蜘蛛の巣を払う女

劇場公開日:

蜘蛛の巣を払う女

解説

世界的ベストセラーのミステリー小説「ミレニアム」シリーズの第4作を映画化。デビッド・フィンチャー監督&ルーニー・マーラ主演でシリーズ第1作を映画化した「ドラゴン・タトゥーの女」に続く物語となり、主人公のリスベット役をテレビドラマ「ザ・クラウン」や映画「ファースト・マン」などで活躍するクレア・フォイが演じ、監督を「ドント・ブリーズ」で注目されたフェデ・アルバレスが務めるなど、メインスタッフ&キャストは新たな顔ぶれに。前作を手がけたフィンチャーは製作総指揮に名を連ねている。特殊な映像記憶能力を持つ天才ハッカーで、背中にあるドラゴンのタトゥーが特徴のリスベットは、AIの世界的権威であるバルデル教授から、図らずも開発してしまった核攻撃プログラムをアメリカ国家安全保障局(NAS)から取り戻してほしいと頼まれる。依頼を受けて陰謀の裏を探っていたリスベットは、やがて16年前に別れた双子の姉妹カミラの存在にたどり着き、カミラが仕かけた罠にはまってしまう。

2018年製作/115分/PG12/イギリス・ドイツ・スウェーデン・カナダ・アメリカ合作
原題:The Girl in the Spider's Web
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
劇場公開日:2019年1月11日

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0サスペンスアクションとしてはまあまあの出来

2018年12月30日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

興奮

リスベットは女優にとって難しいエキセントリックな役だ。虐待を受けた過去があり、ハッキングや記憶力で並外れた才能を発揮し、痩身でナイフのような鋭さをまとう。男相手に格闘するシーンもある。スウェーデンの三部作のノオミ・ラパス、デヴィッド・フィンチャー監督作のルーニー・マーラはそれぞれ闇を感じさせる鋭さがあり、ヌードも辞さずに熱演した。彼女らに比べると、クレア・フォイには微妙な違和感を禁じえない。「ファーストマン」の良妻のように比較的ノーマルな役の方が向く気がする。

フェデ・アルバレス監督はサスペンス演出に長けていて、リスベットがハッキングやハイテクを駆使して敵の裏をかいたり危機を脱したりする展開で楽しませるが、前作「ドント・ブリーズ」ほどの個性を発揮するまでには至らず。米国では興行も評価も振るわなかったので、続編があるとしても再び監督・キャスト入れ替えになるのではないか。

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高森 郁哉

3.5007やM.I.寄りの展開

2024年7月15日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

「ドラゴン・タトゥーの女」の続編のつもりで見始めたが、少し違った。
007やM.I.に近い映画で、リスベットのキャラクター設定も「ドラ・タト」に比べて心優しき正義の味方なのだ。
従って前作ルーニー・マーラーさん演じるリスベットのぶっ飛んだ外見とキャラ設定では難しかったのだろう。今回は知的な瞳のクレア・フォイさん。
テクノロジーを駆使したサスペンス映画として、最後まで楽しませてもらいました。

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ピッポ

3.5ミレニアム的ではないが雰囲気は良かった

2024年1月31日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

雪と氷に包まれた白銀のストックホルムで繰り広げられる黒と赤の攻防。
とても面白かったし、評価を星4にするつもりでこのレビューを書こうとしたら、頭の中を駆け巡るのは悪かった部分や不満点ばかり。いいこと書きたい、ほめたいのに、浮かばない。なぜか。

ショットやカットのカッコ良さやスリリングでダイナミックなアクションといった良かった部分が、とてもハリウッド的な単なるアクション映画のようであったからだと思う。
オリジナルのミレニアムは、バイオレンスとひりつくサスペンスと多角的に展開するミステリーが面白さだった。そのすべてを担うリスベットのキャラクターも魅力だった。それらが足りなかったのも原因だと思う。

本作のリスベットがダメだったとは言わないが、なんかちょっと違うんだよね。
暴力的な場面が絶対必要とは思わないけど、リスベットの過剰殺傷は彼女のキャラクターを形作る上であった方がいいし、見た目的にもトラウマを抱え精神に問題がある天才ハッカーのようではなかった。

つまり、ミレニアムシリーズの一篇としてはイマイチだったけれど、それを無視したハリウッドのアクションサスペンスだと考えればなかなか面白かったのだと思う。

ミレニアムシリーズを初めて観る人か、これはこれと割りきって観られる柔軟な人は楽しめると思う。

とりあえず、いつも放置プレイのドMなミカエルと武闘派の天才ハッカーは最強ってことだけはわかった。勝つのは常に天才と変態。

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つとみ

4.0再会してみればいい女だった的な

2023年12月19日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

初めて会ったおりにはさしたる印象がなかった女性に、数年後に再会してみると「えっ?こんなにいい女だったの?」みたいな作品でございました。

とにかく映像が素晴らしい。雪に覆われた荒野を人工的な舗装された道が切り裂くように延びてゆく、そこを高速で走る黒い車。エッジの効いた画面に緊張感と期待がみなぎります。

そのようなクールな空気感が全編を流れて飽きさせません。静と動のバランスもよく、とりわけアクションシーンが凝っていて嬉しくなりました。やはり悪役は強くないといけませんね。

公開時にも観ていましたし原作も読みましたが、再会して良かったと思わせる作品でございました。

ただひとつ、リスベットはやはりミスキャストではないでしょうか。頑張っているし、それが大きく作品を弱めるほどではありませんがね。

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小太り爺さん

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