釣りバカ日誌15 ハマちゃんに明日はない!?

劇場公開日:2004年8月21日

解説

高知県を舞台に、おなじみハマちゃんとスーさんの釣りバカコンビが繰り広げる騒動を描いたコメディ・シリーズの通算第17作。監督は「釣りバカ日誌14 〈お遍路大パニック!〉」の朝原雄三。やまさき十三と北見けんいちによる原作コミックを下敷きに、「釣りバカ日誌14~」の山田洋次と朝間義隆が共同で脚本を執筆。撮影を同じく「釣りバカ日誌14~」の近森眞史が担当している。主演は、「釣りバカ日誌14~」の西田敏行と三國連太郎。ゲスト出演に「命」の江角マキコと「星砂の島、私の島~ISLAND DREAMIN'~」の筧利夫。

2004年製作/106分/G/日本
配給:松竹
劇場公開日:2004年8月21日

あらすじ

人事制度改革に着手することになった鈴木建設。しかし、経営コンサルタント会社“オメガ・コンサルティング”の合田と薫の提案に、スーさんだけは早急な改革が安易なリストラに繋がらないか不安を覚えていた。一方その頃、スーさんの心配など露知らず、新課長の舟木を丸め込み、まんまとリフレッシュ休暇をゲットして秋田へ釣り旅行に出かけたハマちゃんは、水産試験場で働く青年・哲夫と意気投合。新幹線の中で偶然知り合った薫が哲夫の同級生だったことから、彼の家で楽しい酒宴を繰り広げるのだが、その席でハマちゃんが鈴木建設の社員であることを知った薫は、型破りな社員がいることが鈴木建設をここまで発展させて来たのだと悟る。そして帰京後、かねてより自分の仕事に懐疑的だったこともあって、会議の場で今回の提案は鈴木建設に適していないと意見を翻した彼女は、責任を取って辞職すると、故郷で哲夫との結婚を決意するのだった。そんなふたりの仲人に選ばれたのはハマちゃん夫婦。秋田の水族館の落成式に出席することになっていたスーさんのお供と言う名目で秋田に向かったハマちゃんは、しかし結納そっちのけで釣りを楽しんでしまう。

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スタッフ・キャスト

監督
朝原雄三
脚本
山田洋次
朝原雄三
原作
やまさき十三
北見けんいち
製作総指揮
迫本淳一
製作
久松猛朗
プロデューサー
瀬島光雄
深澤宏
撮影
近森眞史
美術
須江大輔
音楽
信田かずお
音楽プロデューサー
小野寺重之
主題歌
西田敏行
録音
鈴木肇
音響効果
岡瀬晶彦
照明
土山正人
編集
石島一秀
衣装デザイン
本間邦仁
助監督
石川勝己
スクリプター
宮下こずゑ
スチール
中原一彦
スタント
鳥野圭子
その他
浅見敬
村山大輔
小松次郎
岩田均
北川淳一
井関智子
浅梨なおこ
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映画レビュー

3.5釣りの成果はメバル、タイ、イワナ

2022年3月31日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、TV地上波

小津安二郎の名作「麦秋」をモチーフにし、江角マキコ演じる婚期を逃したキャリアウーマンのヒロインが、幸福な結婚を迎えるまでをしっとりと描いた。

「麦秋」の名場面をリフレインするようなショットもあり、見ごたえたっぷりだ。

西田は「日本映画らしい滋味深い作品」と絶賛し、三國も「日本映画の神髄を思い出させてくれる喜劇」と手放しでほめ称えた。朝原監督は、文部科学大臣新人賞を受賞。

● 公開日:2004年8月21日

● ロケ地:秋田県

● ゲスト:江角マキコ、筧利夫、吉行和子

● 釣りの成果:メバル、タイ、イワナ

● 監督:朝原雄三

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大塚史貴

3.5【結婚するなら、出来れば長い間好いた人が良いよね!後、簡単に社員をリストラする事を提案する様なコンサルやそれを受け入れる会社は駄目だね。あと江角マキコについてチョイ記すの巻。】

2025年7月27日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

知的

幸せ

■粗筋
 鈴木建設は、経営コンサルタント会社の合田とハヤカワカオル(江角マキコ)の提案の下、能力主義を前面に出した人事制度改革に着手することに、無能な役員連中の決断でなる。
 だが、スーさん(三國連太郎)だけは早急な改革に不安を覚えていた。あと、ハヤカワカオルも行き過ぎた人員削減を口にする合田の姿勢に疑問を持つ。
 そんな中、秋田へ釣り旅行に出掛けたハマちゃんは、秋田新幹線内で故郷に戻る決意をしたハヤカワカオルと、出会い意気投合。又、現地では水産試験場で働く無骨な青年・福本哲夫(筧利夫)と意気投合するのでアール。

◆感想

・今作公開の2004年と言えば、バブル崩壊後徐々に経済回復していった時代である。でもって、一部の企業は能力主義を取り入れた人事制度を検討していた時期である。このシリーズは世相を取り入れ、シニカルさを少し絡ませる事に長けているが、この辺りは流石、山田監督(脚本)である。

・ハヤカワカオルは、東京ではバリバリのキャリアウーマンだが、故郷に帰ると同級生達が結婚して子供もいる姿を見て、少し考えるのである。
 私は、女性は結婚しなければいけないなどとは思わない。価値観が多様化する中、独りで生きるという選択もあると思うからである。
 けれど、今作では福本哲夫は、ずーーーーーーーーーーーーーっとハヤカワカオルの事が好きだった事が描かれるし(けど、女性には内気だから、うち開けていないが、母(吉行和子)はお見通し)見ているとハヤカワカオルも実直な福本哲夫の事が好きみたいだから、そういう場合は結婚すればよいと思うな。この辺りの流れをサラッと描くのが、良いよね。キスシーンとかは要らないよね。
 今作で小津安二郎監督の「麦秋」がチラッと流れる辺りも上手いよね。

■私はTVドラマを見ないのだが、江角マキコさんは知っている。何故ならば、ある時期、エレカシの宮本さんとの仲が報道されたからである。(当時、家人から教えて貰った。)で、”誰だ誰だ!”と思ったら、スンゴイキリッとした美しい方で、驚いた記憶がある。チョイ、脱線した。

・あ、あとすぐに社員をリストラする会社には未来はないと思うね。大嫌いなイーロン・マスクの所業とか言語道断である。マア、アメリカは日本と違い簡単にレイオフ出来る国だけど、テスラ車不買運動が起こるのは、必然であろう。いかんいかん、会社モードになってしまった。

<週末の夜中に、釣りバカ日誌を観るのは、何だか良いモノである。ホットするからである。
 そして、ストーリーの流れが何となく読めるのだが、それでも面白いのだから、立派である。だから山田監督(脚本)の作品は好きなんだよなあ。>

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NOBU

3.5今やコンサルは

2025年5月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

幸せ

今やコンサルは不要と言われる時代になりましたが、確かに昔は流行ってました。当時からコンサルは不要。社員が宝。スーさん=山田洋次スピリットが溢れてました。

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ミカ

4.0見た。

2023年12月31日
PCから投稿
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