まほろ駅前多田便利軒

劇場公開日:

解説

「風が強く吹いている」の三浦しをんによる直木賞受賞作を、「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」の大森立嗣監督が映画化。主演は瑛太と松田龍平。東京・町田市をモデルとした架空の地方都市“まほろ市”を舞台に、便利屋を営む多田と同級生の行天が、一筋縄ではいかない顧客たちからの無理難題を痛快に解決する日々を描く。2人は、ある事件にかかわることで自らの抱える忘れられない過去と向き合うことになる。

2011年製作/123分/G/日本
配給:アスミック・エース
劇場公開日:2011年4月23日

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(C)2011「まほろ駅前多田便利軒」製作委員会

映画レビュー

2.0もっと気楽に

2024年1月1日
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プライア

3.0独特ののんびりした雰囲気がある!!

2022年11月14日
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幸せ

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𝖒𝖚𝖓𝖆𝖈𝖞

4.0『フランダースの犬』は、ハッピーエンドなのか、バッドエンドなのか。

2021年9月29日
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泣ける

笑える

萌える

そんな視点、初めてだった。
そのような感想を持つようになる生い立ちから培った人生観。
 行天の過去を知るとき、この感想が、妙に納得してしまう。
いろいろな、親子関係、生い立ちの中で背負ってしまったものを抱えながら、でも、何かを求めて生きていく人々がたくさん出てくる。
 なのに、重さをあまり感じさせず、ゆ~る~い映画。
 車のハンドルでいうところの”遊び”みたい間。
 ギチギチ、ガチガチな人も出てくるのだけれど、それらの人々が浮き立つことなく、緩すぎるかも、と思うほどに、眠たくなるそのギリギリの線でまとまっている映画。
 『セトウツミ』も、日常のグダグダを、いつまでも観ていたくなる作品にまとめていらっしゃったけれど、この監督の持ち味なのかな?

原作未読。ドラマも未鑑賞。

バディは親友である必要はないんだな。
 寮生活を観ているような気分。特に物語として盛り上がりはない(あえて作らない)のだけど、何回も見直したく…帰ってきたくなる。

「負け組」とか「競争社会からの落ちこぼれ」とか、この二人をカテゴライズすれば、ここに入るのかも。
 でも、そんなクラス分けって必要なの?
 まあ、この映画にも一般に考えられるコースを生きていると思っていたのに違うんだねという趣旨の台詞はあるけど。

話さない行天を気にして、絡み続けた中学時代の多田。影の薄い自分は忘れられていたかと思っていた行天(小指の件があるのに?)。覚えていた多田。追い出しながらも、前意識的に行天を探し続けた多田。
 「誰かに必要とされるって希望になることでしょ(思い出し引用)」と〇〇を提供して別れる行天。誰かを必要としていた多田の目の前に現れた行天。
 まったくかみ合わないお互いの言動でも、少しずつお互いの心のツボにハマり、かみ合っていく。

そんな二人のやりとりを幾つかのエピソードを絡めて描く。エピソード一つ一つはそれだけで1つの映画ができそうなのに、あえて”盛り上がり”系の展開にはしない。二人の日常に起きたこととして?並列的に描いていく。その中で浮かび上がってくる二人のキャラ・関係性。

家族を失った多田。家族を絶った行天。
人と関わることを避けているように見えて、人のことに熱くなる。
不思議な距離感。

セルフネグレクトと言いたくなるような居住空間。
あえて幸せから遠ざかっているような。
それでも、この世の居場所を探して、漂っている二人。
そんな喪失感と、かすかなもがきと、温かさ。
不思議な場。

そんな二人を囲むように、この役者がこの役を?とドンピシャな役から、ほっと笑いが出るような役でいろどりを添える。(岸部さんだけはもっと使い方あっただろうにと思う)

松田龍平氏は、その立ち姿・振る舞いだけでショートムービーができそうな味わいある役者さんだと思う。そんな特異な個性もこの映画のなかでは注し色としてでなく、この世界観にハマっている。

ズバズバ心に痛い台詞が出てくるのに、この世界の住人になりたくなる。そんな不思議な映画です。

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とみいじょん

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