「極主夫道」映画・ドラマ、キャスト&あらすじ 注目すべき出演者は誰?
2022年5月25日 21:00
2020年にYTV・NTV系列で放送された人気ドラマ「極主夫道」(玉木宏が主演)。このたび映画化され、6月3日から「極主夫道 ザ・シネマ」のタイトルで劇場公開されます。
さらに5月27日午後9時から、日本テレビ系「金曜ロードショー」でスペシャルドラマが放送。「『極主夫道』爆笑!カチコミSP」と題し、ドラマ版の最終回から1年半後を舞台に描き出します。
今回、映画.com編集部が、本作「極主夫道」のキャストやストーリー(あらすじ)をまとめました。「誰が出てるんだっけ?」「どんな役だっけ?」など参照しながら、映画やスペシャルドラマの本編をお楽しみください。
主人公は、最強の極道として数々の伝説を残した“不死身の龍(たつ)”。現在は足を洗い、働く妻・美久を支えるため専業主夫となった(ここがまず面白すぎる)。真面目に主夫業をこなしているが、極道時代の外見や言動が抜けず、周囲からはやや恐れられながら平穏な生活を送っている。
強面にグラサン、スーツの上に柴犬のキャラクターがプリントされたエプロンを身につけ、高すぎる主夫力をところかまわず発揮。料理、洗濯、掃除など家事全般に命を賭け、元舎弟の雅らとともにご近所トラブルの解決にも奮闘する……。
原作は、累計発行部数550万部を突破したおおのこうすけ氏の同名漫画(新潮社バンチコミックス刊)。2021年にはアニメ化(龍役の声優は津田健次郎)され、Netflixで全世界独占配信された。
舞台は、連続ドラマの最終回から1年半後。龍(玉木宏)と美久(川口春奈)の娘・向日葵(白鳥玉季)が、自宅に彼氏を連れてきた。家族は大混乱となる。
一方、天雀会は、雅(志尊淳)の就職活動をめぐって、こちらも大混乱。虎二郎(滝藤賢一)と大城山組長(橋本じゅん)との間で、お好み焼きと広島焼のバトルが勃発。警官の酒井(古川雄大)と婦人会は、防犯講習会の会場で大騒動を巻き起こす。
番組では6本の新作コメディに加えて、ドラマの登場人物を爆笑エピソードとともに紹介。龍と美久の結婚までの馴れ初めや、雅との再会などキャラクターの魅力を伝える。
ある日、街に凶悪な地上げ屋が現れた。ターゲットとなったのは保育園。執拗な嫌がらせが始まった。
龍は元舎弟の雅とともに保育園の用心棒を引き受けるが、地上げ屋の行動はエスカレート。元武闘派ヤクザのクレープ屋・虎二郎や、その妹で元レディース総長の虎春も龍の仲間に加わるなか、思わぬトラブルが次々と発生し……。
龍役で主演するのは、玉木宏。映画「ウォーターボーイズ」(2001)や、NHK連続テレビ小説「こころ」(03)で注目を浴び、「のだめカンタービレ」「あさが来た」など数々のヒット作に出演してきた人気俳優です。
注目は、玉木/龍の“真面目なんだけどなぜか笑える”その存在感。強面にサングラス、スーツの上に柴犬のキャラクターがプリントされたエプロンを羽織るなど、専業主夫の家庭的な雰囲気と、極道の修羅場的なオーラのコントラストが、観客の笑いを誘います。
なお2021年11月の映画化発表の際には、玉木は「まさか映画になるとは」など、驚きのコメントを寄せていました。以下、コメント全文。
「まさか映画になるとは、、、連続ドラマ放送から約1年が経ちますが、『映画 極主夫道』の撮影が始まった時、前回の撮影から1週間くらい休んで撮影が再開したのかなと思うくらい、すんなりと収まりました。不思議ですね、こんな感覚は初めてですが、撮影時に聞こえてくる瑠東監督やスタッフの笑い声、何とも安心します。笑う事が出来る時間は幸せです。『見て呉れは悪いが味が良い』そんな後味の良さを目指して、精一杯頑張ります! 『映画 極主夫道』、ご期待ください!」
龍の妻・美久に扮したのは、「好きっていいなよ。」「にがくてあまい」「一週間フレンズ。」などで知られ、YouTubeチャンネルも人気を博す川口春奈。
演じた美久はデザイナーとして働くキャリアウーマンですが、料理は不得意。龍が暴走しそうになると、ラリアットやヘッドロックなどプロレス技を繰り出す……というキャラクターです。
以下、映画化決定時のコメント全文。
