母なる証明
劇場公開日:2009年10月31日
解説
「殺人の追憶」「グエムル/漢江の怪物」のポン・ジュノ監督が手がけた3年ぶりの長編。国民的人気女優のキム・ヘジャ、5年ぶりの映画出演となるウォンビンが親子を熱演する。貧しいながらも幸せに暮らしていた親子であったが、ある日1人息子が警察に拘束されてしまう。殺人事件の容疑者にされてしまった息子の無実を信じ、孤立無援の母は悲しむ間もなく、たった1人で真相に迫ろうとするのだが……。
2009年製作/129分/PG12/韓国
原題:Mother
配給:ビターズ・エンド
スタッフ・キャスト
全てのスタッフ・キャストを見る

- ×

※無料トライアル登録で、映画チケットを1枚発行できる1,500ポイントをプレゼント。
2020年5月29日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
ネタバレ! クリックして本文を読む
ポン・ジュノの映画では決して絵に描いたような「善」がまかり通る訳ではない。むしろ、社会通念や法では許されない行為に至る過程や登場人物の心のうねりをダイナミックに描き出すところに彼の手腕は光り、その筆致の深さが映画の陰影を際立たせ、社会の暗闇をじっと見据える視座を我々にもたらしてくれる。
「母なる証明」は笑える箇所もたくさんある。そしてその分だけ闇も深く、非常に風変わりな物語構造の中で「母親」の心情がえぐられていく。見た目は地味な物語なのに、「自宅の奥から表の様子を伺う」「水たまり」「針のケース」などの要素が幾度か繰り返される中でそれぞれの意味を持ち、土砂降りの雨の中で傘がパッと咲く場面が「目配せ」のように機能する様など、ポン・ジュノが我々に向かって発信しているメッセージも多い。濃密なミステリーであると同時にどこか観客までも引きずり込み共犯関係に仕立て上げる構造に凄みすら覚える怪作である。
2023年1月3日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
ネタバレ! クリックして本文を読む
・冤罪と思われた青年が実は真犯人でその証言者を母親が殺して真犯人として別の男が現れて事件は終了というどこにでも起こり得そうな話で恐ろしかった。
・随所に伏線が貼って合ってそれを随時回収していって凄いなぁと思った。あんまり覚えてないけど、そういう印象が強く残った。憶えてるのはラストの内ももに鍼を打って嫌な記憶を消してしこりを消すのを打ってほしくなった。
・弁護士の人が依頼を投げたのかと思ったら、微妙に精神科医と検事と口裏を合わせるために接待してたのが意外だった。
・母親が息子の無実のために行動する姿を観ているといたたまれず、苦しかった。葛藤よりも犯人探しに焦点が合ってる感じがあって何とか観られた。
・最後に冤罪として捕まった青年がとても可哀そうだった。
・心中するときのエピソードで淡々と農薬の種類の話してたの印象深かった。2種類あって、弱いのを使った。あの時強いのにしてたら…とか何かリアルだった。
・殺された少女は一体、どういう経緯で商売をしていたのだろうと少し疑問だった。幅が広すぎて、最後は廃品回収のおじいさんだったけど。
序盤でのダンスは何の伏線だろうか…と思いながら観てたら最後の思い出したく無い記憶とかを消す鍼治療かぁ。なるほどなぁ…。
息子知的障害ではあるかもやけど全部分かってたんじゃないかな。うわぁ…流石ですポン・ジュノ上手い上手すぎる。とにかく凄いし苦しいしヤバい。てバカみたいなレビューしか思いつかないくらい文句なしの怪作も怪作。以上!
2022年7月18日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
芸術性とかで評価が高いのかな。
大女優らしいけど知らないからただの地味なオバさんだし、ストーリーも理解力の乏しい自分には今ひとつわからなかった。結局犯人は息子だったの?
パラサイトは面白いと思うけど、この映画は‥。
評価2.5