エイリアン ディレクターズ・カット

劇場公開日:

解説

1979年のリドリー・スコット監督による傑作SF「エイリアン」に約6分の未公開場面を追加し、細かな再編集も施したディレクターズ・カット版。2003年に製作・公開(日本での劇場公開は04年1月~「製作25周年エイリアン・フェスティバル」と題してシリーズ4作が上映)。13年、「エイリアン2 完全版」とあわせてデジタルリマスター上映。地球への帰路についていた宇宙船ノストロモ号は、ある惑星で異星人の宇宙船を発見し、調査する。しかし、そこで見つけた巨大な卵から飛び出した謎の生物に乗組員のひとりが寄生されてしまう。やがてその生物は成長して異形の怪物となり、宇宙船内で乗組員をひとりまたひとりと抹殺。ただひとり生き残った女性航海士のリプリーは、決死の覚悟で怪物に挑む。

1979年製作/116分/アメリカ
原題または英題:Alien: The Director's Cut
配給:ハリウッド・クラシックス
劇場公開日:2013年6月7日

その他の公開日:2004年1月31日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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映画レビュー

4.5エイリアンの不気味さを強調した再編集版

2024年11月21日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

最新作『エイリアン ロムルス』鑑賞前にBlu-rayで復習。
初公開から24年後に未公開カットを加えて再編集されたディレクターズ・カット版だが、劇場公開版より1分短い。

エイリアンは卵から産まれるが、幼体は人に寄生して変態する。寄生して育つので宿主を直ぐには殺さない(と『…2』でリプリーが言う)。
ディレクターズ・カット版では、船長が生きながら巣(繭?)に囚われていて、リプリーに殺してくれと懇願するシーンが追加されている。
このときの船長は既にエイリアンに寄生されていたのだろうか。首から下はエイリアン(の巣)と同化しているように見えた。『エイリアン2』にも同じような場面がある。
最初に寄生された副船長は、卵から出てきた幼体に顔面に貼りつかれて口から体内に入り込まれたが、巣に囚われた人は別の方法で体内に入られるのだろうか…。
あるいは、巣に囚われた人は幼体ではなくクィーンの栄養源にされているのかもしれない。本作ではまだクィーンの存在は明かされていなかったが。
…ま、この辺はちょっと調べれば明確に定義されているのかもしれない。

劇場公開版と続けて観たので気づいたのだが、猫を探しに行った機関士が“雨が降る”船内加工場(?)で犠牲になる前、ぶら下がっている鎖にエイリアンが潜んでいた。
これはごく短いカットなのだが、なぜ劇場公開時には削除したのだろう。ギリギリまでエイリアンがいることを隠したかったのか…。
機関士が犠牲になった後リプリーたちがやって来る場面もこの版で復活しているが、ここでは“血の雨”が滴っていてより恐ろしい。

映画冒頭のノストロモ号のクルーが冷凍睡眠から目覚める場面で、リドリー・スコットは凍眠ポッドの中では男女関係なく裸であるべきと考え、実際に撮影したと語っていた。
が、それは復活していなかった。

追加したシーンがある分、削除されたシーンもあるはずだが、細かく比較検証はしていないので、よくわからなかった。
しかし、ディレクターズ・カット版の方がエイリアンの不気味さは勝っていると思う。
ただ、リドリー・スコット自身は劇場公開版に不満はないと語ってはいる。

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kazz

3.5ディレクターズ・カット版‼️

2024年8月29日
スマートフォンから投稿

怖い

興奮

知的

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活動写真愛好家

4.0映画史に残るSFゴシックホラーの傑作!!

2024年8月25日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

半世紀ちかく続く“エイリアン・サーガ”の第1作目

映像、ストーリーの作り込み共に今観ても全く古さを感じず、半世紀ちかく前の作品とは思えないほどの完成度の高さ

H・R・ギーガーさんのクリーチャーデザインが素晴らしいのは当たり前だけど、加えて本作は美術も素晴らしく、特にノストロモ号の船内のセット、無駄に数の多いスイッチやモニター、有機体の内臓を連想させる狭く薄暗い連環デザインの通路、真っ白にライトアップされた無機質な部屋など、これぞ正に“ザ・SF映画”と思わせる風格をまとい、見ているだけで惚れ惚れします

主人公リプリーを演じるシガニー・ウィーバーさんをはじめ、トム・スケリットさん、ジョン・ハートさん、イアン・ホルムさんなど名だたる名優たちの若かりし日の演技が新鮮かつ見応えがありました

フェイスハガーやチェストバスターも含めエイリアンの登場シーンが今観ると少なく、動きも遅いな〜と感じるも、それもご愛嬌ですね

敢えて1点ストーリー面で腑に落ちないのは、ウェイランド社がなぜイアン・ホルムさん演じるアンドロイドのアッシュにエイリアンの完全捕獲と持ち帰りを最優先事項のミッションとしてプログラミングしていたか、というところ
これはやはり凍結となっている「エイリアン:コヴェナント(2017)」の続編でうまく繋いでほしいところです

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Jett

5.0逃げ場無し!広大な宇宙空間の閉ざされた船内

2024年8月12日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

興奮

シガニー・ウィーバー、若っ!
久し振りに見た第一声です。
これまた、何回見ても面白い名作の一本ですね。全然見劣りしない。強いて言うなら、着ぐるみ感満載のエイリアンが、チープかな。
でも、そんなことも気にならない、ひとつの魅力として楽しめる最高の作品です。

今回、ディレクターズカット版としての再見ですが、あまり変わらないかな。違いがハッキリ分かってませんから(笑)

第1作目は1970年代、「スター・ウォーズ」と同じ頃の作品ですから、ホンッと息が長い。もうすぐ公開の新作「エイリアン:ロムルス」、予告編を見たら原点回帰みたいなんで、楽しみにしてます。

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ratien

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