【公開20周年】「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」映画史に残る悲劇に世界が震えた! 8つのトリビア&裏話まとめ
2025年5月3日 13:00

映画「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」の公開20周年を記念し、5月3日~6日の4日間限定で、 全国19の劇場で特別上映される。ジェダイの騎士、アナキン・スカイウォーカーが、シスの暗黒卿、ダース・ベイダーに“堕ちる”過程を描いた本作は、シリーズ屈指の感動作として、ファンの間で熱い支持を獲得している。
先日には、千葉・幕張メッセで、世界中のファンが集結する祭典「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン2025」が開催され、新作映画も発表されるなど、いま再び注目を集める「スター・ウォーズ」シリーズ。この記事では、その重大な分岐点でもある「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」に隠されたトリビアと裏話をまとめた。
※本記事には、ディズニープラスで配信中の映画「スター・ウォーズ」シリーズに関するネタバレが含まれています。未見の方は、十分ご注意ください。

【あらすじ】
【キャラクター/キャスト】
【トリビア&裏話1:孤児だった10歳のハン・ソロが登場する予定だった】
【トリビア&裏話2:ゲイリー・オールドマン、“大人の事情”で出演断念】
【トリビア&裏話3:あのジャー・ジャー・ビンクスが大出世していた】
【トリビア&裏話4:同じ色のライトセーバーがぶつかり合う唯一のSW作品】
【トリビア&裏話5:クライマックスの決闘シーンに、スピルバーグが貢献】
【トリビア&裏話6:ダース・ベイダー誕生! その舞台裏とは】
【トリビア&裏話7:帝国が勝利をおさめたあと、銀河で何が起こった?】
【トリビア&裏話8:「シスの復讐」がその後の「スター・ウォーズ」に与えた影響】

クローン戦争開始から3年後が舞台。アナキン(ヘイデン・クリステンセン)は、宿敵であるドゥークー伯爵(クリストファー・リー)を倒し、愛するパドメ(ナタリー・ポートマン)の妊娠を喜ぶが、「出産時にパドメが命を落とす」という予知夢に悩まされる。
次第に溝を深めていくパルパティーン最高議長(イアン・マクダーミド)とジェダイ評議会。アナキンは、評議会からパルパティーンの監視を命じられるが、それを見抜いたパルパティーンは、自分の正体がシスの暗黒卿、ダース・シディアスだと明かし、「暗黒面の力を使えば、人を死から救える」と吹聴する。
パドメを救いたいアナキンの心は大いに揺さぶられ、さらに暗黒面に傾倒していく。その舞台裏で進んでいたのは、数千年にわたる抗争の果て、自分たちを滅ぼしたジェダイに対する、シスの復讐だった。

・パドメ・アミダラ/ナタリー・ポートマン(坂本真綾)
・アナキン・スカイウォーカー/ヘイデン・クリステンセン(浪川大輔)
・パルパティーン最高議長/イアン・マクダーミド(稲垣隆史さん)
・メイス・ウィンドゥ/サミュエル・L・ジャクソン(玄田哲章)
・ヨーダ(声)/フランク・オズ(永井一郎さん)
・C-3PO/アンソニー・ダニエルズ(岩崎ひろし)
・ドゥークー伯爵/クリストファー・リー(羽佐間道夫)
・コマンダー・コーディ/テムエラ・モリソン(金田明夫)
・ジャー・ジャー・ビンクス/アーメッド・ベスト(田の中勇さん)
・R2-D2/ケニー・ベイカー
・チューバッカ/ピーター・メイヒュー
・ダース・ベイダー(声)/ジェームズ・アール・ジョーンズ(大平透さん)

