「本格的な「戦争映画」と「キングスマン」シリーズらしい“スタイリッシュかつダイナミックなアクション”が見事に融合した新機軸なスパイ映画。」キングスマン ファースト・エージェント 細野真宏さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0本格的な「戦争映画」と「キングスマン」シリーズらしい“スタイリッシュかつダイナミックなアクション”が見事に融合した新機軸なスパイ映画。

2021年12月24日
PCから投稿

本作の時代背景は1900年初頭で、イギリスにある、どの国にも属さない中立スパイ機関「キングスマン」の誕生秘話が描かれています。
これまでの2作品とは作風が違っていて、歴史上の史実に基づき物語が進められ「実はその背後には“キングスマン”という存在があった」という設定になっているマシュー・ボーン監督の意欲作。
中でも催眠療法などを駆使していたとされる「ロシアの怪僧」の「ラスプーチン」など、“本格的な戦争映画”らしく、第一次世界大戦周辺に実在した人物が多く登場しているのが、これまでの作品とは大きく異なります。
そして、“本格的な戦争映画”を描きつつも、特に後半では「キングスマン」シリーズらしい“スタイリッシュかつダイナミックなアクション”が登場するなど、まさに「キングスマン0」というような作品になっているのです。
製作総指揮も務めたレイフ・ファインズが演じる主人公オーランド・オックスフォード公爵の揺れ動く心情と覚醒を丁寧に描いています。
そして、彼や「キングスマン」を支える“無敵の世話役ポリー”を演じたジェマ・アータートンは、影のヒロインのようで、隠れた魅力を放っています。
“本格的な戦争映画”をベースにした大胆で面白い試みの作品でした。
エンドロールの際にも映像はあるので注意しましょう。

コメントする
細野真宏