竜とそばかすの姫のレビュー・感想・評価
全624件中、121~140件目を表示
良かったです。
心に傷を抱えた少女が周りの人達の支えもありながら最終的には自分の意志で打ち勝っていく物語にグッと来ました。
最初は母親の行動が理解できず、自分を置いていってしまったことから中々自分を表現できない、周りに期待できなくなってしまった主人公が、最終的には自分で一歩踏み出して母親と同じような行動を取るという成長が見られて、周りのキャラクターと同じく応援したくなりました。
大きな説明描写はそこまでないですが、細かな仕草や掛け合いから人物の関係性や心情が読み取ることができ全体を通して違和感なく観ることができました。足りない部分は自分の想像で補うことができる、映画の良さが詰まった作品だと思います。
映像や音楽もとても素晴らしかったです。
劇場で見るべき迫力
初めて劇場で細田監督作品を鑑賞しました。
緻密に作り込まれた映像と波打つような音楽に圧倒。特に自然風景の描き方が瑞々しく、田舎の夏休みを思い出すようでした。
「U」の世界は仮想現実でありながら、現実に潜む闇を炙り出していて、「U」の世界を飛び越えて現実で問題を解決していく様は、SNSのあるべき未来として描かれているのかな、なんて考えながら見ました。「U」はすぐ目の前に迫っている未来のようでドキドキします。
現実世界で持て余した・抑圧された自己を「U」で解放した主人公たちが、「U」を現実世界での自己の解放に還元している様には少し勇気を貰えました。
劇場で鑑賞できて良かったです。
初めて細田守いい!と思った
歌と映像がキレイで凄い。ベルじゃなければあの歌があんなに凄いと思えなかったし、映画館で映像を見ながら聞けたから感動した。かほさんを見つけた監督がその声の良さを届けたいと思って創り出した作品かも知れない。確実にちゃんと意図は達成されて誰もがかほさんの声と歌に魅了されたと思う。これをきっかけにかほさんの他の歌も聞いたけど、歌詞とか雰囲気がもったいなくて、ミレニアムパレードとしての歌がもっともっと聞いてみたいと思いました!!!!
また、確かに何か物語は薄いと言われるのはわかるから、物足りない感や達成されなかった感があって満足出来ないのはわかるが、よく理由は知らないが、監督の作品はいつも主人公が片親で、ちょっとキツイ目に合っている主人公だ。幸せな子供時代を過ごした人にはわからないかもしれないが、辛いことがあった人、そういった人には、直に響くと思うし、共感できるし、応援されてるって届くと思う。今回も、なんで自分を置いて他人の子を助けようとして死んだの?という主人公から母への問いが、自分も人をどうしても助けたくて動いてしまった、という行動で、母と同じような気持ちがわかったと思うし、乗り越えられるようになったと思う。そして、Uで変わってきた主人公は現実で人を助け、そんな自分になったこと、親のことを恨むのではなく、理解し受け入れて成長したことで、もう暗いことばかり考えて後ろ向きに生きていくのはやめるだろう、確実に。
震災や、豪雨災害や、コロナやDVや…辛い目に合う人、とりわけ辛い目に合った子供に寄り添って力づけてくれる物語だ。
そういった意味では、ただの物語ではなく、現実の現在、監督から辛い目に合った人への処方箋やラブレターのようなものだ。
これを期に、題名から食わず嫌いだったバケモノの子を見たが、やはり、若者の内側にある黒いものから来る犯罪が多かったのだろうか、そんな黒いものを抱えた若者に寄り添う内容だったし、親子は血の繋がりだけじゃなく、育ての親でもいいのなら、子供が実際にはいないひとだって、親子という関係性がない人同士(作家と読者、おばちゃんと近所のこ、先生と生徒でも)でも、本当に心を込めて育ててれば、伝わるし、子の親としての役目はできるのだな、とも思った。
映画自体をどうにかしたいんじゃなくて、映画を手段にして、世の中を良くしたい、子供や若者に愛を伝えてるな、と感じた。立派な大人だ。尊敬する。行動で示していて凄い。私も、と感化された。
ベルは現実の顔をさらし自信を持って生きはじめたが、かほさんも凄い歌声の持ち主として映画で注目されて、もっともっと歌声を披露する場面が増えて広がればいいな。それを後押しする愛も入ってるんだろうな。
あと、すずは監督自身でもあると思う。映画を通して弱者に寄り添って応援して助けてる。
気になったのは竜としのぶ君どっちが好きな人?ってこと。竜は助ける相手?しのぶ君は応援してくれて、ベルとわかっても動じず、前から知ってたっぽいし、同等なレベルっぽいから、しのぶくんと切磋琢磨して行くのだろうか。
映画館グッズが全然無くて悲しかったので、グッズの量が増えたらいいな。アミューズメント品をフリマサイトで買ってしもた!
