“平成最後” 第42回日本アカデミー賞、司会を務める西田敏行&蒼井優が意気込み
2019年3月1日 12:00
[映画.com ニュース] 第42回日本アカデミー賞の授賞式開催を前に、6年連続で総合司会を務める俳優の西田敏行、昨年「彼女がその名を知らない鳥たち」で第41回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞に輝き、今回“人生初司会”に臨む蒼井優が取材に応じ、意気込みを語った。
今回、優秀作品賞に輝いたのは「カメラを止めるな!」「北の桜守」「孤狼の血」「空飛ぶタイヤ」「万引き家族」の5本。例年以上にバラエティ豊かな結果に、西田は「どれも2018年、話題になった作品ばかり。グローバル化が進むなかで、日本映画のピュアな志を感じさせるラインナップで、僕自身、どの作品が(最優秀作品賞を)受賞してもおかしくないなと思いますね」と一映画ファンとして、興味津々の様子。
「もちろん、会場で受賞結果を待つ皆さんは、プレッシャーもあると思いますけど、ここはひとつ、お祭りで神輿を担ぐような感覚でいらしてほしいですね。アメリカのアカデミー賞とは一味違う、もっとざっくばらんな雰囲気でもいいんじゃないかな。そのために、司会をする私たちも、質問の聞き方は工夫をしないといけないでしょうね。理想は、居酒屋くらいリラックスしてもらうこと。そうすれば、思わぬ本音も飛び出すでしょうし」(西田)
ざっくばらんといえば、西田とともに第37回の授賞式で司会を務めた樹木希林さんが思い出される。「この作品、見てないってハッキリ言っちゃいますもんね(笑)」。昨年9月に亡くなった樹木さんは、「日日是好日」「万引き家族」で優秀助演女優賞をダブル受賞しており、最優秀助演女優賞の獲得にも期待がかかっている。
一方、「人生通じて、学級会の司会だってしたことないんですよ」と緊張を隠せない蒼井は、「日本アカデミー賞は、受賞者の方々にとって特別な1日。皆さんのお邪魔にならないよう、一生懸命に勉強して当日に臨みたい」と背筋を伸ばす。自身が声優を務めた「ペンギン・ハイウェイ」が優秀アニメーション作品賞を受賞。また、かつて「春を背負って」でタッグを組んだ木村大作氏が今年、「散り椿」で優秀撮影賞に輝いており、「きっと、大作さんが盛り上げてくださるはず。大暴れに期待したいですね」と声を弾ませる。
また、「フラガール」で最優秀助演女優賞を手にした第30回の授賞式を振り返り、「司会をされていたのが西田さんと、吉永(小百合)さん。受賞した気持ちを聞いてくださったんですが、あまりの緊張で『こんなことって、あるんだなと思いました』の一言で終わってしまって(笑)。本当に言葉が出てこず、皆さんへの感謝とか、もっと話すべきことがあったのに……。受賞をしたのに、落ち込んで帰った記憶がありますね」と反省しきり。それだけに「当日は長丁場ですし、皆さんを緊張させないよう、西田さんと一緒にリラックスした雰囲気で進めていきたい」と表情を和らげていた。
授賞式は3月1日、グランドプリンスホテル新高輪の国際館パミールで行われ、各部門の最優秀賞が発表される。
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