チャン・イーモウ
中国・西安出身。北京電影学院撮影学科を卒業後、チェン・カイコー監督の作品に撮影監督として参加する。監督デビュー作「紅いコーリャン」(87)でベルリン国際映画祭の金熊賞を受賞。ベネチア国際映画祭では「秋菊の物語」(92)、「あの子を探して」(99)が金獅子賞を受賞し、カンヌ国際映画祭では「活きる」(94)が審査員特別グランプリと、3大映画祭で高い評価を得る。文化大革命後にデビューした「第5世代」の監督のなかでも、ずば抜けた存在。多くの作品に女優コン・リーを起用し、「初恋のきた道」(99)ではチャン・ツィイーを世界に送り出した。02年の娯楽大作「HERO」で新境地を開拓し、米アカデミー外国語映画賞にもノミネートされた。05年には高倉健を主演に迎えた日中合作映画「単騎、千里を走る。」も製作。08年の北京五輪では開会式・閉会式の総合演出を担当した。