クローン戦争末期、ウーキーの故郷である惑星・キャッシークで繰り広げられるキャッシークの戦い。当初は、10歳の孤児であり、チューバッカに育てられたハン・ソロが登場する予定だった。辺境の惑星・ウータパウから信号を送っていた送信ドロイドの一部を発見したソロ少年が、グリーヴァス将軍の居場所を探すオビ=ワン・ケノービを手助けするという筋書きが用意されていたが、実現には至らなかった。
ハン・ソロとチューバッカの出会いについては、ソロの青年期を舞台にした「ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー」で描かれている。

「ハリー・ポッター」シリーズのシリウス・ブラック役、「ダークナイト」トリロジーのゴードン警部補役で知られるゲイリー・オールドマンは、「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」でグリーヴァス将軍の声優をオファーされていた。しかし、本作が全米映画俳優組合(SAG)の規定に則っていない作品だったため、組合員であるオールドマンは本人の意思に反して、出演を辞退せざるをえなかった。
なお、オールドマンは「スター・ウォーズ フォースの覚醒」の出演オファーも受けており、前向きな姿勢を示していたが、最終的に出演は実現しなかった。

グンガン族の落ちこぼれ、ジャー・ジャー・ビンクスは「スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス」で、故郷・ナブーの危機を救った功績が認められ、将軍に任命。銀河の首都・コルサントの政界に足を踏み入れると、パドメの信頼を得て、ナブー代表の代議員になる“大出世”を果たした。
だが、人々の役に立ちたいという彼の熱意は、邪悪な元老院議員たちや権力者たちに利用され、「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」では、パルパティーン議長に非常時大権を与える緊急動議を提案。帝国設立のきっかけを作ることに。

初登場以来、さまざまな理由で、ファンの批判の的となってしまったジャー・ジャー・ビンクスだが、演じた俳優のアーメッド・ベストにも多くの誹謗中傷が寄せられ、長年苦悩することに。
先日開催された「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン2025」に出席した際に、ベストは、「言いにくいですが、厳しい意見を言ってくるファンもいる」と認めた上で、「でも、同時にファンの皆さんからは、どれだけのパワーをもらったことか」と感謝を語った。実際、会場に駆けつけたファンもベストの熱い言葉に、大きな拍手を送っていた。なお、ベストは「マンダロリアン」シーズン3で、ジェダイ騎士のカレラン・ベクを演じている。

「スター・ウォーズ」シリーズの見どころといえば、光り輝くライトセーバーが交差する迫力の対決シーンだ。「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」のクライマックスで描かれる、火山惑星・ムスタファでのオビ=ワン対アナキンの師弟対決は、同じ色(青色)のライトセーバーがぶつかり合っている。これは「スター・ウォーズ」シリーズ初、そして唯一の組み合わせである。
このシーンを撮影するため、ユアン・マクレガーとヘイデン・クリステンセンは、フェンシングの特訓をはじめ、さまざまな訓練とリハーサルを重ねたという。ムスタファでの決闘は、オビ=ワン勝利で幕を閉じたが、これは長年アナキンを訓練してきたオビ=ワンが、同じ技を繰り返すアナキンの“クセ”を見抜いていたからともいわれている。

ジョージ・ルーカス監督にとって、長年の盟友であるスティーブン・スピルバーグが「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」にノンクレジットながら、アシスタントディレクターとして参加しており、ムスタファでの決闘をはじめ、アナキンがグリーヴァス将軍のクルーザーに着陸するシーン、ウータパウでオビ=ワンがグリーヴァスを追いかけるシーンなどで、アイディアを提供している。
スピルバーグが参加した理由は、インダストリアル・ライト&マジック社が開発したプリビジュアライゼーション技術を「宇宙戦争」(2005)で採用するため、実際に使って技術を学ぶためだった。
1977年に「スター・ウォーズ エピソード4 新たなる希望」「未知との遭遇」で世界中にSF映画ブームを巻き起こしたルーカスとスピルバーグ。それから約30年の時を経て、盟友関係はそのままに、「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」と「宇宙戦争」がほぼ同時期に公開されたことに、当時のファンは大いに胸を高鳴らせた。なお、現時点で「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」は、ルーカスが最後に監督を務めた長編映画である。


