるかもしれません。全然おもしろくないけど。

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makurano_twi

3.0ルーズソックスは出てこない

2018年8月17日
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鑑賞方法:DVD/BD

高橋優がテーマソングを歌っているので前々から気にはなっていたがようやく観られた。

開始数分くらいで「ん?何か見逃したか?」と心配になるくらい、流れるようにストーリーが始まる。でも、後からしっかり別目線で話が繰り返されるので、何とかそこで理解できた。
基本、少しでもヒントを見逃すと、あっという間に置いてけぼりになる。洗濯物を干しながら見ちゃ駄目だ(当たり前だ!)。

一回目は、人間関係とこの映画の構成を把握するのにいっぱいいっぱいで、「え?」と声を発して終わってしまい、二回目でようやくキャストたちの感情や複雑な人間関係、行動の意味をとらえることができた。

私は(中学校時代ではあるが)バドミントン部に所属していたが、学校も部活も好きではなかったので、この映画を観てもあの頃が懐かしい、という肯定的な感情は出てこなかった。むしろ、その時の気だるく憂鬱な、嫌な気持ちをちょっと思い出してしまった。
映画と同じように、そんなに仲良くもない女子グループに所属していたし、外見は、地味で恋愛に縁のなさそうな、朝礼で司会をやっていた女子にそっくりだったと思う。

しかし、普段は忘れていたこんな記憶を呼び覚ますほど、この映画がリアルであるということに改めて気がついた。あとはルーズソックスが出てたら私の時代と完璧にマッチしてたかな笑。

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FMov

5.0最高レベルの群像劇

2018年7月8日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

この時代に於ける日本の高校生を描いた作品としては間違いなく最高の一本。
青春時代に後ろめたさを感じたことのない人間でもなければ確実に感情移入出来るのではないだろうか。
全登場人物が素晴らしい演技力を見せており、在りし日の感情を思い起こさせる傑作。

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オキア

4.0なるほどなぁ。 なんかこのヒロキの気持ちが分からなくもない。 学校...

2018年6月6日
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なるほどなぁ。
なんかこのヒロキの気持ちが分からなくもない。
学校内では確かに上位。勝ち組。
だからといって絶対楽しいのか、この先もずっと勝ち組のままなのかというとそうじゃない。
明らかに自分よりランクが下の人達なのに、自分よりしっかりと自分を持ってたりする。
俺は完全に上位だけどでもそれがなんなんだと。そんなランクに意味はなくて結局自分には何があるのかと考えた時、なにもなくて空っぽだったと。
これからどうすればいいかすがる気持ちで最後に桐島に電話をしてしまった。
虚しかったんだろうなヒロキは。そう思うと少し切ない。
分かりにくい映画ではあったけどちゃんと理解して観るとそれぞれの気持ちがよくわかった。
どういう生き方がいいかと問われると、前田君みたいに学校内のランクなんてどうでもよくて、自分をしっかりと持って生きていく方がいいに決まってる。
不良と地味な子、どちらが地元を離れ好きな事をやっているのか考えれば明白。

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かぼはる

4.5それぞれの等身大の青春

2018年5月20日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

原作未読。
タイトルやキャストからイメージしていたのとはまったく異なる繊細かつエッジの効いた作品。
まさか桐島が出〇〇とは...
ともあれ話は桐島中心に進んでいく。生徒たちの何気ない会話や校内の空気感が妙に等身大でヒリヒリする。

閉じた関係性において、絶対的な主人公がおらず、それぞれあまり接点のない登場人物たちが何気ないエピソードを積み重ねていく描写は「ツイン・ピークス」を思わせる。さておき...
映画にありがちな極端な人物や劇的な展開はここにはない。
そして、それぞれが奏でる不器用な音色が絡み合い折り重なり合いながら屋上での指揮者のいない合奏へと収斂していく。
よくあるきらきらした、汗や涙で彩られた青春映画を求めたら裏切られるだろう。
屋上のシーンで冗長とも感じられる前半のリピートの意味がわかった気がする。

