キングスマン ファースト・エージェント

劇場公開日:

解説

スタイリッシュな英国紳士が過激なアクションを繰り広げる人気スパイアクション「キングスマン」シリーズの3作目。第1次世界大戦を背景に、世界最強のスパイ組織「キングスマン」誕生の秘話を描く。表向きは高級紳士服テーラーだが実は世界最強のスパイ組織という「キングスマン」。国家に属さない秘密結社である彼らの最初の任務は、世界大戦を終わらせることだった。1914年、世界大戦を裏でひそかに操る闇の組織に対し、英国貴族のオックスフォード公と息子のコンラッドが立ち向かう。人類破滅へのカウントダウンが迫るなか、彼らは仲間たちとともに闇の組織を打倒し、戦争を止めるために奔走する。「ハリー・ポッター」シリーズでも知られる英国の名優レイフ・ファインズがオックスフォード公、「マレフィセント2」「ブルックリンの片隅で」の新鋭ハリス・ディキンソンが息子のコンラッドを演じた。彼らの前に立ちふさがる敵でもある怪僧ラスプーチンには個性派俳優のリス・エバンスが扮した。監督、脚本、製作はシリーズ全作を手がけるマシュー・ボーン。

2021年製作/131分/PG12/アメリカ
原題:The King's Man
配給:ディズニー
劇場公開日:2021年12月24日

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映画レビュー

4.0本格的な「戦争映画」と「キングスマン」シリーズらしい“スタイリッシュかつダイナミックなアクション”が見事に融合した新機軸なスパイ映画。

2021年12月24日
PCから投稿

本作の時代背景は1900年初頭で、イギリスにある、どの国にも属さない中立スパイ機関「キングスマン」の誕生秘話が描かれています。
これまでの2作品とは作風が違っていて、歴史上の史実に基づき物語が進められ「実はその背後には“キングスマン”という存在があった」という設定になっているマシュー・ボーン監督の意欲作。
中でも催眠療法などを駆使していたとされる「ロシアの怪僧」の「ラスプーチン」など、“本格的な戦争映画”らしく、第一次世界大戦周辺に実在した人物が多く登場しているのが、これまでの作品とは大きく異なります。
そして、“本格的な戦争映画”を描きつつも、特に後半では「キングスマン」シリーズらしい“スタイリッシュかつダイナミックなアクション”が登場するなど、まさに「キングスマン0」というような作品になっているのです。
製作総指揮も務めたレイフ・ファインズが演じる主人公オーランド・オックスフォード公爵の揺れ動く心情と覚醒を丁寧に描いています。
そして、彼や「キングスマン」を支える“無敵の世話役ポリー”を演じたジェマ・アータートンは、影のヒロインのようで、隠れた魅力を放っています。
“本格的な戦争映画”をベースにした大胆で面白い試みの作品でした。
エンドロールの際にも映像はあるので注意しましょう。

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細野真宏

4.0そやなぁシリアスでアミューズメント!

2024年3月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

前2作とは切り離した方がええんかな
でもスタイリッシュ感は引き継いでる、ストーリーはホントシリアス。戦争の愚かさ悲しみ、けどやっちゃうバカバカしさ…
面白かった!

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えがたろう

3.0教養って大事

2024年3月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

知的

難しい

第一次世界大戦の最中、実は裏で将来キングスマンになる初期メンバーが動いていたというお話。
つまり、さながら戦争映画かのように話が進んでいく。
ちょっと今までのシリーズと異なる雰囲気で、面食らった。
ロシアやらイギリスやらドイツらの思惑やらなんやらに、正直ついていけんかった。
これ、第一次世界大戦がどういう戦争だったのか。
どこの国同士が戦ってどう決着したのかという、基本的な流れが頭に入っていないときつい。
そう考えると、学校の歴史の授業って大切なんだなーって思う。
教養って大事。

そこで説明しよう。
「ドイツ・オーストリア」vs「イギリス・フランス・ロシア」の戦い。
ロシアが途中で撤退。
代わりに入ったアメリカの参戦が決定打となり、イギリス側の勝利となった。

ということを知っておけば内容が入ってくるだろう。

さて、序盤で言ったとおり戦争映画のようなので、キングスマンらしいアクションが少なかった気がする。それが残念。
最後の30分ぐらいで、いよいよ盛り上がって面白いのだが、その直前が少しだれた。
結構衝撃な展開が2つぐらい仕込まれているので、それはそれで面白いのだが、ちょっと2時間10分は長かった。

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りんちゃん

3.0やや愛国映画っぽい雰囲気はあるが、イギリスの階級制度への疑問をうまく混ぜ込んでいる。

2024年2月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

楽しい

興奮

なかなかよかった。
キングスマンという組織がいかにして成立したか、という物語。

冒頭で、キングスマンのメンバーのコードネームが、アーサー王と円卓の騎士からとられているということがわかる。「円卓」なのは平等だからだという話が出る。しかし、キングスマンのオフィスではアーサーがお誕生日席に座っているのはなぜだろうか。
また、敵の名前が「羊飼い」なのは、キリストを連想するが、かかわりがあるのだろうか。

本作では、上述の「羊飼い」という人物が「闇の凶団」という組織を動かして、いとこ同士であるイギリス国王、ドイツ皇帝、ロシア皇帝を戦わせて、世界を混乱に貶めようとする。
それを阻止しようとするのが、戦争が嫌いなオーランド・オックスフォード公だ。彼は国家権力に頼らない独自の諜報組織を作り、戦争の終結のために暗躍する。
しかし、彼の息子は自ら志願して戦争に参加する。
そして…。
といったもの。

スピンオフというと、オマケ的な気がするが、非常におもしろい。
貴族でありながら階級制度を否定するスタンスがある。
こういったところは第1作にあった、イギリスの階級制度に対する疑問があらためて問われていると感じる。
また、オックスフォード公の息子の成長物語の一面もある。

製作費は不明。興行収入は189億円。これはスピンオフだからかもしれないが、本体が620億円前後の売り上げを立てていることを考えるとかなり低い。第1、2作目の製作費よりも少し高いくらいだ。
スピンオフとはいえ、マシュー・ヴォーン自ら監督しているし、レイフ・ファインズも出ているのだからもう少し売れてもいいと思う。それとも、あまり広告しなかったのだろうか。

ちなみに本作は続編の可能性を伝えるようなエンディングになっていた。
こちらは史実の裏で暗躍するキングスマン、という方向性で進んでいくのだろうか。

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あふろざむらい
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