あの頃、君を追いかけた(2011)のレビュー・感想・評価
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高校時代の恋愛の「爽やかさ」
<映画のことば>
「幼稚さ。だから優等生にホレて、ずっと追いかけた。」
「追うのをやめたら?ばか。」
「そうさ、俺はばかだ。」
「大ばか。」
「だから、追い続けた。」
「分かっていない。」
「分からないさ。」
佳宜(シェン)も、実は柯(コー)のことをは、前々から憎からず思っていて、黙って教科書を貸してれたあたりからは、確信として、彼のことを実は想っていたようです。
彼の勉強を手助けするという口実で彼女も(ちゃっかり)居残っていたのは、柯(コー)と一緒に過ごす時間を確保するためだったと受け止めたら、さすがにそれは、評論子の穿(うが)ちすぎというものでしょうか。
(もちろん、寸暇を惜しんで勉強をしていたであろう彼女には、勉強時間の確保との一石二鳥だったことは、想像に難くない。)
実際、こと恋愛に関することでは、いつの世にも、男の側は「大好き」「最愛」だけで、たちまち思考停止の機能不全に陥ってしまい、いっぱい、いっぱいになってしまって、そもそもの建て付けからして「単細胞」以外の何もの出もない―。
反面、女性の側は、一歩を引いて、冷静に受け止める習い性にも見受けられます。
その点では、「成長とは、残酷なものだ。女は速く大人になり、男はその速さに太刀打ちできない。」ということは、動かし難い真実、真理なのでしょう。
その冷厳な真実、真理の前に涙した男の数は、世上、満天の星の数ほどで(もちろん、高校生の時分の評論子を含めて)、数えきれないと言うべきでしょう。
しかし、そういう曲折の中からも、いかにも学生(高校生、大学生同士)らしい恋愛関係の、ある種の爽やかさを感じ取ったのも、独り評論子だけではなかったこととも思います。
柯(コー)を含めたかつての旧友が、佳宜(シェン)の結婚式に、賓客の一員として、何の蟠(わだかま)りもなく出席できるのも、往時の恋愛のそういう「爽やかさ」があってこそ…なのではないでしょうか。
本作は、韓国版のリメイクが素晴らしかったことから、その前に製作された日本版のリメイク作とともに、それらの元々作として鑑賞することにしたものでした。
既に拙ないレビューながらも投稿済みのとおり、日本版のリメイクは、残念ながら評論子的には、佳作としての評価に値するものではなかったのですけれども。
その元作である本作は、独自の味付けを加えて成功している韓国版のリメイク作に勝るとも劣らないというべきでしょう。
堂々の秀作という評価も惜しくない一本と、評論子は思います。
<映画のことば>
「あなたくらい好いてくれる人は、もういないかも。」
「恋してくれて、ありがとう。」
<映画のことば>
間違っていた。
もし、それが好きでたまらない人なら、愛され、大切にされるのを、心から祝福できる。
永遠に幸せであれと。
<映画のことば>
「これからも幼稚でいるよ。」
「約束よ。」
(追記)
日本版リメイクでも、同じく二人のすれ違いに関して「パラレルワールド」という着想が出て来ます。
そして、日本版リメイクではそれは、二人のすれ違いの構造というのか、建て付けというのか、そういうものとして位置付けていたように記憶します。
そういう理由として「パラレルワールド」を持ち出したことを、日本版リメイクにつては減点要素として、評論子はカウントしましたけれども。
しかし本作では、純粋に「例え」としての意味合いで、日本版リメイクとは、また違う位置付けで「パラレルワールド」という着想が用いられていると、評論子は受け止めます。
