デスペラード

劇場公開日:

解説

麻薬組織のボスに復讐するマリアッチ(スペイン語でミュージシャンの意)の戦いを描いたバイオレンス・アクション。監督・脚本・編集は、93年に発表した弱冠24歳のデビュー作「エル・マリアッチ」が絶賛されたロバート・ロドリゲスで、彼がハリウッドに初進出した劇場用長編第2作。製作費は前作のわずか7千ドルから実に千倍の700 万ドルを投じ、スタイリッシュなアクション演出と定型を裏切るオフビートなユーモアに、さらに磨きがかかった。製作はビル・ボーデンとロドリゲス、製作補はエリザベス・アベランと、前作で主演したカルロス・ガラルド。撮影はギレルモ・ナバロ、音楽は「ラ・バンバ」のロス・ロボス、美術は「PNDC エル・パトレイロ」のセシリア・モンティエルが担当。主演は本格的アクションに初挑戦となる「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」のアントニオ・バンデラス。共演はロドリゲス演出のテレビ映画『ロードレーサー』(V)にも出演しているメキシコ出身の新進女優サルマ・ハエック、「今そこにある危機」のジョアキム・デ・アルメイダ、「パルプ・フィクション」のスティーヴ・ブシェーミら。ロドリゲスも参加したオムニバス映画「フォー・ルームス」で製作総指揮を務めたクエンティン・タランティーノが友情出演している。

1995年製作/104分/アメリカ
原題:Desperado
配給:コロンビア トライスター映画
劇場公開日:1995年12月16日

ストーリー

メキシコ国境の町サンタ・セシリアに、黒いギターケースを下げたマリアッチ(アントニオ・バンデラス)が現れた。彼は悪名高いギャングのボスで麻薬王ブチョ(ジョアキム・デ・アルメイダ)の命を狙っていた。ブチョ一味の秘密の取引場所であるバーに入ったマリアッチとあらくれ男たちの間で、たちまち壮絶な撃ち合いが展開され、麻薬の集金人(クエンティン・タランティーノ)もとばっちりを食らって死ぬ。ギターケースから素早く銃を取り出したマリアッチは、瞬く間に一味を片づけた。店を出た彼は、つけてきたギャングに腕を撃たれるが、書店主の若き美女キャロリーナ(サルマ・ハエック)に介抱される。やがてマリアッチは相棒の白人ブシェーミ(スティーヴ・ブシェーミ)と町で再会するが、ナイフ使いの殺し屋が二人を襲い、ブシェーミは殺された。ナイフ使いは敵対するコロンビア人に雇われてブチョの命を狙っていたが、逆に彼の子分に始末された。ブチョはマリアッチを殺すべく、部下たちに命じる。キャロリーヌの店に匿われたマリアッチは、彼女と愛を交わす。だが、ブチョの部下が店を襲撃し、二人は建物の屋上から屋上へと逃げながら、弾丸と手榴弾で敵を追い散らした。マリアッチはギターケースにマシンガンやロケット弾を仕込ませた二人の仲間を呼び寄せ、一味の取り引き現場に向かう。すさまじい銃撃戦の果てに仲間たちは倒れ、彼が道でギターを教えていたニーニョ少年も巻き添えになって撃たれた。少年を病院に収容したマリアッチとキャロリーヌは、ブチョのアジトに乗り込む。恋人を殺されたマリアッチが仇と狙うブチョは、彼の実の兄だった。骨肉の戦いの末にブチョを倒したマリアッチは、キャロリーヌと共に町を去った。

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スタッフ・キャスト

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写真:Moviestore Collection/AFLO

映画レビュー

4.0【主人公、マリアッチを演じた若き長髪アントニオ・バンデラスが無茶苦茶格好良いラテン・Wガン&ギターアクション映画。彼を助けたヒロインカロリーナを演じたサルマ・ハエックも妖艶です。】

2024年3月27日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

興奮

幸せ

■掌を撃たれてギターをつま弾くことができなくなったマリアッチ(アントニオ・バンデラス)は、武器を詰めたギターケースを片手に仇敵ブチョを探してさすらっていた。
 ブチョが経営する酒場にたどり着いた彼は、店中の敵を射ち倒すが、美しい女性カロリーナ(サルマ・ハエック)をかばって負傷してしまう。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・ロバート・ロドリゲス作品なので、血塗れなのは予想通りだが何しろ長髪の若きアントニオ・バンデラスの魅力に圧倒される作品。
ー 私にとって、アントニオ・バンデラスを劇場で初めて観たのは、彼を常連で起用しているペドロ・アルモドバル監督の「ペイン・アンド・グローリー」である。
  激シブのイケオジ、アントニオ・バンデラスにヤラレ、(彼は今作にて、カンヌで男優賞を受賞されたそうである。作品も名品である。)”イケオジはマッツ・ミケルセンとオイラだけでは、無かったのだ!ホント、スイマセン・・。)と驚いたモノである。ー

・酒場での激烈な撃ちあいシーンや、効果的に随所で使われるギターケースも良い。

・助っ人の二人のギターケースは、マシンガンでありナント、ロケット砲でもある。

・アントニオ・バンデラスとサルマ・ハエックの激しいラブシーンも荒涼たる作品に彩りとエロティックさを与えている。

<今作は、相変わらずとぼけた良い味を出しながら登場するクエンティン・タランティーノ監督(で、毎回アッサリと殺される。)も相変わらずだし、スティーヴ・ブシェミも良い味を出している激烈なガン&ギターアクションである。>

コメントする 2件)
共感した! 5件)
NOBU

3.0メキシコなのに黄色くない(笑)

2024年2月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

単純

興奮

10年以上前に観て以来に、今日(2024/02/04)観ました。音声がとにかく小さく、音量を最大近くにしないと聴こえないレベルでした。そのくせアクションシーンでは大音量になるので、音量を下げなくてはなりません。古い映画あるあるですね。
映画自体はなんちゃってではなく、しっかりメキシコで撮影されていて、街並みや雰囲気がリアルで臨場感が違います。
とはいえ、ストーリー自体は退屈で面白みがありません。不快なタランティーノのシーンは、丸ごとカットしても何の支障もありません。
ヒロインに緊急時にハイヒールを履かせる監督のリアリティの乏しさに言葉を失いました。
アクションシーンは90年代にありがちな見せ方で楽しく観られます。アントニオ・バンデラスが二丁拳銃で乱射する時の苦虫を噛み潰したような顔は、笑うしかありません(笑)
まあまあ面白いタイムカプセルとしてなら、ご覧になる価値はあると思います。

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蜷川吝塀

2.0妙にスタイリッシュ

2023年12月31日
PCから投稿
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プライア

3.5『真昼の用心棒』だぜ!

2023年12月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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マサシ
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