ルパン三世 ルパンVS複製人間(クローン)

劇場公開日:

解説

モンキー・パンチ原作の人気漫画をアニメ化し、1978年に製作・公開された「ルパン三世」の劇場版シリーズ第1作。不二子からの依頼で、永遠の命が与えられるという伝説の「賢者の石」をエジプトのピラミッドから盗み出したルパン三世。しかし、不二子はルパンから賢者の石をだまし取り、ある人物のもとへ去ってしまう。その人物とは、1万年もの間、「神の実験」と称して自身のクローンを作り続けてきた、マモーという名の複製人間だった。マモーは自ら「神」を名乗り、ルパンに不老不死の話を持ちかけるが、ルパンは相手にしない。怒ったマモーは不二子をさらい、ルパンは圧倒的な力を持つマモーと対峙することになる。初公開から39年を経た2017年、初の4Kデジタルリマスタリングが行われ、5.1chサラウンド化した上で体感型上映システム「MX4D」で上映。監督の吉川惣司が自らMX4D監修を行った。

1978年製作/102分/G/日本
配給:トムス・エンタテインメント
劇場公開日:2017年9月1日

その他の公開日:1978年12月16日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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原作:モンキー・パンチ (C)TMS

映画レビュー

5.0永遠のロマン

2024年11月6日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

シリーズの第1作 1978年
小学生のころに見た当時は、アニメとキャラクターの雰囲気が違うことに違和感を覚えたことを憶えている。
内容も、当時から見れば少々難しく、冒頭のシーンからミステリアスが漂っていた。
テレビで何度も再放映されたが、何故か概ね見てきたように思う。
ルパン三世とはそれほど私をワクワクさせてくれるが、シリーズ第2作のカリオストロの城を超える作品は二度と現れないだろう。
これもまたカップラーメン化してきたのかもしれない。
新シリーズが登場しても見なくなってかなり久しい。
この作品の着想となったDNAなるものの発見は19世紀だったが、1953に初めて二重らせん構造が発見されると分子生物学が大きく発展した。
このことが世界を駆け巡っていた時期に、製作者がこの物語を思いついたのだろう。
クローンの是非
カズオイシグロの「私を離さないで」
恐ろしいことを考えるときりがないように思う。
さて、
この作品のプロットはよくできている。
不二子の性格も潔いとさえ思っていまうが、その背景にはルパンは何をされても大丈夫という絶対的信頼感を持っているから裏切ったりするのだろう。
不二子から見れば煮ても焼いても食えないのはルパンの方なのかもしれない。
アニメのころから登場していた「謎の美女」という型
この型のそもそもの原型は不二子だろう。
第1作を不二子にしたのも素晴らしいと思う。
そもそものキャラクターに対する愛情を感じる。
そして不老不死というテーマ。
数々の物語でこのテーマが使われてきた。
当時はそれほどこの世界が素晴らしかったのだろう。
いま不老不死など求めている人などいないのではないかと思う。
1978年当時から、人々の世界に対する思いが知らない間に大きく変化してしまったようだ。
こんなつまらない気づきを、随分前に録画してあったものを見て感じてしまった。
作品そのものはもちろん素晴らしい。

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R41

2.5大人のための作品

2024年8月26日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

今だったら言えないワードを言ってたり、お色気シーンなど結構過激だった。
それがまたこの時代のいいところだと思った。

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cure0101

2.50166 赤ルパン全開

2024年8月25日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

1978年公開
あー全然おもしろくない。
初期の頃の大人向けのルパンが見たいという声にお応えします
という制作趣旨らしいが
子供向けでもない、でも大人向けというほど深みもない。
てことは当時からワタシはジジイだったという事か。
もともと赤ルパンの世界観は気に入らなかったからね。
本作も唐突に話が変わるし前後の繋がりに丁寧さがなかった。
50点
テレビ初鑑賞 1979年12月12日 水曜ロードショー

本作は見る気がなかったので劇場にはいかなかった。
で、テレビ鑑賞したら上記のとおり。
テレビ放映はカリオストロの城の宣伝でもあったため
宮崎駿の名前も(1stシリーズこそ本流といいながら)
知らなかったし、あーやっぱりルパンはもうダメだ
と本作品で思ってしまった。
なのでカリ城は当時劇場で見てないんだよねー
罪深いわ。

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NWFchamp1973

4.0のちの映画全般に大きな影響を与えた傑作

2024年7月7日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

『カリオストロの城』以前に、製作された劇場版。映画製作の意義としては、テレビシリーズでは描ききれない、強大な敵に、ルパン一味がどう戦っていくかというスケール感があった。しかし、そんなことを飛び越えて、はるかに巨大な敵、神と呼ばれる存在に、人間がどう挑むのかというような壮大なスケールになってしまい、アニメでは扱いかねているような描写も見られる。

現実の世界情勢に即した脚本が用意され、大統領(民主主義の最高権力者)と書記長(社会主義国の首長)との電話会談の様子など、当時の緊迫したパワーバランスが分かりやすく描いてある。

また、冒頭の大がかりな警報よけの移動装置など、のちの多くのアクション映画に多大な影響を与えたであろう優れたビジュアルも楽しめる。

圧巻は、オリジナルのマモーが登場するシーン。巨大な水槽の中に培養された脳のイメージは、一度見たら記憶から消し去ることなど不可能なのではないだろうか。ある意味、トラウマ級の表現力のかたまりで、アニメが無限の可能性を秘めており、実写映画を大きく突き放していた時代の行き着いた終着点ともいえる。

ラストに、原始的な愛情のアプローチと、永遠の生命に対するルパンの感想=作者の姿勢が皮肉たっぷりに語られ、どこまでいってもマンガチックに逃げ回るドタバタ劇で締めくくられるエンディングは、構成としても非常に優れており、この展開は多くのハリウッド映画が今日でも模倣している。

意外にも、アクション映画の原点は、このアニメーションに詰め込まれているのではなかろうか。

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うそつきかもめ

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