ロッキー3

劇場公開日:

解説

しがない4回戦ボーイからヘビー級チャンピオンの座を獲得したボクサーを描く「ロッキー」シリーズ最終編。製作は「レイジング・ブル」のロバート・チャートフとアーウィン・ウィンクラー、製作総指揮はハーブ・ナナス、監督・脚本・主演は、前作に引き続いてシルベスター・スタローン、撮影はビル・バトラー、音楽はビル・コンティが各々担当。出演はスタローンの他にタリア・シャイア、バート・ヤング、カール・ウェザーズ、バージェス・メレディス、ミスター・T、そしてプロレスラーのハルク・ホーガンがゲスト出演している。

1982年製作/99分/アメリカ
原題:Rocky III
配給:ユナイト映画
劇場公開日:1982年7月3日

ストーリー

凄絶な死闘の末、アポロ・リード(カール・ウェザーズ)を倒しヘビー級の新チャンピオンとなったロッキー・バルボア(シルベスター・スタローン)は、底辺から這い上がったヒーローとして大衆、マスコミ界から熱烈に歓迎された。それから3年、ロッキーは妻エイドリアン(タリア・シャイア)、ロッキー・ジュニア、義兄ポーリー(バート・ヤング)、トレーナーのミッキー(バージェス・メレディス)らの熱い声援を背に、勝利の道をひたすら走り続け、10度の防衛を記録した。だが、これ以上高みへ昇る目標もない、充ち足りた日々はロッキーからハングリー精神を奪っていた。チャリティーで怪物レスラー(ハルク・ホーガン)と戦い観客を熱狂させたものの、所詮は真剣勝負など望むべくもないショーに過ぎなかった。しかも、凄い戦績で彼を猛追しているクラバー・ラング(ミスター・T)の存在があった。その頃、ロッキーを讃えて市の博物館前に巨大なブロンズ像が設置されることになった。その除幕式に出席したロッキーは感謝のスピーチの最後に、引退を宣言。ところが、観衆の中にいたクラバーがロッキーの弱腰をなじり、エイドリアンをも侮辱する言葉に、ロッキーは挑戦を受けたが、ミッキーは「3ラウンドしか持たない」と悲観的だった。やがて試合当日。ミッキーが心臓の痛みを訴えて倒れた。不安な思いでリングにのぼったロッキーに、クラバーのハンマー・パンチが炸裂。ロッキーは2ラウンドともたなかった。しかも控え室に戻ったロッキーを待っていたのはミッキーの死だった。奈落の底に叩き落とされたロッキーに協力を申し出たのは、かつての宿敵アポロだ。彼は、ロッキーに失われた闘争本能を取り戻すべく、彼を下町の黒人ジムに移し、1から徹底的にトレーニングをし直した。最初は弱気のロッキーだったが、アポロとエイドリアンの叱咤激励によって、ハングリーだったかつての姿が甦えった。クラバーとのリターン・マッチの日、生き返ったように軽快なロッキーは、苦闘しながらもついに栄光の座を取り戻した。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第6回 日本アカデミー賞(1983年)

ノミネート

外国作品賞  

第55回 アカデミー賞(1983年)

ノミネート

主題歌賞

第40回 ゴールデングローブ賞(1983年)

ノミネート

最優秀主題歌賞
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映画レビュー

3.0ハングリー

2023年5月25日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

世界チャンピオンとなり、防衛戦も連戦連勝、経済的にも余裕ができてきたロッキー。
こんな時に現れたのがハングリーさをむき出しにしたボクサー(ミスター・T)、トレーナーのミッキーが倒れたこともあり、あっさりと負けてしまう。
リターンマッチに向けてアポロが新トレーナーとなり・・・。
主題歌がいい。

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いやよセブン

3.5最強のオープニング🎵

2023年4月16日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

興奮

幸せ

「ロッキーのテーマ」からの「アイ・オブ・ザ・タイガー」という最強のオープニングで始まるシリーズ3作目。
監督と脚本は前作同様スタローン。
そして、前作同様に浮かれたロッキーが描かれる序盤…
ハルク・ホーガンまで登場して、ある意味盛り上がりました(^_^;)

正直、個人的には「ロッキー4」へのつなぎのイメージの本作だけど、落ち込んだロッキーをエイドリアンが力強く背中を押す浜辺のシーンが印象に残りました(^^)b

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n.yamada

4.0わかりやすくてよい。 戦うべき悪がいて、 友情と努力で勝利する。 ...

2022年11月29日
PCから投稿

わかりやすくてよい。
戦うべき悪がいて、
友情と努力で勝利する。
ミッキーがいなくなるのは寂しいが、
クリードが再度について、
今までの泥臭さとは別な
新たな持ち味が出ました。
昔はこういうスポ魂が苦手だったが、
今だとこの作品の良さがわかる。
最初のロッキーの時のような人間くささを出すのは
難しいと思うが、
スピンオフ作品を作ることあれば、
「クリード」以外にも、
クラバー・ラングにも焦点当てて欲しい。

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あとぅーし

4.0【”アイ・オブ・ザ・タイガー“蝶のように舞い、蜂のように刺すテクニックを学んだパワーボクサーは無敵なのである。Byモハメド・アリ。】

2022年5月30日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波、VOD

悲しい

興奮

幸せ

■<Caution!内容に触れています。>
 世界チャンプとなり、10連覇を果たしたロッキー。だが、それは長年彼を支えて来たセコンドでありマネージャーのミッキーが考えての事であった。
 ロッキーに、ミッキーが対戦を回避して来た、強打を誇る黒人ファイター・クラバー(ミスター・T)が挑戦状を叩き付ける。
 ハングリー精神を失っていたロッキーは、2ラウンドKOされ、試合後ミッキーは心臓の病で世を去る。そんな中、失意のロッキーの前に、かつての宿敵・アポロが現れる。

◆感想

 ・毎晩、少しづつこのシリーズを観ていると人気の理由が分かる気がする。”挫折からの、再出発”をメインテーマとして、各作品ごとに特色を付けているからだ。

 ・今作では、冒頭アトラクションとして異種格闘技戦が盛り込まれ(相手役は、若きハルク・ホーガン)、中盤は彼を支えて来たセコンドのミッキーの死。
 そして、その後且つての敵、アポロがロッキーを古巣に連れて行き、自分のボクシングスタイルを伝授していく。

 ・諦めかけたロッキーを、それまで陰で支えて来たエイドリアンが初めて、叱責し奮起させるシーンも良い。

 ・更に言えばロッキーの身体が(たまたま、別の超有名な映画と重なっていたからだが)前作以上に締まっている事も、パワーボクサーから、パワー+”蝶のように舞い、蜂のように刺す”テクニックを身に着けたロッキーを具現化している。

<「アイ・オブ・ザ・タイガー」をメイン・ミュージックとして使用し、劇中アポロに”俺と戦った時の、虎の眼を思い出せ”と度々言わせる事も、奏功している作品であり、且つアポロとロッキーの友情が育まれた作品でもある。>

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NOBU