【ステイホーム週間】あの人気キャラから高畑勲のデビュー作まで、家族一緒に楽しみたい映画7本!
2020年5月4日 08:00
[映画.com ニュース] いよいよ大型連休がスタート! ただし今年に限っては、ステイホーム週間というわけで、旅行やレジャーを取りやめて、ご自宅で巣ごもりするファミリーも多いのでは? そこで映画.comでは、大人世代にはちょっと懐かしく、子どもたちも夢中になること間違いなしの、家族一緒に楽しめる映画を7本厳選しご紹介します。
今もアパレルブランドとのコラボ商品が次々と発売されている人気キャラクターですが、その誕生は、スティーブン・スピルバーグが製作総指揮を務めた80年代の大ヒット作品にさかのぼります。主人公は不思議な生き物・モグワイ。彼らを安全に飼うには「明るい光に当てない」「水をかけない」「深夜12時を超えたら、食事を与えない」という3つのルールがあり、これらを破ってしまうと、とんでもないことが……。思わず、ギョッとするシーンもありますが、現在のCGとは一味違う“SFX”でさまざまな姿に変異するグレムリンたちの姿は、今の子どもたちに新鮮に見えるはず。ハラハラドキドキしながら、人間の責任を学ぶ機会にもなりそうです。
ボードゲームの世界に閉じ込められた少年少女(若き日のキルステン・ダンストが出演)の大冒険を描いたアドベンチャー大作は、家族のきずなが隠れテーマ。今は亡きロビン・ウィリアムズさん演じる「見た目はおじさん、中身は子ども」なキャラクターも見どころです。そして、時代は流れて、舞台をテレビゲームに移した「ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル」(2017)、「ジュマンジ ネクスト・レベル」(19)も大ヒット。こちら2作品は青春映画のテイストが色濃く、多感なティーンが本当の自分を見つめる姿が共感を生んでいます。
パックマン、ドンキーコング、ギャラガ、スペースインベーダーなど、日本生まれのゲームキャラクターに姿を変えた宇宙人が地球を侵略するという、中2スピリッツ全開のSFコメディ。懐かしいゲームキャラの数々に、大人世代が興奮すれば、スマホゲームしか知らない子どもたちもきっと興味津々になるはず。監督は「ハリー・ポッター」シリーズのクリス・コロンバス。余談ですが「グレムリン」の脚本もこの人。「グーニーズ」(脚本)、「ホーム・アローン」(監督)などファミリー映画の名手なのです!
“時かけ”といえば、これまで長編アニメを含め、4度映画化されている筒井康隆の名作SF小説。特に先日亡くなった大林宣彦監督による本作は、青春映画のマスターピースとして、幅広い世代に支持されています。改めて目を見張るのは、その瑞々しい感性と独特な映像文法。映画が本来もつ“自由さ”は、きっと若い世代にとっても新鮮に受け入れられるはず。ちなみにさる4月18日に、大林監督の追悼として一部地域で地上波放送されましたが、同日は主演・原田知世演じるヒロインが行き来をする劇中の設定日と同じとあって、“時をかけた”奇跡が大きな話題を集めました。
2018年に亡くなったアニメーション演出家・高畑勲さんが初めて単独で全編の演出を担当した“監督デビュー”作品。岩の巨人モーグから太陽の剣を託された少年ホルスが、悪魔グルンワルドを倒す冒険に旅立つ。高畑監督の盟友である宮崎駿が、場面設計と美術設計を担当。作画監督の大塚康生をはじめ、日本アニメ界のレジェンドが集結した血沸き肉躍る冒険ファンタジーであると同時に、ホルスが出会うヒロイン・ヒルダの葛藤など、人間性に切り込む深いテーマ性も印象的です。
ストップモーション・アニメーションの名門として、日本でも人気が高いスタジオ「ライカ」が、古き日本を舞台に、孤独な少年クボの冒険を「まばたきすら、してはならぬ」圧倒的な映像美で描き出す。個性豊かな“旅の仲間”も加わるドラマチックな展開が、子どもたちの視線をくぎ付けにするのはもちろん、今は亡き両親がクボに注ぐ愛情が徐々に明らかになる脚本は、大人の涙腺を刺激すること間違いなし。見終わると、折り紙をしたくなるのも、ステイホーム向けです!
本当なら大型連休に、動物園に行きたかった……というご家族にオススメしたいのが、こちらのネイチャー・ドキュメンタリー。タイトル通り“地球”を舞台に、北極から熱帯、深海まで、なんと全世界200カ所以上で撮影を行い、さまざまな動物たちが織りなす生命のドラマを映し出します。10年ぶりに製作されたシリーズ第2弾「アース アメイジング・デイ」では最新鋭のドローン約200台が大活躍。さらに動物たちに接近し、驚きの生態を私たち人間に見せてくれます。
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父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点からつづり、当時は知らなかった父親の新たな一面を見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。 11歳の夏休み、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらてゆく。 テレビドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが愛情深くも繊細な父親カラムを演じ、第95回アカデミー主演男優賞にノミネート。ソフィ役はオーディションで選ばれた新人フランキー・コリオ。監督・脚本はこれが長編デビューとなる、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。
ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。
「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。
文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。
奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。
内容のあまりの過激さに世界各国で上映の際に多くのシーンがカット、ないしは上映そのものが禁止されるなど物議をかもしたセルビア製ゴアスリラー。元ポルノ男優のミロシュは、怪しげな大作ポルノ映画への出演を依頼され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。ある豪邸につれていかれ、そこに現れたビクミルと名乗る謎の男から「大金持ちのクライアントの嗜好を満たす芸術的なポルノ映画が撮りたい」と諭されたミロシュは、具体的な内容の説明も聞かぬうちに契約書にサインしてしまうが……。日本では2012年にノーカット版で劇場公開。2022年には4Kデジタルリマスター化&無修正の「4Kリマスター完全版」で公開。※本作品はHD画質での配信となります。予め、ご了承くださいませ。