王子様はどこ?
ネタバレあり
主人公の鈴は頑張ってる。回りも無責任に応援している。助けているようで突き放してる。
仮想世界でベルと名乗り歌姫に祭り上げられてる。
ベルが竜の正体を知りたい理由がわからないので、何故、竜に執着しているんだろうと思うし、しつこく感じる。
最後も王子様は助けに来ない。お姫様は一人で武器も持たずに戦う。
結局、ベルと竜の関係は、描かれていないし。モヤモヤします。
映像は、キレイで歌は素敵でした。
ガッカリしました…
初めてコメントさせて頂きます。
まず初めに私は細田監督の作品は好きな方だと思います。
サマーウォーズは何回も観たし、おおかみこどもの雨と雪はとても感動しました。
それだけに今回の作品はとてもガッカリしてしまいました。
色んなテーマをここぞとばかりに詰め込んでいて、結局何が言いたいのかよく分かりません。
登場人物もどこか既視感があり、それならサマーウォーズ見れば良かったです。
途中寝てしまったのは初めてです。
絵や音楽は綺麗ですがそれだけです。
技術の進歩でどんだけグラフィックが綺麗だろうと、必ずしもいい映画になるのでは無いんだと実感させられた作品です。
キタコレ!
しのぶくんと父さんが久々ヒット。いいよいいよー、時かけのチアキの再来!
しのぶくんもだいぶなトラウマを抱えてるだろうに、彼の視点では語られず、あくまでも「保護者」。つ、つらい…これからは自由に生きてくれることを願ってやみません。
ストーリーとしては、相変わらずヘンに偏ってるし、お母さんの救助シーンとか児童福祉的なあれとか、ちょっとそこ座れこの野郎くらい納得できないけどね。
ストーリーがめっちゃくちゃ
脚本細田守の時点でそこまで期待していなかったですが、予告編で気になり観ました。
ツッコミどころが多すぎて物語に没入できません。
なんで一緒に作ってる人達はこれをスルーしたんだろう。
終わり良ければまあいっかと思って観ていたら、終盤が1番めちゃくちゃ。
これまた挙げたらほんとにキリがないので一つだけ
なぜDV男がいる場所に女子高生1人向かわせといて戻ってきたらやったぜ!みたいな雰囲気になれるの?
ネタバレあり【考察】責任感がないのは描写
とにかく音楽がいいです!映像も綺麗です!!