「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」最大のトピックといえば、もちろん、ダース・ベイダーの誕生だ。本作に登場するダース・ベイダーのマスクは、新たなデジタル設計を用いて、そこから型を取って鋳造することで、「スター・ウォーズ」史上初めて、正真正銘“左右対称”のマスクを実現させた。
また、ルーカスは、ヘイデン・クリステンセンが“ベイダーであること”に慣れていないことを演出するために、あえてヘルメットやスーツに重量を加えている。

一方、クリステンセンも、ルーカスにある提案をし、採用されている。それがアナキンの目の色。クリステンセンは、アナキンが“闇堕ち”した段階で、彼の目の色を、ダース・モールやパルパティーンと同じ赤と黄色にすべきだと提案。当初、ルーカスは同じシスのドゥークー伯爵の目がそうではないという理由で、一度は却下している。

ジェダイ・オーダーが崩壊し、銀河帝国の支配が始まるーー。そんな不穏な結末を迎えた「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」だが、その後、具体的に銀河では何が起こっていたのだろうか? それを知ることができるのが、アニメシリーズ「スター・ウォーズ バッド・バッチ」と実写ドラマ「オビ=ワン・ケノービ」だ。
「スター・ウォーズ バッド・バッチ」は、特別な遺伝子操作で生み出されたクローン兵士部隊「クローン・フォース99」(通称:バッド・バッチ)が、その卓越したスキルを駆使し、銀河の星々で傭兵としてミッションに挑む姿を描く。彼らはクローンではあるが、ただ命令に従うだけのクローン兵としてではない、自らの意思をもって生きる道を模索していく。劇中には、帝国の最高権力者として、恐怖と暴政で銀河を支配するパルパティーン皇帝も登場する。

そして、弟子だったアナキンとの死闘から10年後が舞台になっているのが、「オビ=ワン・ケノービ」。ジェダイ粛清が執拗に繰り返されるなか、オビ=ワンはタトゥイーンで隠遁生活を送りながら、若きルーク・スカイウォーカーの成長を遠くから見守っていた。
一方、帝国軍の尋問官・リーヴァ(モーゼス・イングラム)は、オビ=ワンをおびき出すため、オルデランで秘密裏に育てられているレイア・オーガナを誘拐させる。「アナキンを殺してしまった」と自責の念に駆られていたオビ=ワンは、レイアの救出を説得されたが、その新たな旅路は、いまや変わり果てた姿となった元弟子、ダース・ベイダーとの再会につながっていた。

ダース・ベイダーの誕生と帝国の勃興、そしてパドメの死――。映画史に残る悲劇に世界が震えた「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」は、その後の「スター・ウォーズ」作品にも多大な影響を与えている。「スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス」の約100年前を舞台に、ジェダイ黄金期に忍び寄る“闇”の脅威を描く「スター・ウォーズ アコライト」では、オビ=ワンとアナキンに代表されるジェダイの“師弟関係”が色濃く踏襲されている。

同作の監督を務めたレスリー・ヘッドランドは、「アナキンとオビ=ワンはともに、自分が正しいことをしていると考えている」と指摘。「スター・ウォーズ アコライト」でも、個性豊かな登場人物を描く際には、「自分にとって正しい行いを貫くキャラクター」として、人物像を深めることにこだわったという。
事実、過去の因縁を晴らすために、ジェダイへの復讐を企てる主人公・メイ(アマンドラ・ステンバーグ)や、模範的なジェダイであろうとするジェダイマスターのソル(イ・ジョンジェ)が、誰にも言えない過ちを理由に激しく葛藤する姿、元ジェダイであるザ・ストレンジャー(マニー・ハシント)が自由という大義名分で猛威を振るうなど、誰もが自身の正義を貫こうとしている姿が、丁寧に描かれている。

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