23年1月は「金曜ロードショー」でジブリ初め! 「ハウルの動く城」「思い出のマーニー」2週連続放送
2022年12月16日 06:00
2023年1月に、日本テレビ系「金曜ロードショー」で2週連続でスタジオジブリ作品が放送されることがわかった。1月6日に「ハウルの動く城」をノーカット放送(放送枠35分拡大)、1月13日に「思い出のマーニー」を本編ノーカット放送(放送枠15分拡大)する。
スタジオジブリは宮崎駿監督の10年ぶりの新作「君たちはどう生きるか」の公開が23年7月14日に決定したほか、同年秋には「ジブリパーク」の第2期「もののけの里」のオープンも予定している。
1月6日放送の「ハウルの動く城」は、宮崎監督が「千と千尋の神隠し」に続いて手がけた作品で、久石譲が音楽を担当。「アーヤと魔女」のダイアナ・ウィン・ジョーンズの児童小説を原作に、魔女の呪いで90歳の老婆に変えられてしまった18歳の少女ソフィーと、美しい魔法使いの青年ハウルが心を通わせていくさまを描く。
18歳の少女・ソフィーは、長女として亡き父の残した帽子屋を一人で切り盛りしてきたが、それは決して彼女の望んだ生き方ではなかった。ある日、出征兵士でにぎわう町中でソフィーは兵隊にからまれる。救いの手をさしのべたのは、美しい魔法使いの青年ハウル。彼は不思議な力でソフィーを束の間の空中散歩にいざなう。夢のような出来事に心奪われるソフィーだが、その夜、ソフィーは店を訪れた荒地の魔女に呪いをかけられ、90歳の老婆に姿を変えられてしまう。
ソフィー役を倍賞千恵子、ハウル役を木村拓哉が担当したほか、美輪明宏、公開当時11歳だった神木隆之介、大泉洋らが声優として参加。本作は、ベネチア国際映画祭オゼッラ賞受賞をはじめ、米アカデミー賞にもノミネートされるなど国内外で高い評価を受けた。
1月13日放送の「思い出のマーニー」は、「借りぐらしのアリエッティ」の米林宏昌監督が手がけ、脚本を丹羽圭子と安藤雅司が担当。北海道を舞台に2人の少女の不思議な友情を描き、本作も米アカデミー賞にノミネートされた。
12歳の少女・杏奈は幼い頃に両親を亡くし、養父母に育てられた。あることをきっかけに周囲に対して心を閉ざしてしまった杏奈は、喘息の療養のため養母・頼子の親戚が暮らす海辺の村で過ごすことに。その村には入り江に面して建つ古い屋敷があり、杏奈は村の人が「湿っ地屋敷」と呼ぶその屋敷に心惹かれていく。夢の中にも出てくるようになった湿っ地屋敷には、何故か必ず金髪の不思議な少女の姿があった。純粋でひたむきな少女たちに訪れる、ひと夏の不思議な“運命の出会い”を綴る。
杏奈役を高月彩良、マーニー役を有村架純が担い、杏奈の養母・頼子役で松嶋菜々子、そのほか寺島進、根岸季衣、森山良子、杉咲花、吉行和子、黒木瞳らが声優として参加した。
「ハウルの動く城」は1月6日午後9時から11時29分にノーカット放送、「思い出のマーニー」は1月13日午後9時から11時9分に本編ノーカット放送される。
Amazonで関連商品を見る
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
関連コンテンツをチェック
シネマ映画.comで今すぐ見る
第86回アカデミー作品賞受賞作。南部の農園に売られた黒人ソロモン・ノーサップが12年間の壮絶な奴隷生活をつづった伝記を、「SHAME シェイム」で注目を集めたスティーブ・マックイーン監督が映画化した人間ドラマ。1841年、奴隷制度が廃止される前のニューヨーク州サラトガ。自由証明書で認められた自由黒人で、白人の友人も多くいた黒人バイオリニストのソロモンは、愛する家族とともに幸せな生活を送っていたが、ある白人の裏切りによって拉致され、奴隷としてニューオーリンズの地へ売られてしまう。狂信的な選民主義者のエップスら白人たちの容赦ない差別と暴力に苦しめられながらも、ソロモンは決して尊厳を失うことはなかった。やがて12年の歳月が流れたある日、ソロモンは奴隷制度撤廃を唱えるカナダ人労働者バスと出会う。アカデミー賞では作品、監督ほか計9部門にノミネート。作品賞、助演女優賞、脚色賞の3部門を受賞した。
父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点からつづり、当時は知らなかった父親の新たな一面を見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。 11歳の夏休み、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらてゆく。 テレビドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが愛情深くも繊細な父親カラムを演じ、第95回アカデミー主演男優賞にノミネート。ソフィ役はオーディションで選ばれた新人フランキー・コリオ。監督・脚本はこれが長編デビューとなる、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。
ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。
「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。
文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。
奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。