あまりにも評価が低いので悲しくなって少しあげました。
ストーリーは酷評が多いですが、個人的には考えさせられるところも多く面白い作品でした。たしかに詰め込みすぎで一つ一つが薄くなった感もありますが内容が意味がわからないということはなかったです。賛否両論あふれるネットの世界でベルという(どちらかというと)賞賛に目を向けた場合と、竜とい中傷に目を向けた場合がうまく描かれていました。
メインストーリーはすずが昔理解できなかった何かを失っても助けたいという思いから衝動的に動き母と同じ気持ちを体験するとともに変化していくというものでした。
そしてそこに
●ルールと正しさ
●母性(父性)の押し付け
●孤立と独立などのテーマと社会問題、あとありがちなネットの問題(ネットの人間も普通である、思っていた人と違う、など)も混じっていました。
●ルールと正しさ
すずの母親について
川に取り残された子にも親がいたはずだし他の方法があったにもかかわらずリスクを背負い自分で助けたいと思ったから助けた姿と、すずのも危険を冒してまで女子高生が1人で関わる問題ではないのに助けた姿にはルールに縛られない正義感があり十分重なると思いました。
また虐待していた父親は自分自身で決めたルールにより間違った正義を振りかざしてしまっていた、また助けを求めても行政はうごかない、これもルールに縛られた正義の批判として描かれていました。
現実世界ではルールの存在する正義感ない正義感、両方にメリットデメリットがあるのでどちらが正しいということはありませんがこの作品では父親はすずの純粋な縛られない正義に自分の正義が覆され倒れていました。
またジャスティンと父親は同一人物ではありませんが最後に財力、地位の象徴である時計をアップにすることでどの世界でも力の強いものが弱いものを圧迫することを表現できていてよかったと思います。
またルールについては恋愛についても感じました。奥様方はアメリカに行った際相手が中学生だったため何も無かった、と言っていますが対照的にヒロちゃんは年上の先生が好きなことを描き年齢的ルールに縛られていることを描いていました。個人的にはすずはこの作品でルールから放たれる描写が多いので、竜が実は少年であることを知った上で、年齢とは関係なく恋ではなく愛に行きついているように思えました。
●父性/母性
父との不和の解消についてですがこれはすずが父に親子としての関係を求めすぎていたことに気づいたからではないでしょうか。他人として受け入れることで初めて父を許せたのでしょう。
また母性についても考えさせられました。面倒を見ないながらも母親ぶる町内会の人への視聴者の苛立ち、お母さんみたいと言われるしのぶ、最後のすずの愛は母性ともとれること、ネットでのすずの母の行動への批判の声、自分を置いていった母への恨み、全てが私たちのなかの「母性」という固定観念を思い出させました。
●責任
まず奥さんたちについて、すずの東京への出発を止めないのは大人として無責任でダメすぎるとよく書いてありますが、その通りです。そう思います。
ただその人たちは母が飛び込んだときも、仲が良い描写(写真から)があったにもかかわらず止めなかった→今回も母と同じく危険な目に遭うにもかかわらずとめなかったことから、普通は無償で他者を助けない、責任を取りたがる人はいないことを示しています。
また虐待についての「僕も頑張るよ」もネットでも現実でも結局は他人が干渉することはほぼできない、自分で責任を取りなんとかしていくしかないことを残酷に示していたと思いました。
●その他
◯虐待されている子の場所の謎解き?
ご都合です。早すぎるし普通に無理だろってなるけどネットの情報から予想以上に早く見つかることを、誇張して描くために仕方ないかなとも思います。
◯クリオネの育てている薔薇がめちゃくちゃされるところと弟の部屋の(あまり覚えていませんが)薔薇の花瓶が割られるところはリンクしていておお…となりました。
◯ 都会に住みながらも孤立していて誰にも気づいてもらえない、田舎では過疎化が進み街自体が孤立している。加えて町の人は実際に世話を見ることはほぼないため精神的には孤立している、社会と個人の孤立問題も描かれていてよかったです。
◯ ボート少年の必要性
「なんでもできる」ネット内ではなく現実を生きているにもかかわらず現実でなんでもして、のけものにされながらも気にせず、なんだかんだ幸せに過ごしている人もいる、というコンセプトでいいと思いました。
◯ 片足のない犬
おそらく保護施設から?母が受け入れたのだと思います。すずが弱いものを守る心を本質的に持っていること、また疑問を持つ視聴者に対し、ルカがなんの疑問を感じずに遊ぶという描写によりその心のフラットさを示していたと思います。
またこれは醜い竜と言われながらもあざに見えない、色、特徴にみえる理由にも繋がっているのではないでしょうか。視聴者にとって、多様なバーチャル世界において竜は異質には思えない中、多くのキャラに批判されている、これは現実世界での多様性理解と通じるところもあるのかなと思いました。竜の場合は傷で苦しみ、犬も同じように脚がなくおそらく不便な生活をしている、また現実世界にはもちろんそういう人もいる。ただ中にはそれによって偏見を持ち忌み嫌う人も大勢いる。そのなかでただ大変さを理解するベルが犬と居るすずと重なりました。
