フレデリック・ワイズマン

ドキュメンタリー映画の巨匠。アメリカのイェール大学ロー・スクール卒業後、仏・パリでも法律を学び、帰国して弁護士になる。軍隊生活を経験した後、弁護士として働きながらボストン大学やハーバード大学で教鞭をとった。シャーリー・クラーク監督「クールワールド」(64)のプロデュースを機に映画界に足を踏み入れ、「チチカット・フォーリーズ」(67)で監督デビュー。70年に制作会社「ジポラフィルム」を設立し、米国の刑務所や病院、高校といった組織の構造に鋭く切り込むドキュメンタリーを数多く発表し続けている。日本での主な劇場公開作品は「コメディ・フランセーズ 演じられた愛」(96)、「パリ・オペラ座のすべて」(09)など。ドキュメンタリー以外では「セラフィータの日記」(80)、「最後の手紙」(02)の劇映画2作品を撮っている。