夏、至るころ
劇場公開日:2020年12月4日
解説
女優の池田エライザが原案・初監督を務めた青春映画。10代で上京した自身のエピソードを基に撮りあげた半自伝的作品で、自然あふれる福岡県田川市を舞台に、2人の男子高校生が初めて自分の人生と向き合い、それぞれの一歩を選び取るまでを描く。高校3年生の翔と泰我は幼い頃からの親友で、ずっと一緒に和太鼓の訓練を続けてきた。夏祭りを前にしたある日、泰我が受験勉強に専念するため太鼓を辞めると言い出す。自分は何をしたいのか分からず、がく然とする翔の前に、ギターを背負った不思議な少女・都が現れ……。映画初主演の倉悠貴が翔、新人俳優の石内呂依が泰我、「シグナル100」のさいとうなりが都を演じ、リリー・フランキー、原日出子、高良健吾らが脇を固める。地域の「食」や「高校生」とコラボした青春映画制作プロジェクト「ぼくらのレシピ図鑑シリーズ」の第2弾。
2020年製作/104分/G/日本
配給:キネマ旬報DD、映画24区
スタッフ・キャスト
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2022年7月19日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
1番感じたのはリズムが合わない
カメラワーク、編集、セリフ、立ち姿、、なんか合わない。
このスタイルは令和スタンダードなのか?
昭和世代との軋轢、不協和音が響く。
僕は他人にオススメは出来ないと思ってしまいました。
池田さんの事が好きで好きでたまらない人は補正されるのでは?
2022年1月4日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
原案と監督を務めた池田エライザのファンなので観てみました。
伝統の祭りで太鼓を叩くチームに入っている高校生の主人公。
人生にはやがて分かれ道がやってくるという、青春映画では定番のテーマを爽やかに描いていて、手堅くまとめていると思いました。
池田エライザは福岡市の出身とあるけど、田川市への地元愛があふれた作品です。
映画のポスターは髪型や角度を工夫していて、倉悠貴君が池田エライザのようにも見える。
海外では、俳優が監督業へまわると、いいしごとをする。
がんらい、映画をつくりたいと思っているひとが、俳優として業界へ入ってきたのなら、彼/彼女が、まっとうな監督になるのは順当なことだ。
イーストウッド、ニューマン、ベイティ、レッドフォード、ケビンコスナー、ショーンペン、ベンアフレック、ポールダノ、ジョエルエドガートン・・・。検索すれば俳優→監督や、俳優+監督は、大勢出てくるだろう。
かれらの監督業には余技の気配がない。プロフィールに、アクターとディレクターを並列できる。アクトレスでも、ガーウィグ、ラバキ、ジョディフォスター、アンジェリーナジョリー、先般ネットフリックスで見た楽しい青春映画ブックスマートの監督はオリヴィアワイルドだった。ソフィアコッポラ、キャスリンビグロー等は監督比重が高くなった元女優といえる。
なにが言いたいのかというと、海外では、俳優だからといって、クオリティが容赦されたり、俳優であることが免罪符になるってことが、ない。
海外では、というより、今の世のなかで、プロダクトの品質が「誰某がつくったから、まあ許してやるか」という、大人の事情or予定調和がまかり通るのは、ザ日本映画だけではなかろうか。
ただし、ザ日本映画では、そもそも監督専門職でさえ、演出のイロハも知らずに映画を撮ってしまうという現実があるので、ポピュラリティの高い女優が撮った映画が「かわいい孫がつくった」みたいな、迎合的世評で覆われるのは、致し方ないところ──だと思われる。
けっきょく、つたなくて見られない本作も、日本の状況に照合すると、池田さんが撮った映画を、海外の俳優+監督の偉人たちと比較するのは、ばからしくなり、むしろ、なにをムキになって酷評してるんですか、池田さんが新型コロナウィルス禍下にもめげず頑張ってつくった映画を、温かい眼で見てやりなさいよ──という気分になってくるわけである。
そして、日本のプロダクトの多くが「なにをムキになって酷評してるんですか」という脱力感によって、酷評から免れていることに、今更ながら気づく。わけである。
(よく感じることだが、酷評ばかりしている(わたしのような)人/レビューって、第三者から見るとけっこうバカっぽい。駄作にたいしても寛容な姿勢が、理知に見える──わけである。)
のんがつくったおちをつけなんせも見られたものではなかったが、のんだからまあいいのでは──の気配を形成していた。では21世紀の女の子はどうだろう?21世紀の女の子は、若手女性監督を集めたオムニバス映画である。いったい彼女たちは、どんな優位性によって、そのクオリティが容赦される──と考えたのだろう?ひょっとしたら、若くて、女だってことだろうか?
池田さんがつくった映画だということに無類の価値が生じている。それがとても日本的だと思った。演出がすごくクサい。ザ日本映画ぜんたいに言えるけれど、いったい、いつのどこで生きている人が撮っているんだろう?0点。
2021年6月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
高校3年生の翔と泰我は親友で、長年一緒に和太鼓の練習を続けてきた。ある日、泰我が受験勉強のため太鼓を辞めると言い出した。自分は何をしたいのか分からない翔の前に、ギターを持った少女・都が現れ、高校に行ってプールに入り・・・といった話。
幸せってなんだ、という事がテーマみたいだし、自分探しに悩む高校生の姿が良かった。
池田エライザが原案と初監督を務めた作品だが、そんなに違和感はなく良かったと思う。今後の作品も期待したい。
翔役の倉悠貴があまり喋らないが存在感有った。それと都役のさいとうなりも不思議な魅力が有った。祖父母役のリリー・フランキーと原日出子がほのぼのしてて良かった。