また障害のある弟を大事にする竜と足のない犬を大事にするベルの社会的に力のない者を世話する構図の重ね合わせとも言えるかと思いました。
◯オマージュについて
途中シーンに加えて、Uがもしその精神的な状態を反映しているなら抑圧された環境と父からの心の傷で力とあざを持っていた竜が最後に精神的に解き放たれたことでUでも野獣からすこし変わったのでは…?と予想しました。
●よくわからなかったところ
◯なぜしのぶくんはベルがすずだとわかったのか◯なぜ子供達は外にでていたのか
全く分かりませんでした。
完成された物語というよりは不安定な現実世界の考え方を表しているようでした。人と人とは繋がっていることを前提で見ていた主人公が誰にも依存しないながらも周りを受け入れる、そしてネットも現実も結局は固定観念に縛られているだけで自分の心の持ちようで変わってくるという、いい映画でした。
南無阿弥陀を感じる映画でした
映像が綺麗でストーリーもとてもおもしろかったです。
これは映画館で観ないと良さが半減する映画です。
「U」の世界は、本当の自分の魂がある世界、あの世の世界だと感じました。
「U」の世界には三日月が出ていた。
この三日月は、これから新月になろうとしている下弦の月だったので、新しく生まれ変わる前の場所を象徴していたのではないと思いました。
鈴は、この世で本当の姿を隠している弱い自分を受け入れることができずにいた。
「U」の世界に入り、隠している「人前で堂々と歌える自分」と出会い、「U」には本当の自分の魂があることを知ります。
しかし、この世で依然として、本当の自分を隠して、迷いだらけの生活を送っています。
そして、虐待されている男の子と出会い、自分だけがその男の子を歌で救えることを否応なしに求められていきます。
それには「U」の世界に現実の迷いが多く、弱い自分を晒さないといけない。
現実の弱い自分のまま「U」に行って、歌える確信はない。歌えなかったら、これまでのファンを失望させ、自分の存在意義を失うかもしれない。
けれど、鈴は「U」にある本当の自分のあの世の世界に晒し、飛び込むことで、本当の自分と出会い直し、また現実世界を変えていきます。
よく臨死体験をし、あの世の世界を垣間見た人はそれまでの生き方がすっかり変わり、そこから飛躍する人が多いことを聞いたことがないだろうか。
臨死体験をした人は、「死んでもおかしくない命だったのに、助かった。これからの人生は生かされた命なので、人のために使いたい」ということをよく聞く。
この世は肉体を持っているがゆえに、自分を守ろうとする自我が誰にもある。
その自我から離れられる人はいない。
しかし、この世の肉体を超えて、あの世の事を体験し、本当の自分の魂と出会った人は強い。
本当の自分の魂で生きる喜びが自我より優っているのだろう。
これは、あの世の世界を信じて、あの世に行きたいと願う「南無阿弥陀仏」に通じると感じました。
臨死体験は、誰でもできるものではないが、近しい人の死を弔うことを通して、あの世のことを学び、垣間見ることはできる。
また、主人公の鈴は、幼い時に亡くなった母親の死の話に沿って物語が進み、「歌よ導いて」の通り導かれ、成長していく。
主人公の鈴は、虐待されている男の子を救うために自分の母と同じように自分を顧みずに「U」の世界に飛び込んだ時に、鈴が幼い時に亡くした母親の記憶が蘇り、今まで受け入れることができなかった母の死を理解することになる。
「U」で母とも出会い直したように思う。
私も、亡くなった故人によって、導かれていることを感じざるを得ない出来事が節目節目に起こるので、改めて感謝したい。
オマージュというより…
個人的に美女と野獣のパクリシーンは鳥肌が立つほど嫌な時間になってしまいました。
細田さんがインタビューで「現代版の美女と野獣を作りたかった」と仰ってましたが、とにかく好きなものをねじ込んだ結果、特に恋愛関係ではないはずの竜とベルが美女と野獣と同じようにダンスしたり、その後も恋愛ものみたいなシーンが続き、意味不明な流れになっていました。
竜の台詞も構図も何もかも、トレスか?と思うほどディズニーと同じ。
この部分に関してはオマージュというよりは猿まねと言ってもいいでしょう。
キャラデザインはアナと雪の女王と同じ方に依頼しているのでそこが似るのは必然的ですが、あのシーンはおかしいと思います。
海外で公開する時は、お城のシーンは恥ずかしいから全部カットして欲しかったですが、残念です。
外国の人が観たら、「日本人って中国みたいに堂々とパクるんだ」と思われてしまいそう。
物語全体としては、着眼点は良かったけど詰め込みすぎて穴だらけになってしまったという感じです。
他のレビュー通りご都合主義的なところも多く、現代社会の問題を現実味をもって描きたいのかと思いきや、問題解決に至るまでの手段や、周りの大人の対応、虐待している父親の行動も全てが非現実的でした。もう少し綺麗にまとめられたらもっといいものになった筈なのに。
細田さんの他の作品はヒットしていたため一定の期待をして観ましたが、この作品に限っていえば、引退された宮崎駿監督の後に続くような日本を代表する監督になるのは難しいだろうなと感じてしまいました。
もやもや
竜に固執するBELLE。なんで?
