ポン・ジュノ
韓国・大邱出身の映画監督、脚本家。延世大学社会学科卒。
短編映画「White Man」(93)で監督デビュー。翌1994年、韓国映画アカデミーに第11期生として入学し、在学中に製作した「フレームの中の記憶」と「支離滅裂」(ともに94)がバンクーバー国際映画祭、香港国際映画祭で公式上映される。
00年の「ほえる犬は噛まない」で長編映画初監督を務め、脚本も担当。続く、ソン・ガンホ主演の「殺人の追憶」(03)と「グエムル 漢江の怪物」(06)では、韓国で実際に起きた事件をモチーフに作品を製作し、大ヒットを記録する。
08年に韓国、ドイツ、日本、フランス合作のオムニバス映画「TOKYO!」で海外進出を果たすと、翌年、「母なる証明」がカンヌ国際映画祭のある視点部門で上映され、第30回青龍映画賞で最優秀作品賞を受賞する。クリス・エバンスら欧米のキャストが出演した「スノーピアサー」(13)は彼にとって初の英語作品となった。Netflixオリジナル映画「オクジャ okja」(17)では、ブラッド・ピットの映画製作会社プランBとタッグを組んでいる。
「パラサイト 半地下の家族」(19)は、韓国映画として初めてカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞。第92回アカデミー賞でもアジア映画として初の作品賞を受賞する快挙を成し遂げ、ポン監督自身も監督賞、国際長編映画賞、脚本賞を受賞した。