池田エライザの魅力さく裂!おすすめ映画5選/「ドロンジョ」放送記念
2022年10月5日 20:00
池田エライザがメインキャストとして出演する10月期の新ドラマ「祈りのカルテ 研修医の謎解き診察記録」(日本テレビ系・10月8日放送開始)が控える中、タツノコプロ創立60周年記念作品「WOWOWオリジナルドラマ DORONJO ドロンジョ」が、10月7日から放送・配信スタート! 国民的アニメ「タイムボカンシリーズ ヤッターマン」に登場する“ドロンジョ”の知られざる過去を描く本作で、池田は主人公・泥川七音(どろかわ・なお)役で新たなダークヒロイン像に挑みます。
池田が演じるのは、セクシー&キュートな“ドロンジョ様”ではなく、貧しく過酷な環境で生きる孤高のボクサー。制作発表時、「七音という役柄に向き合う日々は、心身共に過酷の連続でした」と語っているように、全身全霊で壮絶な生き様を体現します。
モデル、女優業に加えて、「夏、至るころ」では映画監督デビューも果たした池田。2021年には音楽活動を本格スタートさせたほか、現在はバラエティ番組「ぐるぐるナインティナイン」で“ごちメンバー”としても活躍しています。本記事では、そんな多方面で才能を発揮する彼女の魅力が詰まったおすすめ映画を5本紹介します。
主人公・泥川七音(池田)が、ドロンジョとして悪に手を染めることになるまでの、知られざる過去や生き様を描く。後のヤッターマン2号・聖川愛花役を山崎紘菜、後のヤッターマン1号・高岩田ガン役を金子大地、後のボヤッキー・飛悟役を矢本悠馬、後のトンズラー・匠苑役を一ノ瀬ワタルが演じる。そのほか、平山祐介、霧島れいか、近藤芳正、高橋和也、古田新太が共演。10月7日午後11時から毎週金曜にWOWOWで放送。WOWOWオンデマンドでは、各月の初回放送終了後、同月放送分を一挙配信。第1話は公式YouTube(https://youtu.be/EUhgMRysgJY)で無料配信中。
若者を中心に圧倒的支持を集める作家・F氏の同名小説を、「King&Prince」の永瀬廉主演で実写映画化。退屈な日々を送る大学生が、自分自身と東京を破壊するまでの夜と恋と戦争を、スリリングかつサスペンスフルに描き出す。「チワワちゃん」「とんかつDJアゲ太郎」の二宮健監督がメガホンをとった。
上京して1人暮らしを始めた大学生の“私”(永瀬)は、友人も恋人もできず鬱屈とした日々を送っていた。ある日、「かくれんぼ同好会」で出会った聡明な“先輩”(池田)に惹かれていく。さらに、圧倒的カリスマ性で他人の心を一瞬で掌握してしまう謎の男“黒服”(柄本佑)との邂逅で、単調だった“私”の日常は一変。始めは他愛のないイタズラを繰り返す彼らだったが、ささやかだった反逆は次第に過激さを増し、「真夜中乙女戦争」という名の東京破壊計画へと発展していく。
孤独な大学生活に、こんな素敵な“先輩”が現れたら、たちまち恋に落ちてしまいそう……と思わせる池田さんの佇まいが、本当に魅力的。なかでもクリスマスイブの前夜、都内のとあるバーで、ジャズのスタンダードナンバー「Misty」をしっとりと歌い上げるシーンは、「一生に一度でいい、こんな夜があったら」と思わず夢想してしまう、例えようもないほどの美しさを湛えています。「ELAIZA」名義で音楽活動を行う池田さんの、切ない思いをのせた声(それを見つめる永瀬さん演じる“私”の表情が、またいい……!)。本番前、池田さんは感情が高ぶり涙したそう。“私”と“先輩”の恋と戦争をめぐる揺れる心情が表現された、至高のシーンを見届けてください。
河本ほむら氏による人気コミックを浜辺美波、高杉真宙、池田エライザらの共演でドラマ化した「賭ケグルイ」の劇場版。特殊な階級制度に支配された名門学園を舞台に、生徒たちがギャンブルに挑む。劇場版第1作ではテレビドラマ・season2の続きがオリジナルストーリーで描かれ、その続編となる劇場版第2弾「絶体絶命ロシアンルーレット」には新たな刺客として「ジャニーズWEST」の藤井流星が参戦。監督はドラマに続き、2作とも「東京リベンジャーズ」の英勉が担当した。
富裕層の子女が通う名門校・私立百花王学園は「ギャンブルの強さ」で生徒の階級が決まる。2年華組に転校してきたギャンブル狂の少女・蛇喰夢子(じゃばみ・ゆめこ/浜辺)は、学園の絶対的支配者である生徒会長・桃喰綺羅莉(ももばみ・きらり/池田)との対決を心待ちにしていた。そんな中、学園内で「非ギャンブル」「生徒会への不服従」を掲げる集団「ヴィレッジ」が台頭。ヴィレッジ解体と夢子潰しをもくろむ生徒会は、全校生徒を巻き込んだギャンブルバトル「生徒代表指名選挙」の開催を宣言する。(第1作「映画 賭ケグルイ」より)
夢子役の浜辺美波をはじめ、森川葵、矢本悠馬、福原遥ら若手俳優たちの熱演が光る本作で、池田さんは銀髪姿で生徒会長・桃喰綺羅莉を完璧に再現。そのビジュアルはまるでマンガかアニメから抜け出してきたかのようで、原作ファンも納得のクオリティ! 謎めいたキャラクターをカリスマ性たっぷりに演じています。シリーズ化された大ヒット作だけに、独特な世界観、ユニークなギャンブルで繰り広げられる心理戦、人気俳優たちが全力で挑んだ“顔芸”などハマる要素が盛りだくさん。劇場版は完全オリジナルストーリーなので単体でも楽しめますが、登場人物の名前が個性的なので、初めて見る人は人物相関図などで予習をしておくと安心です。
「罪の声」などで知られる作家・塩田武士氏が大泉洋をイメージして主人公を“あてがき”した小説を、大泉の主演で映画化。出版業界を舞台に、廃刊の危機に立たされた雑誌編集長が、裏切りや陰謀が渦巻くなか、起死回生のために大胆な奇策に打って出る姿を描く。「紙の月」「桐島、部活やめるってよ」の吉田大八監督がメガホンをとった。