日本版のリメイクは、本作での位置付けを曲解して本作での着想を正しく位置付けていないのか、あるいはこの点についての独自の「味付け」を試みて、それが成功していないのか―。
そのどちらであるにせよ、結果論としては、この点を日本版リメイクについての減点要素としたことに、やはり誤りはなかったものと、評論子は、改めて考えます。
(追記)
ヒロインの結婚式で、新郎(ヒロインの夫)がヒーローによって唇を奪われることになった経緯については、本作のストーリーが、三作(本作と日本版・韓国版の各リメイク)の中では、もっとも優れていると、評論子は思いました。
他の二作(日本版・韓国版の各リメイク)は、どうしてこの建て付けを踏襲しなかったのでしょうか。
評論子には、不思議に思われます。
(追記)
台湾の女子高校生の制服のスカートは、実際に、どこの学校でもこんなに短いのでしょうか。
「私立校で高い学費を払っている」(本作中で柯(コー)のクラスの生徒たちを叱る英語科教員のセリフ)というのに、男子生徒連中は、気が散りまくって、おさおさ勉強に身が入らないというのも、評論子には、理解できるようにも思われました。
評論子の世代では、高校時代には男女とも頭髪検査、その他に女子には服装検査というのがあって。
女子の制服のスカート丈は膝下何cm以上というのがありました。
それでもクラスの女子は、スカート丈を規定ギリギリまで短くした上で、普段はウエスト部分を何重にも折り重ねて、実質的にスカート丈を短くして着用していたように記憶しています。
柯(コー)たちのこの学校の女子たちには、そんな苦労もなさそうにも、評論子には思われました。
最後に泣ける、サイコーな青春恋愛映画
【”恋はつかめないうちが、美しい。”焦れったい高校男女のあと一歩踏み込めない姿を、コミカルテイスト満載で描いた切ない恋物語。】
ー 台湾青春映画は、グイ・ルンメイの「藍色夏恋」が一番かと思っていたが、今作もそれに比肩する佳き作品であった。-
■台湾中西部の町・彰化。悪友らと能天気な高校生活を送るコートン(クー・チェンドン)に怒った教師は、優等生・チアイー(ミシェル・チェン)を彼のお目つけ役に任命し、席替えをし、チアイーをコートンの後ろの席に変える。
2人は初めこそ反発しあうも、チアイーが教科書を忘れた時にコートンが代わりに怒られた事で急接近。
しかし普段はお茶らけているのに、いざとなると自信のないコートンはチアイーに告白できず、やがて2人は別々の大学へ…。
そして、それはチアイーも同じであった。
◆感想<Caution! 内容に触れています。>
・先日、この作品のリメイク版を鑑賞したが、山田裕貴さんのコミカル演技に笑い、時に沁みたモノである。
そして、オリジナル作品が見たくなったという、実に単純な理由で鑑賞した。
・この作品を観ると、山田裕貴さんのコミカル演技はコートンのコミカル演技そのままであり、【父と共に裸族、勉強中鼻の穴にペンを突っ込んでいる・・】日本映画製作者たちの今作に対するリスペクトが感じられた。
・特にチアイーを演じたミシェル・チェンの可愛さや演技力には驚いた。
ー 台湾人と日本人はルーツは一緒だが、改めて実感。-
・ストーリー展開もほぼ同じながら、オリジナルはキョンシーとか台湾ならではのシーン等も盛り込んでおり、良かったな。
ー リメイク版では”少し無理があるかな”と思った二人の願いを書いた紙風船を飛ばすシーンなども違和感なく、観賞。-
<今作があって、日本の素敵なリメイク青春映画が出来たのである。私はオリジナルとリメイクの比較はしない。
どちらも、魅力的な可笑しくて少し切ない佳き作品でありました。>
■エンドロールのミシェル・チェンのおふざけシーンは、可笑しかったな。
そして、キラキラ光る君にハートを奪われた!
