【全米映画ランキング】「22 Jump Street」がV 「ヒックとドラゴン」続編は2位デビュー
2014年6月18日 07:00

[映画.com ニュース] サマーシーズン7週目の全米ボックスオフィス。2本のシリーズものが上位を独占した先週末はジョナ・ヒル&チャニング・テイタム主演による「21ジャンプストリート」の続編「22 Jump Street」が約5700万ドルのオープニング興収で首位デビューを飾った。
同作は、ジョニー・デップ主演の同名テレビシリーズ(1987~90)を、ヒル&テイタム主演で映画化したR指定アクションコメディの第2弾。テレビシリーズと映画版第1作(2012)では、高校の潜入捜査を遂行した主人公たちだったが、この第2作では郊外の大学の潜入捜査をすることになる。批評家のレビューは上々で、オープニング興収も第1作の約3800万ドルを大幅に上回る大ヒットスタート。R指定作品のオープニング興収では「マトリックス リローデッド」(03/約9180万ドル)、「ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える」(11/約8590万ドル)、「パッション」(04/約8350万ドル)、「300 スリーハンドレッド」(07/約7090万ドル)、「ハンニバル」(01/約5800万ドル)に次ぐ歴代6位(ちなみに「テッド」は約5450万ドルで歴代9位)を記録し、今後も夏休み中の学生を中心に集客すれば、1億5000万ドル以上の好成績が期待できそうだ。共演にアイス・キューブ、ピーター・ストーメア。前作に引き続きメガホンをとったのは、クリストファー・ミラーとフィル・ロード。
約4900万ドルのオープニング興収で2位デビューとなったのは、ドリームワークス・アニメーションの大ヒット作「ヒックとドラゴン」(10)の続編「ヒックとドラゴン2(仮題)」。前作で友情を育んだバイキングの少年ヒックとドラゴンのトゥースレスは、未開の地を探検中に何百もの野生のドラゴンが生息する氷の洞窟を発見し、再びバイキング対ドラゴンの戦争の平和調停を担うことになる。こちらも批評家から高評価を得て、前作(約4370万ドル)を上回るオープニング興収を記録。前作は公開から10週以上トップ10圏内に入る息の長い興行となり、約2億1700万ドルのグロス(最終興収)を上げたが、今回も2億ドル超えを期待されている。声の出演は主人公ヒックにジェイ・バルチェル、ヒックの父ストイックにジェラルド・バトラーのほか、ケイト・ブランシェット、ジャイモン・フンスー、アメリカ・フェレーラ 、クリストファー・ミンツ=プラッセ、そしてジョナ・ヒル。監督・脚本は、前作でもメガホンをとったディーン・デュボワ。2年後の16年には3部作の完結編であるパート3が公開予定となっている。
3位はアンジェリーナ・ジョリー主演のアクションファンタジー「マレフィセント」。17日間の累計は約1億6300万ドルに。4位はトム・クルーズ主演のSFアクション「オール・ユー・ニード・イズ・キル」。10日間の累計興収は約5700万ドル。昨年春に公開されたクルーズ主演の同ジャンル作「オブリビオン」が約9000万ドルのグロスを上げたが、それと同等のグロスになると見られている。
そして、前週約4800万ドルの好成績で首位デビューを飾ったシャイリーン・ウッドリー主演の「The Fault in Our Stars」は前週比約70%ダウンとなる約1400万ドルの興収で5位にランクダウンした。
今週末は、今年5月末で84歳になった映画界の至宝クリント・イーストウッド監督が大ヒットブロードウェイ・ミュージカルを映画化した「ジャージー・ボーイズ」に、アフロアメリカン向けの群像劇「Think Like a Man」の続編「Think Like a Man Too」が公開となる。
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