大手には不可能!?「スカイライン」続編監督、“好き”詰め込んだ内容に自信
2018年10月12日 13:00

[映画.com ニュース] 突然現れた謎の生命体による地球征服の3日間を、最新VFXで描いた「スカイライン 征服」(2011)の続編「スカイライン 奪還」が公開される。征服から奪還へ……。侵略ホラーの色合いが強かった前作から一変し、人類の“反撃”をド派手に描いたSFバトルアクションに仕上がった本作。その舞台裏を、プロモーション来日を果たしたリアム・オドネル監督が語った。
前作「スカイライン 征服」で製作・脚本を手がけ、作品の世界観を知り尽くしたオドネルが、本作で満を持しての監督デビューを飾った。7年ぶりとなる続編「スカイライン 奪還」は、前作で衝撃的なエンディングを迎えた“あの夜”の直後から幕を開ける。
「まずは、人間たちが吸い込まれた宇宙船の内部をより詳しく描きたかった。前作はレイティングをPG13にする必要があって、泣く泣くカットし、後悔したシーンもあったからね。今回はR15+に指定されたけど、こだわりを貫いた結果だよ。イコ・ウワイス、ヤヤン・ルヒアンの参戦で、武術アクションの色合いを強めることができたのも、作品にとって幸運だった」
大手スタジオの手を借りず、最新鋭のVFX技術を駆使したスペクタクル映像が詰め込めるのも「スカイライン」シリーズの大きな強み。それを実現しているのが、前作の監督であり、今回はプロデュースにまわったグレッグ・ストラウス&コリン・ストラウスのストラウス兄弟が設立したVFXスタジオ「ハイドラックス」の存在だ。これまでに「アバター」「2012」「アベンジャーズ」といった超大作で、高い技術力を発揮している。

「ハリウッドを見渡しても、ハイドラックスのように自前で映画を製作できるVFXスタジオは珍しいと思う。ちょうどメジャーとインディペンデントの中間というべきかな。おかげで、より自由にさまざまなジャンルが融合した作品を生み出すことができる。本作はその典型だと思うね。これだけハイブリッドな作風だと、大手はなかなかゴーサインを出さないしね」
好きな映画の話題になると、「エイリアン」「プレデター」「ターミネーター」など“らしい”タイトルが次々と挙げる。1982年生まれの36歳。「リアルタイムで一番ハマったのは、『スターシップ・トゥルーパーズ』だね! もちろん、『インデペンデンス・デイ』も大好き。どちらの作品もDVDやブルーレイ、特典が入ったスペシャルエディションまで全部揃えているよ」。そう語る瞳は、映画少年そのもの。敬愛する監督は「ジェームズ・キャメロン、ジョン・カーペンター、そしてポール・バーホーベン」と聞けば、本作への期待は否応なしに高まるはずだ。
それだけに、フランチャイズ映画に対しては、あふれる愛とシビアな視線が注がれる。理想的な続編映画の条件を聞くと、こんな答えが返ってきた。
「何より大切なのは、前作(オリジナル)の精神がしっかりと受け継がれていること。その上で、リスクを恐れずに新しい挑戦をしていることが重要だと思う。例えば、大好きな『マトリックス』3部作は、単純に人類勝利のハッピーエンドを描かなかった。第1作目がもつ難解な余韻を、最後までキープしているんだ」
もちろん、その条件は自身が初メガホンをとった「スカイライン 奪還」にも当てはまっている。「7年のブランクがあったから、前作とは切り離した、まったく新しい作品にするアイデアもあった。けれども、やはり第1作の重要人物であるジャロッドを生かす方向で、脚本を練り上げた。宇宙船に吸い上げられた彼は、今は人間の心を残したままエイリアンになっている。そして、彼の娘であるローズが、“奪還”のカギを握る存在なんだ」(オドネル監督)。早くも成長したローズを主役に据えて、シリーズ第3弾の構想もあり「この夏、シナリオを書きあげたばかり」と教えてくれた。
同時に、新たな監督作品「The Last Savage(原題)」の企画も進行中だ。「人類が壊滅した近未来の格闘アリーナが舞台のアクション映画だよ。『マッドマックス』と『グラディエーター』を掛け合わせたような世界観だ」(オドネル監督)。「ジョン・ウィック」シリーズのデレク・コルスタッドと共同脚本を手がけ、「スカイライン 奪還」においてアクション描写の“キモ”となった東南アジアの伝統的武術シラットを、さらに生かしているという。
「スカイライン 奪還」は、10月13日から全国公開。
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