高知から川崎?あたりに行って、すぐ竜を見つけられるの、なんで?
BELLEが竜のDV父親に顔ひっかかれ出血してたけど、それ立派な傷害罪だから。
ちゃんと警察に言わなきゃ!!
ずぶぬれで高知に戻ったんだとしたら、ちょっと制服臭くない?
(女子高生だから、いい香りの設定なのかな・・・・)
大人の事情で大幅にカットされていると思う。主題について加筆、「美女と野獣三段活用」!
(回収されなかった伏線にモヤモヤするのは当たり前なので酷評して良いと思います。)
一番モヤモヤしている人が多いであろう最後のところだけ推察してみます。
ヒロちゃんが恵くんの住所を特定するところですが、特定自体は犯罪じゃないです。
しかしそれを利用して何かするということは問題になる場合もあるらしいです。
あれだけの情報があればピンポイントの特定ができるとは思いますが普通の人にはできません。
売り出し中のヒロちゃんの中の人が「特定班のやばいやつ」になってしまうのでソニーからNGが出たのでしょう。(全部妄想です)
鈴はスマホとヒロちゃんのリモートサポートで家のそばまで行けたはずですが差し替えられていると思います。
そして鈴に知くんが駆け寄ります。
おそらく鈴が歌ったのでしょう、知くんだけ気づきます。
これは最初のUの世界でベルが雑踏で歌った時に知くんが美しいと気づいて最初のフォロワーになったところと似ています。
彼はとても耳がいい知的障がい者、「サヴァン症候群」だと分かるシーンです。
ラストにふさわしいシーンだと思うのですがカットされていると思います。
これも特定班がつかう手法でライブ配信中にだいたい突き止めた住所のあたりで音を出し特定するというのがあるからだと思います。
知的障がい者の名前が「知」というのはどう見ても伏線なので、「耳の認知能力がとても高い知くんにだけ聞こえる(認知できる)。」ということでラストに回収するつもりだったのでしょう。
兄が「恵」で弟が「知」で「知恵」なので知恵も多様性の時代ということだと思います。
恵くんが助けられてすぐに「戦うよ」と言い出すのもおそらくヒロちゃんからリモートサポートの申し出があったからだと思います。(通報したところで父親が養護学校の先生に怒られるだけでしょう。)
突然行って助けたけど帰りましたではモヤモヤします。
ジャスティンについても「ヒロちゃんルート」に関係していたと思うので深く考えてもモヤモヤするだけだと思います。
映画の主題は別にあるのでこっちが大幅にカットされたのかなあと思います。
うしろゆびさされてもカットせずに回収してほしかったです。
かしこ。
ここから加筆です。
この映画の主題を一言でいうならば、「美女と野獣の三段活用!」です。
1、「美女と野獣」
これはクラスの人気者である「ルカちゃん」と、独りでカヌー部をやっている「カミシン」です。
2、「美男と野獣」
これはクラスの女子の人気者「しのぶくん」と、飼い犬の「フーガ(小説参照)」のような「鈴」。
3、「美女で野獣」
これは「ヒロちゃん」ただ一人です!