(原題) 那些年、我們一起追的女孩
青春がギュッと詰まった作品
90年代の台湾を舞台にした青春の物語。
誰にでもある、バカなことばかりしていた学生時代の一コマを描いています。
細かい下ネタが多く、主人公の家は裸族(母除く)。
食卓の場。箸で持っているでかいフランクと、丸っとしたエリンギもあえてだろう。いや絶対。
本当にどうでも良いエピソードの繋ぎ合いなのだけれど、何処か懐かしくて心地良いんです。
作中に「スラムダンク」がちょいと顔を出したと思ったら、さらに井上雄彦死亡説まで出してきたりと、かなり好きな様子。
他にも天下一武道会やはじめの一歩ネタも出てきて、日本のサブカル大好きな様子。
あとAVネタも。飯島愛の名前とか懐かしいくて、何とも時代ですね。
そんな馬鹿馬鹿しい連続ですが、実は思ったよりキラキラしていて、でもやっぱり服脱ぐのは忘れてなくて、皆それぞれの道に旅立って行く姿を描き切っていました。
最後の言い放つセリフもすっごいグッと来るんですよね。
青春がギュッと詰まった、何とも素敵な作品でした。
ああ、甘酸っぱい
青春ラブストーリーの王道的甘酸っぱさ。
良い作品です。
主人公の男の子の彼女に追いつきたくて、でもどう追いついていいのかわからない様や
別れた後のやせ我慢
そして、ただただ好きな人の幸せを思う様
過去の自分へのもどかしさ
痛いほど共感できる。
その経験を糧にほんの少しだけ大人になれたんだよね。
苦笑と、ほろ苦さと、温かさでできた映画
「青春は恥と後悔と初恋で作られる」。そういう、愛おしい映画。
”恥”と”後悔”の部分を、一人で見るか、仲間と見るか、恋人とみるか、子どもをはじめとする家族と見るかは選びたくなるけれど。
踏み出せなかった、一歩。そんな、切ない思い出をくすぐる。
ヒロインがいい。
かわいいだけでなく、これでもかというほど面倒くさそうな表情とか、いろんな場面でみせる、すべての表情がいい。
幼稚なコートン。
お馬鹿度は予想をはるかに超えていて、目が離せなくなる。
それなのに、要所要所で見せる男気。
惚れてまうかは、人それぞれだけれど、チアイーの涙も含めて、チアイ―の気持ちはわからなくもない。
(あの場面で、最初に教官に反発するのがコートンじゃないところもみそ)
台湾映画は意識していなかったけれど初めてだったようだ。
卒業式で流れる蛍の光にびっくりしたり、あんなことをしても退学にならない私立高校にびっくりしたり、警官みたいな教員がいることにびっくりしたり。
また、この場面をこう演出するかという監督の感性もいい。
一人一人が新たな新地に向かう場面とか(表現されている題材が「ん”」という場面もあるので、複雑だが)。
台詞の掛け合いも良い。さすが小説家。
「無駄なことも人生のうち」
否、成果に結びつかないことにだって、これほどの大切な思いが…。
なんて展開にならない。教訓映画ではない。
途中はドン引きする場面もありつつ、
思い出すと苦笑とともに、胸の中に灯がともったような温かさを感じる。
ロマンチックで、歯がゆくて、叫びたくなる。
自分の”あの頃”を思い出してこそばゆい。
「見てよかった」と思える映画は久しぶり。
尤も、R12にしなくていいのか(いや、これ、子どもと見たら慌てる)部分があるから、複雑…。
それも含めて、”青春”なんだけれどね。
・下ネタが多く、その度に冷める。
・内容が薄く、二時間もかける作品なのか疑問に感じる。
・しかし、このエンディングを盛り上げるためには仕方ないのかもしれない。確かに。エンディングでは涙するし、鳥肌がたち、目頭が熱くなる。
・ただ、このような「エンディングの為の作品(序盤と中盤を前振りにしてエンディングに全力投球しているような作品)」は、それまでの道程がそれなりに良くなければ繰り返して見ようとは思えない。
かなりのネタ路線。でも切ない。
YOUTUBEで主題歌を聞いてから、ずっと気になっていた作品。
おちゃらけた高校生男子目線で話が進むのでとても面白い。
両片思いがとにかくもどかしくて、パラレルワールドの結末だったらいいのにと思った。
夢が叶うのは才能のある者じゃない→