出版不況の波にもまれる大手出版社「薫風社」では、創業一族の社長が急逝し、次期社長の座をめぐって権力争いが勃発。そんななか、専務の東松(佐藤浩市)が進める大改革で、売れない雑誌は次々と廃刊のピンチに陥る。カルチャー誌「トリニティ」の変わり者編集長・速水(大泉)も、無理難題を押し付けられて窮地に立たされるが……。
本作で描かれるのは、濃厚なキャラクターが繰り広げる騙し合い、化かし合い。それぞれの思惑を胸にうごめく、一癖も二癖もあるキャラたちのなかで、池田さんは人気モデルの城島咲を、存在感たっぷりに演じています。実のところ彼女は、速水曰く「めちゃくちゃ狂った文章」を書くミリタリーマニア。速水に声をかけられ、迷いながらも「書く」ことで本当の自分を解放していこうと決意する力強い眼差しが印象的です。その後、咲は「薫風社」を揺るがす事件に巻き込まれていくことに。また、劇中で映し出される咲と若手小説家・矢代聖(宮沢氷魚)との華麗な撮影カットの数々にも注目してください。
韓国映画「サニー 永遠の仲間たち」の日本版リメイク。「モテキ」「バクマン。」の大根仁監督がメガホンをとり、コギャル文化全盛期の90年代を舞台に、青春と友情を描いた。大人になった現在を篠原涼子、板谷由夏、小池栄子、ともさかりえ、渡辺直美、高校時代を広瀬すず、山本舞香、野田美桜、田辺桃子、富田望生がそれぞれ演じた。「サニー」のメンバーの一人で池田エライザ、主人公の初恋相手役で三浦春馬が出演。
専業主婦の奈美(篠原)は、入院中の母親の見舞いで訪れた病院で、高校時代の親友・芹香(板谷)と久しぶりに再会する。しかし、芹香は末期がんに冒されていた。90年代に青春をともに過ごし、仲の良い友人6人で「サニー」というグループを組んでいたふたり。余命わずかな芹香の「死ぬ前にもう一度だけみんなに会いたい」という願いを叶えるために、奈美はかつての仲間たちを探し始める。
池田さんが演じたのは、主人公・奈美の憧れの存在だった奈々役。大人びた雰囲気でモデルもしている奈々は、ある理由から転入生の奈美に冷たく接しますが、打ち解けてからは表情も和らぎ、優しい笑顔を見せるようになります。しかし、学校で事件が起きて「サニー」のメンバーは散り散りになり、奈々も行方知れずに……。奈々も含めて「サニー」のメンバーが全員で再会できるのかも見どころのひとつ。90年代に高校時代を送った40代にとっては、思わず涙がこぼれそうになるほど懐かしさが込み上げる本作。一大ブームを生んだ“コギャル”たちのパワーに圧倒されるとともに、青春のきらめきやほろ苦さ、人生について考えさせられる作品です。
池田が幽霊が見える主人公、オダギリジョーがその叔父役を演じたファンタジー・ホラー。伊藤健太郎、渋川清彦、光宗薫らが共演。片桐健滋監督が「TSUTAYA CREATORS’PROGRAM FILM2015」で準グランプリに輝いたオリジナルストーリーを映画化し、長編監督デビューを飾った。映画公開と同年、映画のその後を描いたテレビドラマ版も制作された。
18歳で天涯孤独の身となってしまった八雲御子(池田)の前に叔父の雷土悟郎(オダギリジョー)が現れ、住む場所とアルバイトを用意してくれることに。そのアルバイトとは訳あり物件に住み、部屋の履歴を帳消しにする「ルームロンダリング」という仕事だった。なぜか幽霊が見えるようになった御子は、元住人の幽霊たちと奇妙な共同生活を送り、彼らのお悩みに振り回されていく。
事故物件に居座る幽霊たちとの交流を描いた物語なので、ホラー要素はありますが、全体にほのぼのとしていてハートウォーミングな作品。池田さんは黒髪のロングヘアにレトロキュートなワンピースという出で立ちで、不器用なヒロインを好演しています。幼くして両親と別れ、18歳で祖母も亡くした御子。そんな孤独な御子が、風変わりな叔父やちょっととぼけた幽霊たちと否応なしに関わるうちに、少しずつ成長していく姿にほっこりします。フランスで経験を積んだ片桐監督ならではの異国情緒漂うおしゃれなインテリアやファッションにもぜひ注目してください。
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父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点からつづり、当時は知らなかった父親の新たな一面を見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。 11歳の夏休み、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらてゆく。 テレビドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが愛情深くも繊細な父親カラムを演じ、第95回アカデミー主演男優賞にノミネート。ソフィ役はオーディションで選ばれた新人フランキー・コリオ。監督・脚本はこれが長編デビューとなる、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。
「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。
ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。
文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。
奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。
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