【全米映画ランキング】アニメ「グリンチ」が大ヒットスタート 「蜘蛛の巣を払う女」は5位デビュー
2018年11月13日 14:00
[映画.com ニュース]サンクスギビングシーズンに突入した全米ボックスオフィス。先週末は3本の新作がランクインし、イルミネーション・スタジオの新作アニメ「グリンチ」がオープニング興収約6600万ドルを稼ぎ出し、首位デビューを果たした。
2000年にジム・キャリー主演&ロン・ハワード監督により実写映画化もされたドクター・スースによる児童向け絵本「いじわるグリンチのクリスマス」をアニメ映画化した同作。村の外れの洞窟で寂しく暮らす超ひねくれ者のグリンチが、村民たちから「クリスマス」を盗もうとするが……というストーリー。声の出演は、ベネディクト・カンバーバッチ、ファレル・ウィリアムス、ラシダ・ジョーンズ、ケナン・トンプソン。
2位は先週末日本でも公開された前週首位の「ボヘミアン・ラプソディ」。10日間の累計は1億ドルを突破。最終興収は1億7500万ドル前後か。
約1010万ドルのOP興収で3位デビューとなったのはJ・J・エイブラムス製作のアクションホラー「Overlord」。第2次世界大戦中、ナチスドイツ占領下の欧州を進軍中の米軍の小隊が、ある村でナチスの研究施設を発見する。そこでは大量の<ゾンビ>が作られており、米軍兵士たちはナチス軍とゾンビを相手に生き残りをかけて戦うことになる。無名の若手がメインキャストだったためか、大ヒットデビューとはならなかった。監督はユアン・マクレガー主演のアクションスリラー「ガンズ&ゴールド」(2014)で長編デビューを果たしたジュリアス・エイバリー。
そしてOP興収約800万ドルで初登場5位になったのは、世界的ベストセラー小説「ミレニアム」シリーズの第4作を、名プロデューサーのスコット・ルーディンが映画化した「蜘蛛の巣を払う女」。今回、天才ハッカーのリスベットはAI研究の世界的権威である大学教授が抱える重大な問題にかかわるうちに自身の壮絶な過去に向き合うことになる。デビッド・フィンチャー監督で映画化した第1作「ドラゴン・タトゥーの女」ではルーニー・マーラが演じた主人公リスベットをNetflixドラマ「ザ・クラウン」のクレア・フォイが演じ、ダニエル・クレイグが演じたリスベットの「相棒」ミカエルは「ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男」のスベリル・グドナソンに変更。その他、「ブレードランナー 2049」のシルビア・フークス、スティーブン・マーチャントらが出演。監督はサスペンスホラー「ドント・ブリーズ」で注目されたフェデ・アルバレス。
今週は、今年のサンクスギビング最大の話題作「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」に、「それでも夜は明ける」のスティーブ・マックィーン監督による犯罪スリラー「妻たちの落とし前」(ビオラ・デイビス、ミシェル・ロドリゲス、コリン・ファレル、リーアム・ニーソン出演)、マーク・ウォールバーグ&ローズ・バーン主演のファミリーコメディ「Instant Family」などが公開となる。