あの頃、君を追いかけた(2011)

劇場公開日:2013年9月14日

あの頃、君を追いかけた(2011)

解説・あらすじ

台湾の人気作家ギデンズ・コーが、自伝的小説を自らのメガホンで映画化し、台湾・香港で記録的ヒットを叩きだした青春ラブストーリー。1990年代、台湾中西部の町・彰化。男子高校生コートンは、悪友たちとつるんでくだらないイタズラで授業を妨害しては担任を困らせていた。そこで担任教師は、優等生の女子生徒シェンを監視役としてコートンの後ろの席に座らせることに。コートンは口うるさいシェンをわずらわしく感じながらも、次第に彼女にひかれていく。

2011年製作/110分/台湾
原題または英題:You Are the Apple of My Eye
配給:ザジフィルムズ、マクザム、Mirovision
劇場公開日:2013年9月14日

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(C)Sony Music Entertainment Taiwan Ltd.

映画レビュー

4.0 高校時代の恋愛の「爽やかさ」

2026年4月16日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

<映画のことば>
「幼稚さ。だから優等生にホレて、ずっと追いかけた。」
「追うのをやめたら?ばか。」
「そうさ、俺はばかだ。」
「大ばか。」
「だから、追い続けた。」
「分かっていない。」
「分からないさ。」

佳宜(シェン)も、実は柯(コー)のことをは、前々から憎からず思っていて、黙って教科書を貸してれたあたりからは、確信として、彼のことを実は想っていたようです。

彼の勉強を手助けするという口実で彼女も(ちゃっかり)居残っていたのは、柯(コー)と一緒に過ごす時間を確保するためだったと受け止めたら、さすがにそれは、評論子の穿(うが)ちすぎというものでしょうか。
(もちろん、寸暇を惜しんで勉強をしていたであろう彼女には、勉強時間の確保との一石二鳥だったことは、想像に難くない。)

実際、こと恋愛に関することでは、いつの世にも、男の側は「大好き」「最愛」だけで、たちまち思考停止の機能不全に陥ってしまい、いっぱい、いっぱいになってしまって、そもそもの建て付けからして「単細胞」以外の何もの出もない―。

反面、女性の側は、一歩を引いて、冷静に受け止める習い性にも見受けられます。

その点では、「成長とは、残酷なものだ。女は速く大人になり、男はその速さに太刀打ちできない。」ということは、動かし難い真実、真理なのでしょう。

その冷厳な真実、真理の前に涙した男の数は、世上、満天の星の数ほどで(もちろん、高校生の時分の評論子を含めて)、数えきれないと言うべきでしょう。

しかし、そういう曲折の中からも、いかにも学生(高校生、大学生同士)らしい恋愛関係の、ある種の爽やかさを感じ取ったのも、独り評論子だけではなかったこととも思います。

柯(コー)を含めたかつての旧友が、佳宜(シェン)の結婚式に、賓客の一員として、何の蟠(わだかま)りもなく出席できるのも、往時の恋愛のそういう「爽やかさ」があってこそ…なのではないでしょうか。

本作は、韓国版のリメイクが素晴らしかったことから、その前に製作された日本版のリメイク作とともに、それらの元々作として鑑賞することにしたものでした。

既に拙ないレビューながらも投稿済みのとおり、日本版のリメイクは、残念ながら評論子的には、佳作としての評価に値するものではなかったのですけれども。

その元作である本作は、独自の味付けを加えて成功している韓国版のリメイク作に勝るとも劣らないというべきでしょう。

堂々の秀作という評価も惜しくない一本と、評論子は思います。

<映画のことば>
「あなたくらい好いてくれる人は、もういないかも。」
「恋してくれて、ありがとう。」

<映画のことば>
間違っていた。
もし、それが好きでたまらない人なら、愛され、大切にされるのを、心から祝福できる。
永遠に幸せであれと。

<映画のことば>
「これからも幼稚でいるよ。」
「約束よ。」

(追記)
日本版リメイクでも、同じく二人のすれ違いに関して「パラレルワールド」という着想が出て来ます。

そして、日本版リメイクではそれは、二人のすれ違いの構造というのか、建て付けというのか、そういうものとして位置付けていたように記憶します。

そういう理由として「パラレルワールド」を持ち出したことを、日本版リメイクにつては減点要素として、評論子はカウントしましたけれども。

しかし本作では、純粋に「例え」としての意味合いで、日本版リメイクとは、また違う位置付けで「パラレルワールド」という着想が用いられていると、評論子は受け止めます。

日本版のリメイクは、本作での位置付けを曲解して本作での着想を正しく位置付けていないのか、あるいはこの点についての独自の「味付け」を試みて、それが成功していないのか―。
そのどちらであるにせよ、結果論としては、この点を日本版リメイクについての減点要素としたことに、やはり誤りはなかったものと、評論子は、改めて考えます。

