第74回ベネチア映画祭、マット・デイモン主演作で開幕! 日本関連作も盛りだくさん
2017年8月31日 13:00

[映画.com ニュース]第74回ベネチア映画祭が、8月30日に開幕した。日本関連は今年、コンペティションに是枝裕和監督と主演福山雅治による「三度目の殺人」、クロージング作品に北野武の「アウトレイジ 最終章」、オリゾンティ部門に「息を殺して」の五十嵐耕平がフランスのダミアン・マニベルと共同監督を務めた「泳ぎすぎた夜」、アウト・オブ・コンペに、ジョン・ウーが「君よ憤怒の河を渉れ」をリメイクし、福山が出演した「追捕 MANHUNT(原題)」、スティーブン・ノムラ・シブルが坂本龍一を追ったドキュメンタリー「Ryuichi Sakamoto: CODA」があり、盛りだくさんな印象だ。
21本のコンぺ作品の面子としてはさらに、ダーレン・アロノフスキー、ギレルモ・デル・トロ、ジョージ・クルーニー、アレクサンダー・ペイン、「さざなみ」で一躍注目を集めたアンドリュー・ヘイ、「アデル、ブルーは熱い色」のアブデラティフ・ケシシュ、フレデリック・ワイズマン、現代美術家でドキュメンタリーを初監督したアイ・ウェイウェイらが並ぶ。
オープニングを飾ったのはペインの「ダウンサイジング(原題)」。科学の進歩によって人間を縮小することが可能になったらどうなるか、というストーリーを、マット・デイモンを主演にユーモアと風刺を込めたハートウォーミングなタッチで描く。デイモンも福山同様、クルーニーの監督作「Suburbicon」と合わせて主演作が2本並んだ。記者会見でデイモンは、「アポカリプスを描いていながら、これまでのペインの作品でもっとも楽観的だと思う」と語った。
ジャガールクルト・監督・ばんざい賞はスティーブン・フリアーズに、栄誉金獅子賞はロバート・レッドフォードとジェーン・フォンダに贈られ、今年から新たにヴァーチャル・リアリティ部門が設けられた。
審査員メンバーはアネット・ベニングを審査員長に、レベッカ・ホール、アナ・ムグラリス、ジャスミン・トリンカら女優陣、「ベイビー・ドライバー」のエドガー・ライト監督、ミシェル・フランコ、2月のベルリン映画祭で金熊賞に輝いたイルディゴ・エンエディら9名が揃った。昨年のオープニングを飾った「ラ・ラ・ランド」のように、年々アカデミー賞に絡む作品の出品が増えているだけに、今回どんな作品に軍配が上がるのかは要注目だ。10日間にわたる映画祭は、9月9日の授賞式で幕を閉じる。(佐藤久理子)
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

ブラックバッグ
【大量殺戮の容疑者は、妻と4人の部下】全感覚を研ぎ澄ませろ――ネタバレ厳禁の超一級サスペンス
提供:パルコ

レッド・ツェッペリン ビカミング
【映画.com編集長が推したい一本】むしろ“最前列”で観るべき奇跡体験! この伝説を人生に刻め!
提供:ポニーキャニオン

ラスト・ブレス
【“地球で最も危険な仕事”の驚がく実話】ヤバい、ヤバすぎる…生存確率0%からの生還に挑む超高評価作
提供:キノフィルムズ

ハンサム・ガイズ
【すっげぇ楽しい超刺激作】激チャラ大学生が襲いかかってきて、なぜか勝手に死んでいきます(涙)
提供:ライツキューブ

トロン:アレス
【映画を変える“伝説の映画”】「アバター」「マトリックス」など数々の傑作は、「トロン」がなければ生まれなかった
提供:ディズニー

本作、良い映画ではないです。最高に良い映画です
【ラスト5分の余韻が、あなたの生涯に影響する】“ほっこり系”と油断してた…感情が持ってかれた
提供:松竹

これ観てない人、マジもったいない
【夏に観逃したという人へ…】まだ間に合う!むしろ今こそ映画館へ【知れば絶対に観たくなる7の事実】
提供:東宝東和

宝島
【超異例の「宝島」現象】こんなにも早く、心の底から“観てほしい”と感じた映画は初めてかもしれない。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント