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映画「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」 ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス 劇場公開日:2019年5月18日
解説 世界中の図書館員の憧れの的である世界屈指の知の殿堂、ニューヨーク公共図書館の舞台裏を、フレデリック・ワイズマン監督が捉えたドキュメンタリー。19世紀初頭の荘厳なボザール様式の建築物である本館と92の分館に6000万点のコレクションを誇るニューヨーク公共図書館は、地域住民や研究者たちへの徹底的なサービスでも知られている。2016年にアカデミー名誉賞を受賞したドキュメンタリーの巨匠ワイズマンが監督・録音・編集・製作を手がけ、資料や活動に誇りと愛情をもって働く司書やボランティアの姿をはじめ、観光客が決して立ち入れない舞台裏の様子を記録。同館が世界で最も有名である理由を示すことで、公共とは何か、そしてアメリカ社会を支える民主主義とは何かを浮かび上がらせていく。リチャード・ドーキンス博士、エルビス・コステロ、パティ・スミスら著名人も多数登場。第74回ベネチア国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞。
2017年製作/205分/アメリカ 原題:Ex Libris: The New York Public Library 配給:ミモザフィルムズ、ムヴィオラ
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2021年9月28日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会
Frederick Wiseman at almost 90 years old has the wisest mind after demonstrating his profession of finding the most profoundly relevant moments in the inner-goings of human institutions. Ex-Libris as a fly on the wall explores the conversation of slavery in America as people flock back to the library to dig up research. Some great guest speakers appear in the film. Slow but very interesting.
2019年5月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
図書館はただ本を貸すだけの場所ではなく、いろんな可能性を持っていることがよくわかる。就職支援に起業セミナー、家にネット環境のない家庭にWiFIルータを貸し出し、シニアのダンス教室に演劇、音楽コンサートに作家のトークショー。全てのサービスが無料で、社会の重要なインフラとして機能している。 フレデリック・ワイズマンが移すのは、図書館に集う人と働く人。彼はミーティングを撮影するのが好きな人だが、本作のミーティングシーンはどれもエキサイティング。この図書館はNPOによる運営で、行政の支援金と民間の寄付で成り立っている。多彩なサービスを提供するため、いかに予算を募るのか、実践的な議論がなされる。さらにホームレス対策にも悩むシーンも興味深い。誰もを受け入れるが、一人が居座ることで他の人がサービスを受けられないのでは困る。ハーレムの分館での黒人の歴史についての議論も非常に印象的。3時間半のドキュメンタリーだが、全く飽きない。知的刺激に満ちた傑作。
2019年5月26日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会
学生時代に勉強のために、また、社会人になってからは資料探しのために利用してきた図書館である。しかし、ニューヨーク公共図書館には、もっと広い利用価値がある。図書の検索を担当者が電話で直接請け負ってくれる。館内では著者のトークイベントや一流アーティストのコンサートが定期的に開催されている。仕事を探している人のために履歴書の書き方や面接の攻略法を教えてくれる。ハンディキャップを持った人たちにも同等のサービスが提供されている。つまり、図書館は本だけでなく、庶民が健全に生活するためのすべての方法が陳列された、文字通りの"公共"施設なのだ。このドキュメンタリーを見ると、民主主義の本質が垣間見えてくるほどだ。サービスの向上を目指して頻繁に行われるスタッフ会議の模様も含めて、情報がこれでもかと言うくらいギッシリ詰まった3時間超。しかし、それに付き合う価値は絶対にある。
2022年9月12日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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ニューヨーク公共図書館と言うが、やっている事は、日本の公立図書館とかわらない。違う所は、ニューヨークの方がはるかに権威主義的なところ。 キャピタルマネーと言う言葉が多発するが、所詮、図書館は資本主義の枠を外れる事は出来ないと、この映画は言っている。そして、公共と言うが、ニューヨークの場合、財団が半分を負担している。つまり、日本でも問題になっている特定の財団の思惑と政治との癒着。したがって、需要と供給のバランスを考えたキャピタルマネーの投資は当たり前。それではもはや公立図書館ではない。 日本の方が100%公立なので、その点は安心かもしれないが、行政と立法と立法が推す財団の思惑が癒着すれば、ニューヨークとあまり変わらない。 また、日本の図書館司書はアメリカの権威主義を模倣して、やたらと愛想の悪い司書が多い。ニューヨーク公共図書館の司書の愛想が悪い事は『ティファニーで朝食を』をご覧あれ。 さて、この映画は『本館の権威主義』と『分館のリベラル』を交互に出しているが、全体的に権威主義を脱していない。また、どうして、図書館が必要なのか?が全く説明されていない。(真ん中くらいに『図書館は書庫ではない。人が来てくれる事が大事』とは言っているが。) 教科書出版社の黒人に対する記述や、マルクスとリンカーンとの関係や、エルビス・コステロの登場(入場料取るのだろうな)は面白かったが、場所が図書館というだけで、話が続かない。図書館と言う店に客を呼んでいるにすぎない。 さて、図書館とは『図書館の自由』が図書館法に基づいて存在している。アメリカも同様と思うので、そこから説明していかなければ片手落ちになる。 僕の友人に司書がいるが、彼女は凄い司書だ。最初に僕に図書館の自由を教えてくれた。彼女は生まれ故郷の図書館の本(児童書だと思うが)を全部読んだそうである。だから、本の事はよく知っている。そして、好きな本を語る時の思い入れは、凄いエネルギーを感じる。そして、本当に好きなのは、子供なのだろうと僕は感じた。彼女は東京のどこかの中学校で司書をやっている。もう、一年半くらいあっていないが、信念を持って司書をしていると思う。 図書館の必要性は図書館法の条文を読めば分かると思う。三時間半かけて、この映画を見ても図書館の事は理解できない。むしろ、リンカーンとマルクスの関係の映画を作って貰いたかった。 追伸 ニューヨークのおばあちゃんの方が踊りうまいですね。偏見かなぁ? 追追伸 『公立』と『公共』の言葉の使い方を間違えてましたので、訂正いたします。主旨等は変わりません。