(追記)
ヒロインの結婚式で、新郎(ヒロインの夫)がヒーローによって唇を奪われることになった経緯については、本作のストーリーが、三作(本作と日本版・韓国版の各リメイク)の中では、もっとも優れていると、評論子は思いました。
他の二作(日本版・韓国版の各リメイク)は、どうしてこの建て付けを踏襲しなかったのでしょうか。

評論子には、不思議に思われます。

(追記)
台湾の女子高校生の制服のスカートは、実際に、どこの学校でもこんなに短いのでしょうか。

「私立校で高い学費を払っている」(本作中で柯(コー)のクラスの生徒たちを叱る英語科教員のセリフ)というのに、男子生徒連中は、気が散りまくって、おさおさ勉強に身が入らないというのも、評論子には、理解できるようにも思われました。

評論子の世代では、高校時代には男女とも頭髪検査、その他に女子には服装検査というのがあって。
女子の制服のスカート丈は膝下何cm以上というのがありました。

それでもクラスの女子は、スカート丈を規定ギリギリまで短くした上で、普段はウエスト部分を何重にも折り重ねて、実質的にスカート丈を短くして着用していたように記憶しています。

柯(コー)たちのこの学校の女子たちには、そんな苦労もなさそうにも、評論子には思われました。

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talkie

3.5 ノスタルジックな青春映画

2025年9月3日
iPhoneアプリから投稿

韓国リメイク版鑑賞後にネットで。

個人的には韓国版のほうが好みだった。

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TZW

4.0 最後に泣ける、サイコーな青春恋愛映画

2024年5月3日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

かつて人気が出たものの、なかなかみる機会がなく、ちょうど再上映されるタイミングで鑑賞できた。

はじめはかなり下ネタがストレートで、観ているこっちが恥ずかしくなってくるけれど、それが青春の象徴と思えてくるとほほえましくなってくる。
「君を追いかける」くらい何事にも夢中だったわけである。

つかずはなれずの展開が続き、少しベタで中だるみはするものの、その一つ一つのやりとりが、最後の一瞬によって一気に感動へと昇華される。映画の体験で一番好きなところ。
何一つ無駄などなかったのだ。

さわやかとは正反対ではあるけれど、こういうがむしゃらでストレートな作品もいい。

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ひでぼー

4.0 【”恋はつかめないうちが、美しい。”焦れったい高校男女のあと一歩踏み込めない姿を、コミカルテイスト満載で描いた切ない恋物語。】

2023年4月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

楽しい

幸せ

ー 台湾青春映画は、グイ・ルンメイの「藍色夏恋」が一番かと思っていたが、今作もそれに比肩する佳き作品であった。-

■台湾中西部の町・彰化。悪友らと能天気な高校生活を送るコートン(クー・チェンドン)に怒った教師は、優等生・チアイー(ミシェル・チェン)を彼のお目つけ役に任命し、席替えをし、チアイーをコートンの後ろの席に変える。
 2人は初めこそ反発しあうも、チアイーが教科書を忘れた時にコートンが代わりに怒られた事で急接近。
 しかし普段はお茶らけているのに、いざとなると自信のないコートンはチアイーに告白できず、やがて2人は別々の大学へ…。
 そして、それはチアイーも同じであった。

◆感想<Caution!  内容に触れています。>

・先日、この作品のリメイク版を鑑賞したが、山田裕貴さんのコミカル演技に笑い、時に沁みたモノである。
 そして、オリジナル作品が見たくなったという、実に単純な理由で鑑賞した。

・この作品を観ると、山田裕貴さんのコミカル演技はコートンのコミカル演技そのままであり、【父と共に裸族、勉強中鼻の穴にペンを突っ込んでいる・・】日本映画製作者たちの今作に対するリスペクトが感じられた。

・特にチアイーを演じたミシェル・チェンの可愛さや演技力には驚いた。
ー 台湾人と日本人はルーツは一緒だが、改めて実感。-

・ストーリー展開もほぼ同じながら、オリジナルはキョンシーとか台湾ならではのシーン等も盛り込んでおり、良かったな。
ー リメイク版では”少し無理があるかな”と思った二人の願いを書いた紙風船を飛ばすシーンなども違和感なく、観賞。-

<今作があって、日本の素敵なリメイク青春映画が出来たのである。私はオリジナルとリメイクの比較はしない。
 どちらも、魅力的な可笑しくて少し切ない佳き作品でありました。>

■エンドロールのミシェル・チェンのおふざけシーンは、可笑しかったな。

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NOBU