エイリアン3

劇場公開日:

解説

凶暴な宇宙生命体と女性宇宙航海士リプリーの戦いを描く名作SF「エイリアン」シリーズ第3作。2270年、エイリアンの脅威から逃れたリプリーの乗る救命艇が囚人惑星フィオリーナに不時着。唯一の生存者だったリプリーは男ばかりの惑星に波紋を起こす。そんな中、エイリアンが惑星に紛れ込んでおり、囚人たちを次々と襲撃。武器のない不利な状況に加え、リプリーは自分の体がエイリアンに寄生されていたことを知る……。監督はミュージックビデオやCMを手がけてきた新人デビッド・フィンチャー。03年に30分長い「完全版」が発表。劇場公開版ではエイリアンが寄生した宿主は犬だったが、完全版では牛になるなど本来描かれる予定だったシーンなどが加えられている。

1992年製作/115分/アメリカ
原題または英題:Alien³
配給:20世紀フォックス映画
劇場公開日:1992年8月22日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第65回 アカデミー賞(1993年)

ノミネート

視覚効果賞  
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映画レビュー

2.5スキンヘッド似合う

2023年3月23日
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怖い

せっかく2で助かったお気に入りのキャラクター達、、、残念過ぎる!…とはいえ、シガニー・ウィーバーのスキンヘッドは必見。

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ホビット

3.5エイリアンだけでなく、物語の背景も登場人物もみんな不気味。

2024年10月17日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

最新作『エイリアン ロムルス』鑑賞前にBlu-rayで復習。
1992年の劇場公開版(115分)と2003年にソフト化された完全版(145分)。

デヴィッド・フィンチャーのデビュー作にして、恐らく彼の黒歴史的一作。興収は前作を若干上回ったようだが、製作費は前作の3倍弱を投下しているので大きな見込み違いだっただろう。批評家にも酷評された。

脚本にはデヴィッド・ガイラーとウォルター・ヒルの名前もクレジットされている。
全米脚本家組合のストの影響もあって、脚本の制作は混迷を極め、ストーリーは二転三転したようだ。

前作でリプリー(シガニー・ウィーバー)が熾烈な戦いの末に救った少女ニュートが死んでしまっているという、なんと残酷な幕開けか。

LV-426を脱出したリプリーは冷凍睡眠中に流刑惑星フューリーに不時着した。凶悪犯罪の受刑者たちが強制労働に就いているこの惑星は、ウェイランド・ユタニ社が運営している民間施設のようだ。
この会社が日系企業であることが強調され、漢字の標語が掲示されていたりする。ユタニは〝湯谷〟だった。
受刑者たちの労働は核廃棄物用の鉛の容器を作ることだ。巨大な熔鉱炉で鉛を溶解して鋳型に流し込んでいる。
職員は所長(ブライアン・グローヴァー)と副所長のミスター85(ラルフ・ブラウン)の二人と、元囚人のクレメンス医師(チャールズ・ダンス)しかいない。
後は25人の囚人が労働しながら自活している。

クレメンス医師に救助されたリプリーは、なぜか“中尉”になっている。二等航海士兼荷役作業員だったはずだが…。
囚人たちが犬を連れて墜落した脱出艇の中を確認し、生存者を1人発見するのたが、完全版ではクレメンスが海岸に投げ出されたリプリーを発見して救助する。
脱出艇にはニュートの他にヒックス伍長もいたはずだが、脱出艇にエイリアンの痕跡を見たリプリーが寄生を懸念するのはニュートだけだ。

この映画の難点は、宗教じみているところだ。
登場人物がほとんど囚人だから、みな怪しげだったり狂気じみていたりして、意味不明の言動も多い。

画的には、暗くジメジメしていて徹頭徹尾不気味なお膳立てがされている。
この画作りは、フィンチャーの次作『セブン』にも取り入れられている。

惑星自体が刑務所だからそこには武器がなく、リプリーと囚人たちは迷路のような通路を使って熔鉱炉にエイリアンをおびき出す。
ここで特筆すべきは、獲物を追うエイリアンの目線カメラだ。
通路を逃げる人間を追うエイリアンは、壁や天井を縦横無尽に這って走るから画面も縦に横に回転する。その目線の先に見え隠れする恐怖にかられた人間の後ろ姿には臨場感がある。
ほとんどの囚人たちが犠牲になりながら、遂に煮えたぎる鉛を浴びせることに成功するが、エイリアンはそこからも這い上がってくるというホラーらしい二弾落ちもある。

