「タイタニック」オスカー獲得には「アリータ」監督がかかわっていた?意外なエピソードを告白
2019年2月26日 19:00

[映画.com ニュース] 木城ゆきと氏原作のSFアクション漫画「銃夢(がんむ)」を実写映画化した「アリータ バトル・エンジェル」(公開中)。メガホンをとったロバート・ロドリゲス監督が、製作を務めたジェームズ・キャメロンからの教えなどを語った。
本作は、“支配する者”と“支配される者”の2つに分断された世界を舞台に、スクラップの山から発見されたサイボーグの少女アリータが、300年前に失われたはずの“最強兵器”として目覚め、彼女を破壊しようとする巨大な黒幕と対決する。
劇中のアリータは、「メイズ・ランナー」シリーズのローサ・サラザールの演技をもとに全編モーションキャプチャーで造形された。ロドリゲス監督は「みんな『彼女の目を大きくしたの?』と尋ねるけれど、『NO! 体全体がCGなんだ』と答えているよ。ローサ(・サラザール)はパフォーマンス・スーツを着て、顔に点をつけて撮影したんだ。『アバター』でスタッフたちが学んだことの一つは、口をしっかり再現しないといけないことだった。多くの感情が口で伝えられるからね。ローサとキャラクターを横に並べて見たとしたら、2人は唇の作りやすべてがとても似ているんだ」と説明する。
もともとは、構想25年を費やしたキャメロンがメガホンをとる予定だったが、スケジュールの関係で断念。熱意を引き継いだロドリゲス監督は「僕らは同じような考え方をするんだ」とキャメロンに信頼を寄せ、昔からの友人だという関係性が伝わるエピソードを披露する。「彼が以前僕の家に来たとき、僕が居間で編集しているのを見たんだ。『デスペラード』と『フロム・ダスク・ティル・ドーン』と『フォー・ルームス』だった。彼は『僕もそれをやることにするよ』と言って、自分の家の壁を壊して編集機材を置き、『タイタニック』の編集でオスカーをもらったんだよ(笑)。そういうことで僕たちは仲がいいんだ」。
親交の深いキャメロンからは、本作でも多くのことを学んだようで「例えば『観客がファンタジーに納得するためには、リアルでないといけない』ということを、僕は以前だったら考えたことはなかったんだ。リアルに描くことは本当に大事なことで、『エイリアン2』でさえとても現実的に感じられる。あまりに奇抜でファンタジー色が過ぎたら観客は納得しないし、サイフェンス・フィクション的な映画ではうまくいかない。この作品のように感情面での重みも大事になってくるんだ」と明かす。
撮影中にアドバイスをもらうこともあり、「僕は質問を夜にメールで送るんだ。あまり彼の邪魔をしたくなかったからね。とてもシンプルな質問だよ。彼からの返事は『左目についてだけど、Aだとこうなる、Bはこうなる、Cはこうなる』と説明してくれて、とても構造的なんだ。彼に聞くどんな質問も“巨匠のレッスン”になるんだよ」と尊敬の念をにじませた。

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