アルバート・フィニー
英ランカシャー出身。1956年に王立演劇学校(RADA)の奨学金を得て演技を学び、卒業後はロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの気鋭俳優として頭角を現す。ローレンス・オリビエ主演「寄席芸人」(60)で映画デビュー。主演作「トム・ジョーンズの華麗な冒険」(63)でベネチア国際映画祭のボルピ杯(最優秀男優賞)を受賞し、アカデミー男優賞にもノミネートされた。ミュージカル映画「クリスマス・キャロル」(70)のスクルージ役でゴールデングローブ賞最優秀主演男優賞受賞。
以降も「オリエント急行殺人事件」(74)、「ドレッサー」(83)、「火山のもとで」(84)でアカデミー主演男優賞、「エリン・ブロコビッチ」(00)で同助演男優賞にノミネートされ、「ドレッサー」ではベルリン国際映画祭の銀熊賞(最優秀男優賞)を受賞した。
80年に大英帝国勲章、2000年にナイトの称号を授与されるも、2度とも辞退。11年に腎臓がんを患い、19年にロンドンの病院で82歳で死去した。「007 スカイフォール」(12)が映画の遺作となった。