リプリーはエイリアンのことを「私が見てきたのとタイプが違う」と言う。
エイリアンは寄生した宿主と同じ形態に成長するようで、犬に寄生して生まれたエイリアンは四足歩行なのだ。
完全版では牛から生まれるのだが、犬に変えた理由は分からない。
そして、本作のエイリアンは明らかに人を〝捕食〟している。囚人たちは襲われるが寄生はされない。前作までは捕食するイメージはなかった。
このエイリアンはクィーンではないから卵を産まないのだ。よって、本作はシリーズで唯一、フェイスハガーといわれる顔に貼り付く幼体が登場しない一編となった。

実はリプリーはエイリアンに寄生されていて、それがクィーンだと(なぜか)分かる。
自分は死ぬ運命にあり、クィーンが体内にいるうちに殺さなければならないという状況での戦いなのだから、完結編の位置づけだったのかもしれない。
結末も宗教くさくなっている…。

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kazz

4.0完全版は牛か…

2024年9月29日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

シリーズ中最も難産であり、その後悪名高い作品としてたまにイジられたりするのが本作である。雰囲気こそ第1作に近い物があるが、過去作に共通していた恐怖感や、畳みかけてくる様な興奮があまり感じることが出来ない、何とも微妙な出来の作品だ。
前作でリプリーが必死に守り抜いた少女もあっさりと亡くなってしまい、勇敢に戦ったヒックス伍長も酷い死に方をするという、前作ぶち壊し設定になっており、前作のファンは怒るだろうなと初見時にも思ったのを今でも覚えている。当時27歳のデイビット・フィンチャー監督だが、現在溢れに溢れているセンスはまだ光っていなかった様で、演者サイドとも険悪な関係になり、あれもダメこれもダメで怒りを爆発させた監督には同情したい。20世紀FOXより本作の完全版のBlu-rayが発売されたが、それの特典映像にさえ監督は出演しないという徹底的な対応である。「監督業を続けるくらいなら癌で死んだ方がマシだ」と言い残し、その後数年間脚本すら読まなかったという監督の当時のストレスは計り知れなかっただろう。
前作、前々作が"良すぎた"というのもあるかも知れないが、本作も中々インパクトを残してくれる部分もある。
一番に挙げられる例としてはシラミ対策でリプリーが坊主頭にしたという事。男しかいない囚人惑星で、少しでも馴染む為という理由でもあるが、対エイリアンの決意を感じさせる一幕でもあるのだ。
また、前作で宇宙を何十年も漂流しているうちに娘が自分の年齢を追い越し、亡くなってしまうという事実を知らされる訳だが、宇宙にいるせいかリプリーの家族像がイメージしにくいという部分があった。それが本作では直接は描かれないものの、クレメンス医師とベッドを共にする展開があったりなど、今までのリプリーのイメージを変える様なシーンが描かれているのもポイントである。言ってしまえば、「人」としてのリプリーが見れる最後の作品であるという訳だ。
ゼノモーフに関しては1体のみの登場となるが、それもテンションを下げる要因で、前作であれだけドサドサ出てきたのに対し、原点に帰るイメージなのか1体に戻ってしまうと、やはり見た目的な楽しさは半減してしまうのは当然の事だ。92年の劇場公開版では犬から生まれ、本編145分の完全版は牛から生まれる設定の、四足歩行で素早く移動できる新種である。過去のゼノモーフとの違いは、初めて人を"喰う"描写があり、血糊も大増量した点だ。色々と初めて尽くしだが、素早く移動する分、全身VFXで描かれてしまい、当時の技術では合成感丸出しなのが残念だ。やはりエイリアンはアニマトロニクスに限ると思わせられた瞬間である。
先ほど述べた通り、男しか居ない囚人惑星で、YY染色体保有者と言い、レイプや殺人を犯したいわゆる凶悪犯のみが収容されている場所の為、秩序を保つ為に、ルール作りの根底として"信仰心"が存在している。完全版ではよりその点について触れるシーンがあるが、やや説教臭く感じる一方で、リプリーという初の女性の登場で欲を抑えられない連中が現れたりなど、居心地の悪いギャップが生まれて作品に深みを落としている。
だが、SF映画の金字塔とも言われるシリーズがもしこれで完結となったら個人的にも満足出来ないだろう。興行的には大失敗とまではいかなかったものの、何かと不運な作品である。

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Mina

3.0序盤から中盤は眠くなる

2024年9月25日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

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nayuta