海にかかる霧
劇場公開日:2015年4月17日
解説
「殺人の追憶」「グエムル 漢江の怪物」のポン・ジュノが製作を務め、「殺人の追憶」の脚本を担当したシム・ソンボが監督デビューを果たしたサスペンス。2001年に韓国で実際に起こった「テチャン号事件」を題材にした舞台劇「海霧(ヘム)」を映画化した。不況にあえぐ漁村の漁船チョンジン号の船長チョルジュは、中国人の密航者を乗船させるという違法な仕事に手を出してしまう。沖合で密航船と合流し、密航者たちを乗り換えさせて陸まで運ぶという簡単な仕事のはずだったが、海上警察の捜査や悪天候に阻まれ、思いもよらない事態へと発展していく。人気グループ「JYJ」のユチョンが映画本格初出演し、「チェイサー」「哀しき獣」の実力派キム・ユンソクと共演。
2014年製作/111分/R15+/韓国
原題:海霧 Haemoo
配給:ツイン
スタッフ・キャスト
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2022年2月24日
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時は1998年、アジア通貨危機に見舞われ不況に喘ぐ韓国が舞台。生活が苦しい漁船乗組員たちが引き起こす悲劇の物語。韓国映画らしい、さすがポン・ジュノ監督と思わせる、エグい骨太な脚本に惹き込まれる。そして、まさかのエンディング。女って怖いな、薄情だな、そして逞しいな…
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悪い事とわかっていながらも、目先の欲や情に流されてしまう男たち。反対の声を上げる機会を逃せば、乗りかかった船から降りることはできない。
そんな中、冷静に状況を判断し自分の身を守りきったホンメ。ソウルに恋人がいることを隠し、ドンシクに抱かれたのも計算づくなのでは?ドンシクが船長を説得するため、陸に上がったら結婚すると言った時、一瞬躊躇う表情を見せたのは本心の表れではないか。
ドンシクは食堂で再開したホンメに声をかけるのか?ホンメの驚愕の表情が目に浮かぶ。
2021年11月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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不況にあえぐ漁師たち。彼らは大金を稼ぐために、中国の朝鮮族密航に加担する。
嵐の中で船に乗せた朝鮮族の中にいた1人の若い女性、ホンメ。
彼女の乗ったその漁船は、はじめは上手くいくかに思えたが、次第に想像のつかない方向へと舵を切り出し…
う〜ん、キモいですね。
とことんキモいです。
そして、サラッと傑作です。
1匹のメスに群がるオスたち、漁船という密室&極限状態で繰り広げられる悲劇、弱者への圧制、庶民たちのヒエラルキーの形成と崩壊、止まらない負のスパライラル。
後半は、ポン・ジュノ脚本ともあって『パラサイト』みたいな韓国映画あるある展開だけど、意外に有り得そうな話だと思っていたら、実話「第7テチャン号事件」を元にした戯曲を映画化したらしい。
とにかく漁師たち男性陣がキモい。
最終的にドンシクは良い奴になっていたけど、言い寄り方は十分キモいゆえ、あのまとめ方には少し不満(ただし、同じ悲しみ苦しみを共有してそれが愛に変わるあのシーンでほぼ帳消し)。
何が1番気持ち悪いかって、あんな漁師たちも不況で苦しんでいる前提があるってこと。
「まあ、みんな大変だったから」で言い訳できてしまう。
苦しむ者が苦しむ者を虐げる、いじめられっ子のいじめっ子化みたいな胸糞悪さがある。
綱を巻く描写の対比による船長の変貌ぶりや、ボタンの掛け違いとなるターニングポイントの描き方など、映画としての出来も良い。
霧の使い方も上手くて、個人的には『ミスト』よりもミストしてた。
ってどういうことだ?
6年後の再会パートは蛇足かなとも思ったが、「目のあった子どもはドンシクとの子?」という考察にゾッとした。
何気に閲覧。
なにやらタイタニックのような感じで、船上で争うストーリー
ちょっとグロいですが、グイグイ引き込まれました。
(嫁はんには、キモイと言われました)