スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐 : 映画評論・批評

2005年7月5日更新

2005年7月9日より日劇1ほか全国東宝洋画系にてロードショー

このラストはファンが密かに思い描いてきたものに違いない

グランド・フィナーレを見たとき、今更ながらこう思った。そうか、これはルーカスだけじゃなく、ファンも一緒になって作り上げ、育んできたシリーズなんだ、と。つまりそれは、そのラストがあまりにもさりげなく、それでいてとても美しかったら。私たちファンが、新シリーズが始まってからこの6年間、もしかしたら密かに頭に描いてきたラストに違いなかったからだ。

それは、ファンと作り手の想いがひとつになった、まるで奇跡のような瞬間だった。とりわけ「4」公開時の78年から追いかけていた40過ぎの者にとっては、一瞬にして28年前にタイムスリップしてしまう、まさに魔法のような時。

だから、そのまえのパドメのバルコニー・シーンも、驚くほど思慮深さに欠けるアナキンの言動にも目をつぶろう。もちろん「1」と「2」でくすぶった不満も忘れることにしよう。そんなことは枝葉末節、この28年の歳月においては帳消しにされるのだ。

そう、これはいい悪いを通り越して、それぞれの思いが作り上げる映画なのである。そんな作品はあとにも先にも「スター・ウォーズ」だけ――。スゴい!

(渡辺麻紀)

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