「ダークナイト」と「ぐるりのこと。」が大接戦!第1回「映画館大賞」発表
2009年3月31日 12:00

[映画.com ニュース] 日本全国の独立系映画館110館のスタッフが選ぶ第1回「映画館大賞」受賞作が、3月31日、特設サイトで発表された。
07年12月1日~08年11月30日の間に国内で封切られたすべての映画を対象に投票を集計した結果、全米で大ヒットを記録し、故ヒース・レジャーがアカデミー助演男優賞を受賞したクリストファー・ノーラン監督の「ダークナイト」が第1位に輝いた。
第2位は、木村多江が日本アカデミー主演女優賞した橋口亮輔監督、リリー・フランキー主演の「ぐるりのこと。」。一組の夫婦が辿る希望と再生の10年間を描いたラブストーリー「ぐるりのこと。」は、インディペンデント作品ながら首位をめぐってハリウッド大作の「ダークナイト」とデッドヒートを繰り広げ、3位以下を大きく引き離して邦画のベスト作品に選ばれた。
この結果について、橋口監督は「日々、映画と観客に直に触れている皆さんに選んでいただいた! これは、かなり嬉しいです。ありがとうございました!(涙)」と感激のコメントを発表。また、主演2人も「少しでも多くの方に見ていただいて、自分のまわりをぐるりと見渡して、人とのつながりの中から心の温度を感じていただけたら、と思っています」(木村)、「作る側の想いと、見る側の想い。その双方の想いを知るところの劇場の方々に認めていただけたということは、何よりも誇りに思います」(リリー)と喜びを語っている。
各界の著名人が個人的おすすめ映画を選出する「あの人の1本」部門は、みうらじゅんが「ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト」、岩井俊二監督が「おくりびと」、蒼井優が自身の主演作「百万円と苦虫女」をピックアップ。また、名画座館主たちが08年に特集上映・リバイバル上映された旧作から1本を選ぶ「蘇る名画」部門には、市川崑監督「幸福」(81)が選ばれた。
「映画館大賞」ベストテン作品は以下の通り。
2.「ぐるりのこと。」
3.「おくりびと」
4.「歩いても 歩いても」
5.「トウキョウソナタ」
6.「イントゥ・ザ・ワイルド」
7.「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)」
8.「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」
9.「ノーカントリー」
10.「崖の上のポニョ」
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