老人の私にとっては、青春時代の甘酸っぱいストーリーを見るとなぜか切なくなります。
この映画、もしハッピーエンドだったら、星5つをつけたいところ。ただ、映画的にはハッピーエンドにするのだったら、そこに至るまでの2人の関係が、大波乱の紆余曲がないと締まりのない映画になってしまったかもしれない。
個人的には、高校時代の部分をもっと長くして欲しかった。特に、彼女が彼に勉強を教えるエピソードをもっとみたかったな。
<印象に残ったセリフ>
-彼女の女友達がブロガーで成功したことについて-
コートン:
結局、夢が叶うのは才能のある者じゃない。
最後まであきらめない者だ。
青春だ〜
台湾映画、初の鑑賞。
慣れない言語になかなか耳が慣れるまで時間がかかってしまいました。
口コミを見て面白そうだったので観てみたら、なんとも
素敵な作品でした。
あの頃、君を追いかけた
観賞後に、このフレーズだけでキュンとしてしまう。
そのくらい、甘酸っぱくて、アホっぽくて、必死で、まっすぐで、ただただ若さに溢れている高校生達が眩しいのです。
主人公のコートンのように、1人の女性にここまで惚れ込むことのできる人ってなかなかいないし、こんなに純粋な恋をしてる高校生が今の世にいるのかすら疑問。ですが、いて欲しいと切に願う。
男子たるもの、このくらいまっすぐに熱い恋心を抱いてもらいたいなと、男子を育てる母として願ってしまいますね。
そして、女子も、このくらい熱い気持ちにさせるくらい素敵な女の子に育ってもらいたいと、女子を育てる母として願います。
あの頃、私にもあったんですよねそんな時代が。
忘れてしまったあの甘酸っぱい青春を思い出させてくれました。
たくさんの方がレビューに書かれていますが、最後10分は最高です。こんな素敵なエンディングがあるなんてー!また観たいです。
もどかしくてせつない話にキュンキュンする
原作の著者(本作の監督)の実体験をもとにした物語。台湾といっても同じアジア。メンタリティが似ているのかもしれない。かなり共感できるエピソードばかりだった。
とにかくミシェル・チェンが可愛すぎる。友達全員が彼女を好きになるのもわかる。彼女と主人公のコートンが近づいていくエピソードからキュンキュンしてたのに、高校卒業、大学進学と進むにしたがって、もどかしさとせつなさがどんどん強烈になっていく。でも実体験から来てる話だからなのか、思い通りにはいかないまま終わってしまう。それがリアルな感じがしてまた切なさを増す。泣いたりはしなかったが、とてもいい話だった。
意外だったのは80年代の洋楽や、日本のマンガが数多く登場すること。タイトルはStevie Wonderの曲から?だし、Air Supply の名前が出てくるし。さらに井上雄彦の名前が出てくるなんて面白かった。
今回レビューを書こうとして気づいたのだが、日本でリメイクされてたのか。日本でどう作られたのか気になる。
安っぽくね?
評判の青春映画だから期待してたんだが、安っぽい飲料CMを長編に伸ばした感じ。
●自分のかわりに罰を受ける男の子…だけど本当は自分が悪いんですと名乗り出ないヒロインって、その時点で萎えるんだけどな。しかも教科書忘れただけって幼稚な理由。こういうのは国民性か?例えばヒロインが周りにどうしても言えない理由を抱えていて、男の子だけがその理由を知っていて救う…とか。丁寧に描けばいいのにところどころ雑で安易でダサい。
●他の男仲間がまったくの添え物。序盤で個性的な面々を紹介したわりに機能してない。てっきりコイツらの恋のさやあてや、友情を描くのかと思ったら何も起こらない。
●いわゆる普通の話だよな。その普通の話をドラマティックに…というわけでもないので、居酒屋で聞く他人の退屈な恋愛話でしかない。
●国民性か?なんでこんだけやっといて付き合わないの?
●クリスマス設定なら、ちゃんと背景考えて。ヒロインのモコモコ衣装が暑苦しい。
●ヒロインが女友だちにささやいた意味深なセリフ…ひっぱった割に普通。だから?
高評価なのが意味わからん。
時よ、戻れ。
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