「アラジン」キャスト・日本語吹き替え声優・あらすじ 中村倫也&木下晴香起用のきっかけは?
2024年3月1日 21:00
ディズニーの不朽の名作アニメを実写映画化した大ヒット作「アラジン」が、本日2024年3月1日の午後9時から日本テレビ系「金曜ロードショー」で放送。この記事では映画.com編集部が、キャスト、日本語吹き替え版声優、あらすじ、裏話などをご紹介する。
※放送枠20分拡大
「アラビアン・ナイト」の物語をベースに、3つの願いが叶う不思議なランプを手に入れた若者が愛する人を守るために繰り広げる冒険を描いたディズニーアニメ映画「アラジン(1992)」。主題歌の「ホール・ニュー・ワールド」が、第65回アカデミー歌曲賞を受賞するなど大きな話題となり、大ヒットを記録した。
27年の時を経て同作を実写化した「アラジン」は、日本で2019年の実写映画1位となる興行収入121億6000万円をあげ、全世界累計興収も10億ドルを突破。「ホール・ニュー・ワールド」など、おなじみのミュージカルナンバーにのせ、胸躍る冒険アクションと身分を超えた真実の愛が描かれる。
監督は、「シャーロック・ホームズ」シリーズや「コードネーム U.N.C.L.E.」など、音楽とスピーディなアクション・ドラマを融合させるガイ・リッチー。アニメから引き続き、巨匠アラン・メンケンが音楽を手がけた。
貧しくも清らかな心を持ち、人生を変えたいと願っている青年アラジンと、自立した心と強い好奇心を抱き、自由に憧れる王女ジャスミン。ふたりの運命的な出会いをきっかけに、それぞれの願いは動き始める。そしてアラジンは、邪悪な大臣ジャファーの甘い誘いに乗り、魔法のランプを探すために洞窟へ。ランプから登場したのは、3つの願いを叶えることができるランプの魔人・ジーニーだった。
●ジーニー:ウィル・スミス(山寺宏一)
●ジャスミン:ナオミ・スコット(木下晴香)
●ジャファー:マーワン・ケンザリ(北村一輝)
●サルタン:ナビド・ネガーバン(菅生隆之)
●ダリア:ナシム・ペドラド(沢城みゆき)
●アンダース王子:ビリー・マグヌッセン(平川大輔)
●ハキーム:ヌーマン・アチャル(宮内敦士)
日本語吹き替え版では、俳優の中村倫也がアラジン役、ミュージカル女優の木下晴香がジャスミン役を務めた。ふたりは、実力派が多数参加したオーディションを経て、抜てきされた。起用のポイントはその演技力と歌唱力、そして名曲「ホール・ニュー・ワールド」での歌声だったという。
NHK連続テレビ小説「半分、青い。」で注目を浴び、以降も「石子と羽男 そんなコトで訴えます?」「ハケンアニメ!」など、映画・ドラマの話題作が絶えない中村。舞台経験も豊富で、ミュージカル「RENT」(12/ロジャー役)や「ルードヴィヒ Beethoven The Piano」(22/ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン役)などでも美しい歌声を披露している。
一方の木下は15年、「全日本歌唱力選手権 歌唱王」の決勝に進出。その後、「ロミオ&ジュリエット」(17・19/ジュリエット役)、「アナスタシア」(20/アナスタシア役)などミュージカルで活躍し、「ルードヴィヒ Beethoven The Piano」(マリー役)では中村と再共演している。
2019年4月22日に行われたイベントで、中村はオファーを振り返り、「ぶったまげです。まさかディズニーさんに選んでいただけるとは思ってなかった」と振り返り、「いろんな知り合いからメールが来まして。薬局でのど飴を買った時に、店員さんから『歌わなきゃいけないですもんね』と言われて、『はい、アラジンです』って答えました」と、大きな反響があったと明かす。
インタビューで、ふたりは互いの声について、「木下さんの声は、芯が通っていて、僕がアラジンを演じる上でのコンパスの中心みたいな存在だった」(中村)、「温かみがあり、心をくすぐってくれる中村さんの声に、自然とイメージを膨らませることができた」(木下)と語っており、相性も抜群だったようだ。
実写版のジーニーは、予告編が公開された際、「青すぎるウィル・スミス」と話題になった。インタビューでスミスは、「僕自身が演じていると思っている人も多いんだけど、全身が青い状態のジーニーは全てCG。本当に驚いちゃうよね。おかげで自由度があがって、臨機応変にアドリブを試すこともできた。とにかく、ユニークな存在にしたかったから」と明かしている。
2019年5月16日に行われた来日イベントには、スミスと、音楽を手がけるアラン・メンケンが登場した。メンケンがピアノ演奏で、名曲「ホール・ニュー・ワールド」「フレンド・ライク・ミー」のメドレーを披露すると、スミスが即興で、ラップやボイスパーカッションで飛び入り参加。「さっき、一緒にやろうって決めたんだ」(スミス)、「そう、思い付きでね。すごく楽しいよ」(メンケン)と、息の合った豪華コラボレーションが実現した。
さらにスミスは、アニメ版でも実写版でも、日本語吹き替え版でジーニー役を務めた山寺宏一とも対面。スミスは、「こんな機会はめったにないよ。本当に最高。僕らの共通点は、ハンサムなところかな」と、満面の笑みを浮かべていた。
クールでスタイリッシュな犯罪群像劇を数多く手がけてきたガイ・リッチー監督のディズニー作品への参加は、当初「異例の抜てき」とも報じられていた。しかし、ロマンティックでファンタジックなアニメの良さを生かしながら、リッチー監督らしいスピード感溢れるアクションを織り交ぜ、実写ならではの世界観を創出した。
劇中では、「ホール・ニュー・ワールド」「フレンド・ライク・ミー」など、アニメ版の名曲が満載。そして新たに、ジャスミンのソロナンバー「スピーチレス 心の声」が加わっている。
「スピーチレス 心の声」は、王国を乗っ取ろうと企むジャファーの罠で幽閉されそうになるジャスミンが、自らの信念を貫くべく、力強く歌い上げる楽曲。メンケンが作曲し、「ラ・ラ・ランド」「グレイテスト・ショーマン」の劇中歌を手がけたベンジ・パセックとジャスティン・ポールが作詞を担当した。パセックとポールは「アニメ版を改めて見返していた時、ジャスミンがジャファーと結婚させられようとするシーンで、ジャファーが『喜びで声も出ないようですな』とジャスミンに言うんだ。それがヒントになったんだよ」と、新曲誕生のきっかけを明かした。
そして実写版オリジナルキャラクターとして、ジャスミンの侍女ダリアも登場。仲良しで、ともに支え合うふたりがほほ笑ましく、公開時も人気を集めた。
●3月22日「魔女の宅急便」※ノーカット
●3月29日「ゴーストバスターズ アフターライフ」※地上波初放送
●4月5日「すずめの戸締まり」※本編ノーカット・地上波初放送
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