思いを寄せる、かわいくて周囲も自分も見えてて気も使えて部活に打ち込んでて、なおかつ趣味も合うと思っていた子の等身大の秘密。そして等身大に残酷な終焉。
もどかしくて意地悪で見失って悔しくて背伸びして空気読んでみっともなくてイライラして蔑んで嫉妬して...そんな等身大が凝縮された映画。

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肉ネ~ム

2.0唯、純粋でいられるのは見えない桐島か。

2018年5月16日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

難しい

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Takehiro

4.0神木君もいいけど

2018年5月13日
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野球部のキャプテンがいい!
ドラフトに引っかかる事は無いって自分が一番わかってる。
でも、もしかしたらのもしかしたらがあるかもしれない。
そんなゼロに近いけどゼロじゃない可能性に賭けて頑張る。
そんなに自分を傾けられる事に出会えたキャプテンが羨ましい。

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pal

4.0評論家の人がラジオで話してたのを聞いた。 スクールカーストの頂点の...

2018年4月15日
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うどんこ

3.0私も女子だけど

2018年3月25日
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鑑賞方法:VOD

単純

難しい

寝られる

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【喜伝会】会長

4.5日本映画の良さ

2018年3月4日
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鑑賞方法:TV地上波、CS/BS/ケーブル、映画館

日本映画は日本人にしか理解できないリアルを描いた映画がいい。今作のピリッとした緊張感がめちゃくちゃいい。
そもそも今作の主題はスクールカーストとかヒエラルキーがテーマではない。それと物語性で観客を楽しませようとはしていない。
人生なんてものは虚無的で無意味なもので、死ぬまでの時間つぶしみたいなもの。だったら、下手でもなにか一つ好きなコトに没頭して夢中になってハマったもん勝ち。夢中になれることがある人はそれがない人より幸せなんじゃないか?ってことがテーマ。

当時恋人と劇場で観賞した際、「桐島でてこないのわけわかんない」と言われこいつとは価値観が合わないと再認識。したのを思い出した。

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90's

3.0難しい。

2018年2月28日
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鑑賞方法:DVD/BD

桐島でてこんのかーい!
学生のカーストが生々しい。
なんか懐かしい。笑

難しくて人の感想を読んで納得。

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はむ

4.0堂々とやり切る『誰得』

2018年2月18日
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鑑賞方法:DVD/BD
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いぱねま

3.5学生時代にしか湧き上がらない感情を思い出した。

2018年1月21日
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鑑賞方法:DVD/BD

今後の進路や、恋愛、友達関係、部活。社会人になってしまうと考えないような青春時代の感情を思い出した。

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きゃな

5.0「行け!そいつら全員食い殺せ食い殺せ!」

2018年1月21日
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昔観たときはよく分からなくて、何となくこの映画の松岡茉優がまた見たくなり観返したのですが、これ、すごい。

中高生が主題の映画って部活動か少女漫画系統の恋愛ものか、分かりやすく「キラキラした」青春もののイメージが強いですが、これは思春期の殴り合いですね。部活動も恋愛も組み込まれているけどもっと普遍的な、何も特別じゃない普通の子達の話だと感じました。でも間違いなく青春ものなんですよ、これ。

キャラクターは大勢出てくるもののモノローグは一切無いし、説明的な台詞も無い。けれど役者さんの表情や目線で「多分今この子はこう思ったんだな」っていうのが伝わって来る。 わざとらしさが一切無い。

登場人物は全員印象に残る子達ばかりなのですが、野球部キャプテンが特に好きでした。
サナちゃんはやっぱり今観ても嫌な女だな…(笑)吹奏楽の女の子の気持ちを何となく気づいた上で「見せつける」シーン、女の業を感じました。

問題が解決して結末を迎える訳でもない、物語は余白を残して終わるんですが(この後の続きを見たいような見たくないような)傑作だと思います。

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ヒレ肉