「また皆さんと再会出来ること、一緒に映画を作れることが純粋に嬉しかったです。ドラマをやっているときに、楽しすぎて終わるのが寂しかったですし、また何かの形でと思っていたので、本当に嬉しいです。ドラマを経てまたさらにパワーアップしたコメディ感と温かさ、みんなの愛を感じていただけるよう、頑張ります。楽しみにしていてください! まだ撮影が続いておりますが、ドラマで培われたチームワークで楽しく、一生懸命、馬鹿やりたいと思います。まだまだ大変な状況ですが、映画を観て、とにかく笑ってもらえれば嬉しいです」
龍の元舎弟・雅役は、志尊淳。「烈車戦隊トッキュウジャー」(14)の主役で人気に火が付き、NHK「半分、青い。」や「劇場版おっさんずラブ LOVE or DEAD」など、今や話題作に欠かせない存在へと成長した若手俳優です。
演じる雅は、天然で不器用なキャラクター。アニキと慕う龍にビンタされたり、川に投げられたり、振り回されながらも体を張って付いていく……という設定です。
以下、映画化決定時のコメント全文。
「映画化と聞いてまた雅が巻き込まれる姿が見られる、やられる雅が見られると思った皆さん。ごめんなさい。映画の雅はかなり成長しています。全てを解決に導きます。ビンタは交わして、懐に入ってワンツーです。ご期待に添えなくてすみません。シミュレーションはバッチリです。よろしくお願いします」
「劇場版おっさんずラブ LOVE or DEAD」などで知られる人気個性派・吉田鋼太郎が、「極主夫道 ザ・シネマ」でシリーズ初参加!
近藤は町に突然進出してきた不動産会社・Kプランニングの社長。龍と因縁がある極道で、地上げを企てており、イタリアンマフィアに憧れながら葉巻をくゆらせ、怪しいイタリア語を操る……という設定です。ちなみに、特報映像ではモザイクがかかっており、誰が演じているかは伏せられていました。
ちなみに、吉田にアテ書き(実際のイメージを参考に人物を描くこと)した映画オリジナルキャラ。以下、出演決定時のコメント全文です。
「極主夫道、玉木君扮する龍をあの手この手で追い詰めるはずが、逆にどんどん追い詰められてしまうお洒落でイタリアンな親分を心の底から楽しみながら、弾けながら演らせて頂きました! 映画版、とてつもなくパワーアップしています! ご期待ください!」
その卓越した演技力ももちろん、2018年のドラマ「ホリデイラブ」で演じたキャラで“あざとかわいい”と注目を集め、2021年、ORICON NEWS「2021年 上半期ブレイク女優ランキング」で1位に選ばれた松本まりか。
「極主夫道 ザ・シネマ」では、龍のライバル・虎二郎の妹で、広島レディース連合3代目総長・虎春(こはる)役に扮しています。初のヤンキー役とのことです。
龍に一目惚れする虎春は、美久と丁々発止のやりとりを繰り広げる役どころ。特報では、ピンクの特攻服、ピンクのバイクに乗って啖呵を切るシーンがモザイクで切り取られていました。
以下、出演決定時のコメント全文。
「どうしましょう……現場での面白かったことがありすぎて文字数に収まりきりません。とにかく笑いの絶えない温かい現場でした。毎カット平然と笑いを繰り出していく玉木さん始めキャストのみなさんの面白さと言ったら……! 大スクリーンで存分にお楽しみ頂きたいです。私が演じるのは、滝藤さん演じる虎二郎の妹で広島レディース連合3代目総長虎春。というなかなか気合の入ったキャラクター。見かけによらず超純情ヨロシクですので、ぶきっちょな虎春の恋をお手柔らかに見守っていただければ」
2歳の頃から芸能活動を始め、1994年のTVドラマ「家なき子」で脚光を浴びた安達祐実。近年も多くの映画に出演し、主演した「花宵道中」(2014)では花魁役に初挑戦。変わらぬ美ぼうでも人気を博す実力女優です。
演じた白石先生は、近藤に立ち退きを迫られる「かりゅう保育園」の園長。龍が保育園を助けようと奔走するものの、やがて抗争に発展するなか、ついに白石先生がキレまくる。しかも外見とは裏腹の、めちゃくちゃドスが効いた声で……。
以下、出演決定時のコメント全文。
「私は、今回の劇場版が初めての『極主夫道』への参加になります。個性的で、素晴らしい俳優の皆さんで溢れかえっており、毎カット毎カットが面白く、とても楽しい撮影でした。私の役は、大人しそうな顔をしてスイッチが入るとめちゃくちゃ恐いという、保育園の園長先生です。振り幅が大きい役なので、物語に溶け込みつつ、はみ出しつつ、ちょっとしたインパクトとして存在していられたならば嬉しいなと思います」
ドラマ、映画で登場するキャラクターをご紹介します。※一部抜粋
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