「亜人」アニメ化スタッフ意欲満々「ハリウッド製アクション映画を、現代の日本を舞台に」
2015年7月9日 22:30
[映画.com ニュース] 決して死なない新種の人類=亜人と、それを追う日本国政府との戦いを描いた桜井画門氏の人気コミックを3部作で劇場アニメ化する「亜人」の主要スタッフ陣が、制作に向けた意気込みを語るコメントが発表した。
原作は「good!アフタヌーン」(講談社)で連載されている同名コミックで、単行本の累計発行部数は320万部。先月5日に単行本最新6巻が発売されるタイミングにあわせ、3部作での劇場アニメ化が発表された。
アニメーション制作は、「スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ」でデイタイム・エミー賞、「トロン:ライジング」でアニメ界のアカデミー賞と言われるアニー賞を受賞するなどし、近作のテレビシリーズ「シドニアの騎士」も新技術を駆使した映像が世界的に高い評価を受けるポリゴン・ピクチュアズが担当。「シドニアの騎士」で監督を務めた瀬下寛之が総監督、同じく「シドニアの騎士」の演出、副監督の安藤裕章が監督に就き、シリーズ構成に「進撃の巨人」「残響のテロル」の瀬古浩司、プロダクションデザイナーに「シドニアの騎士」「もののけ姫」の田中直哉、キャラクターデザイナーに「シドニアの騎士」「ストリートファイター×鉄拳」の森山佑樹ら、豪華スタッフ陣が制作にあたる。
「原作面白いですね。引き込まれました」という瀬下総監督は、「主人公の圭をのみ込むほどの圧倒的な存在感を持つ佐藤。その行動と戦闘力は恐怖を通り越し、憧れすら感じる魅力です。彼らの活躍、息もつかせぬサスペンスやアクションを、アニメならではのダイナミズム、臨場感で再現します。ぜひご期待ください!」と語った。安藤監督も「スピード感と空間的臨場感のある描写で、外画を見ているような魅力あふれる原作です。そのアニメ化です。疾走感と迫力あふれる絵と音で、その魅力を削ぐことなく映像化したいですね」と原作に魅了されながら、アニメ化に向けて意欲を燃やしている。
脚本をとりまとめるシリーズ構成の瀬古は、原作を読んで「ダイ・ハード」や「ザ・ロック」「ボーン・アイデンティティ」「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」といった映画のタイトルを想起したという。「80年代以降のハリウッド製現代アクション映画の薫陶を受けた漫画――それが初めて『亜人』を読んだ時にまず抱いた感想でした」と述懐し、「そしてその後、原作者の桜井さんとお会いしてお話を伺い、その感想は間違っていなかったと証明された時に、アニメ版『亜人』のシナリオの指針は決定しました。つまり、大勢の男たちが憧憬を抱いたハリウッド製アクション映画を、現代の日本を舞台にしてやる、というものです」と語っている。
「亜人」主要スタッフは以下の通り(カッコ内は主な代表作)。
▽監督:安藤裕章(「シドニアの騎士 第九惑星戦役」「SHORT PEACE」)
▽シリーズ構成:瀬古浩司(「進撃の巨人」「残響のテロル」)
▽プロダクションデザイナー:田中直哉(「シドニアの騎士」「もののけ姫」)
▽キャラクターデザイナー:森山佑樹(「シドニアの騎士」「ストリートファイター×鉄拳」)
▽造形監督:片塰満則(「ハウルの動く城」「千と千尋の神隠し」)
▽美術監督:滝口比呂志(「花とアリス殺人事件」「言の葉の庭」)
▽色彩設計:野地弘納(「シドニアの騎士」「シドニアの騎士 第九惑星戦役」)
▽演出:鹿住朗生(「超ロボット生命体 トランスフォーマー プライム」「山賊の娘ローニャ」)、りょーちも(「夜桜四重奏」「鉄腕バーディー02 DECODE」)、井手恵介(「超ロボット生命体 トランスフォーマー プライム」)
▽CGスーパーバイザー:岩田健志(「山賊の娘ローニャ」)、溝口結城(「山賊の娘ローニャ」「超ロボット生命体 トランスフォーマー プライム」)、菅井進(「シドニアの騎士」)
▽音響監督:岩浪美和(「PSYCHO-PASS サイコパス 2」「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース」)
▽音楽:菅野祐悟(「PSYCHO-PASS サイコパス 2」「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース」)