ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス

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ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス
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解説

世界中の図書館員の憧れの的である世界屈指の知の殿堂、ニューヨーク公共図書館の舞台裏を、フレデリック・ワイズマン監督が捉えたドキュメンタリー。19世紀初頭の荘厳なボザール様式の建築物である本館と92の分館に6000万点のコレクションを誇るニューヨーク公共図書館は、地域住民や研究者たちへの徹底的なサービスでも知られている。2016年にアカデミー名誉賞を受賞したドキュメンタリーの巨匠ワイズマンが監督・録音・編集・製作を手がけ、資料や活動に誇りと愛情をもって働く司書やボランティアの姿をはじめ、観光客が決して立ち入れない舞台裏の様子を記録。同館が世界で最も有名である理由を示すことで、公共とは何か、そしてアメリカ社会を支える民主主義とは何かを浮かび上がらせていく。リチャード・ドーキンス博士、エルビス・コステロ、パティ・スミスら著名人も多数登場。第74回ベネチア国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞。

2017年製作/205分/アメリカ
原題:Ex Libris: The New York Public Library
配給:ミモザフィルムズ、ムヴィオラ

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(C)2017 EX LIBRIS Films LLC - All Rights Reserved

映画レビュー

5.0知的刺激にあふれている

ローチさん
2019年5月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

図書館はただ本を貸すだけの場所ではなく、いろんな可能性を持っていることがよくわかる。就職支援に起業セミナー、家にネット環境のない家庭にWiFIルータを貸し出し、シニアのダンス教室に演劇、音楽コンサートに作家のトークショー。全てのサービスが無料で、社会の重要なインフラとして機能している。
フレデリック・ワイズマンが移すのは、図書館に集う人と働く人。彼はミーティングを撮影するのが好きな人だが、本作のミーティングシーンはどれもエキサイティング。この図書館はNPOによる運営で、行政の支援金と民間の寄付で成り立っている。多彩なサービスを提供するため、いかに予算を募るのか、実践的な議論がなされる。さらにホームレス対策にも悩むシーンも興味深い。誰もを受け入れるが、一人が居座ることで他の人がサービスを受けられないのでは困る。ハーレムの分館での黒人の歴史についての議論も非常に印象的。3時間半のドキュメンタリーだが、全く飽きない。知的刺激に満ちた傑作。

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ローチ

4.0民社主義の本質すら垣間見えてくる図書館ドキュメント

MPさん
2019年5月26日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

知的

学生時代に勉強のために、また、社会人になってからは資料探しのために利用してきた図書館である。しかし、ニューヨーク公共図書館には、もっと広い利用価値がある。図書の検索を担当者が電話で直接請け負ってくれる。館内では著者のトークイベントや一流アーティストのコンサートが定期的に開催されている。仕事を探している人のために履歴書の書き方や面接の攻略法を教えてくれる。ハンディキャップを持った人たちにも同等のサービスが提供されている。つまり、図書館は本だけでなく、庶民が健全に生活するためのすべての方法が陳列された、文字通りの"公共"施設なのだ。このドキュメンタリーを見ると、民主主義の本質が垣間見えてくるほどだ。サービスの向上を目指して頻繁に行われるスタッフ会議の模様も含めて、情報がこれでもかと言うくらいギッシリ詰まった3時間超。しかし、それに付き合う価値は絶対にある。

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MP

2.5いくら何でも長すぎ

chazさん
2019年9月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

題材は面白い。
巨大な図書館の、複雑な組織、多岐にわたる活動、これを支える多様な人々、高邁な理想と直面する現実。
多面的、複層的な対象を描こうとして、冗長と散漫に堕した。
諸所にとても魅力的な部分は確かにあるのだが、長すぎる。
二度見る気になれる人、いるのかな?
私は、もういいや。

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chaz

4.5図書館関係者刮目せよ

もへじさん
2019年9月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

出版・図書館好き一般人として遠方まで出掛けて観た。NYPLについてはぼんやり聞いたことがある程度だったけど、何が凄いのかよく分かった。アメリカの民主主義を支えるという気概、これに尽きる。日本で流行っているダイバーシティと比べると、アメリカにおいてそれは否応なく内包し続けているものなのであり、だからこそ開かれた「公共図書館」の意義が大きいのであるとよく分かった。ナレーションやテロップを一切使わずに淡々とドキュメンタリー映像だけでそれを浮き彫りにするこの映画、とても素晴らしい作品ではあるものの、途中休憩含めて4時間近くになる上に抑揚なく様々な場面が繋がっていくので眠くなるが、ストーリー映画ではないので多少寝ても問題ない。平日午前中、ほぼ満員の周りの観客も、寝たり起きたりしながら観ていた気がする。パンフレットの中身が充実で、復習用の補足資料として必須。
翻って日本の「公共図書館」行政、今後どうなっていくのか。

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もへじ
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