バームバック監督作&イニャリトゥ監督作 Netflixでの配信日決定、日本版キービジュアル完成
2022年8月31日 17:00

ノア・バームバックが監督と脚本を務めた「ホワイト・ノイズ」が12月30日、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督作「バルド、偽りの記録と一握りの真実」が同月16日から、Netflixで配信されることがわかった。両作品は、8月31日(現地時間)開幕の第79回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門に選出されている。あわせて、両作品の日本版キービジュアルと、これまでNetflix内でのみ視聴可能だった「ホワイト・ノイズ」の日本版予告編(https://youtu.be/38FdYWyCYO0)もお披露目された。

第79回ベネチア国際映画祭のオープニング作品にも選ばれた「ホワイト・ノイズ」は、第92回アカデミー賞で6部門にノミネート、1部門で受賞した「マリッジ・ストーリー」のバームバック監督と、アダム・ドライバーが再タッグを組む、“死”がテーマの風刺的な人間ドラマ。作家ドン・デリーロの同名小説を原作に、化学物質の流出事故に見舞われ、死を恐れ錯乱してしまった大学教授(ドライバー)が、命を守るため家族とともに逃走する姿を描く、叙情的で不条理な物語を紡ぐ。現代に生きる家族が死を身近に感じる環境下で、愛や幸福などの普遍的なテーマに向き合っていく。

キービジュアルは、一面がオレンジ色に染まり、人物の影だけを写した不穏な仕上がり。「死の気配は日常にあふれている」というコピーとともに、家族が非日常に巻き込まれていく物語を、ビビッドに表現している。ドライバー(「ハウス・オブ・グッチ」)をはじめ、ドン・チードル(「アベンジャーズ エンドゲーム」)、グレタ・ガーウィグ(「フランシス・ハ」)らが共演した。

「バルド、偽りの記録と一握りの真実」は、「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」「レヴェナント 蘇えりし者」で2度、アカデミー賞監督賞に輝いたイニャリトゥ監督による、ある男の壮大な心の旅路をテーマにした、自叙伝的なノスタルジックコメディ。米ロサンゼルスから故郷に戻った、メキシコの著名なジャーナリスト兼ドキュメンタリー映画製作者のシルベリオ・ガマが、自らの内面や家族との関係、そして自身の愚かすぎる“ある過去”などと向き合いながら、生きる意味を見つけていく。現時点でストーリーの全貌はベールに包まれているが、メキシコにあるイニャリトゥ監督の故郷で撮影が行われるなど、自伝的要素が強い物語になるとみられている。

キービジュアルでは、真っ赤な背景のなかにいる男が切り取られ、踊っているようにも佇んでいるようにも見える。ダニエル・ヒメネス・カチョ(「THE PROMISE 君への誓い」)が、主人公のシルベリオを演じる。
これまで「ROMA ローマ」「アイリッシュマン」「Mank マンク」「マ・レイニーのブラックボトム」「パワー・オブ・ザ・ドッグ」「ドント・ルック・アップ」など、さまざまな作品で賞レースを賑わせてきたNetflix。第79回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門には、「ホワイト・ノイズ」「バルド、偽りの記録と一握りの真実」に加え、アナ・デ・アルマスがマリリン・モンローを演じる「ブロンド」(9月28日配信)、ひとりの少年が殺害されたことをきっかけに巻き起こる争いを描いた“悲劇”の仏映画「アテナ」(9月23日配信)が選出された。また、アウト・オブ・コンペティションには、デンマークのNetflixシリーズ「Copenhagen Cowboy(原題)」も選ばれている。
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