倍賞千恵子
1960年に松竹音楽舞踊学校を首席で卒業後、松竹歌劇団に入団。61年に松竹にスカウトされ、同年の映画「斑女」でスクリーンデビュー。以降松竹の女優として活躍。62年に「下町の太陽」で歌手デビューし、レコード大賞新人賞を受賞。翌年、同楽曲をもとに山田洋次監督が手がけた同名タイトルの映画で、主演も務めた。同監督の「男はつらいよ」シリーズでは渥美清が演じた主人公寅次郎の妹、さくら役を演じて人気を博し、山田監督の映画には欠かせない国民的女優となった。69年に文化庁芸術選奨文部大臣賞、2005年に紫綬褒章を受章し、13年には旭日小綬章も受章している。04年には宮崎駿監督のアニメ映画「ハウルの動く城」で、ヒロインのソフィーの声と主題歌を担当した。近年の主な映画出演作は、「ホノカアボーイ」(09)、「座頭市 THE LAST」(10)、「ハーメルン」(13)、「小さいおうち」(14)、「初恋 お父さん、チビがいなくなりました」「男はつらいよ お帰り 寅さん」(ともに19)など。