この映画の一つ目の主題はなんと、「美女が野獣で何が悪い!!!」です。
元になっているのは「アナと雪の女王」の「エルサ」、魔法が使えます。
そしてもう一つ、Asが「スーサイド スクワッド」の「ハーレイ クイン」に似ています。
つまり「ヒロちゃん」は「女ダークヒーロー!(ウィザード級女ハッカー!)」だったのです。
本来はダブルヒロインだったはずです。おそらく大人の事情で「ヒロちゃん」が「ハーレイ クイン」をやる所はなくなったのでしょう。
そして「鈴」ルートだけが残ります。
ちょっとふざけましたがこれが二つ目の主題、
「鈴が保護犬から野生の一匹狼に生まれ変わる親離れの物語」なのだろうと思いました。
あと、意外と「鈴」が「恵くんのおとうさん」に勝つところがモヤモヤする人が多いようなので勝手に推察すると、頬から血が出ていたので警察が来たら問答無用で任意同行か逮捕されるからです。
(恵くんお父さんの心の声)
「10分以上喧嘩をしていたらご近所さんに110番通報(バルス)される・・・ご近所の目が!目がぁーーー!」
おわり
なぜ?どうやって?などの疑問点がありすぎてモヤモヤだけが残る映画
映画を見てここまでモヤモヤが残ったのは初めてだった。
モヤモヤの吐きどころとして映画.comに登録までして評価を書いている。
少しでもこれから観る人の参考になればと思う。
マイルドに言ってストーリーが雑。
多くの場面で、その理由がわからずにモヤモヤする。
なぜ、すずは現実世界でゲロを吐いてしまうほど歌が歌えなかったの?
なぜ、竜はコンサート会場の中に勝手に入れたんだろう?そしてなぜ、そんなに強い?
なぜ、竜は正義の集団に追われているの?そもそも、そんな悪いことをしたの?
なぜ、突如としてすずは竜を守りたいと思ったの?思わないでしょ。あの場面で。
なぜ、正義の集団はオリジンを暴くチート兵器みたいなものを持つことを許されてるの?
なぜ、すずは片足がない犬にずっと餌をやっていたの?
なぜ、すずを守った時の竜は正義の団体にボコボコにされるくらい弱くなったの?
なぜ、しのぶくんはすずがベルだと分かった?分かる要素あった?
なぜ、しのぶくんの一言ですずが突然うたえるようになった?
なぜ、すずが家の近くに着いた時、ちょうどいいタイミングで恵と弟が家の外に?
なぜ、恵の父はすずの顔を見てあんなに顔を引き攣って逃げた?ジャスティンの正体だから?
私の理解力不足ももちろんある。
でも、他のレビューを見てみると多くの人も、場面の理由がわからずに困惑しているようだ。
脚本は他の人に任せた方がいいという意見にもある程度賛同できる。
ただ、これまでの細田監督の作品は好きなので、
酷評に負けず次の作品も頑張って作って欲しいと思う。
責任感のない大人が作った雰囲気社会風刺映画
社会問題つまみ食いセット。
前片足のない犬や母の死、トラウマを抱えた少女、児童虐待、知的障害、クラスにおける女子同士のいざこざ、ネット社会での批判など、「細田守が想像した範囲」の社会問題をかけるだけ全て描写して、ありえない方法で秒速解決していく胸糞映画。
実際に同じような問題に直面したことがある人が見たらあまりの安直さに怒りを覚えるかもしれない。
アニメ映画だから、と言ってしまえばそれまでなのかもしれないが、細田守本人はここの映画で描かれている問題全て、自分で体験したことはないのだろうか?
社会問題が起こる背景や世界観がリアルな分、解決パートが雑すぎて気持ちが付いていかない。要素詰めすぎだし、深掘りできないのならいっそ触れないほうが良かったようなテーマばかり。
最後のシーン、主人公が一人で東京に行き、周りの大人が誰もついていかなかったこと、
子供に暴力をふるう成人男性が女子高生の凄みにやられて逃げ出すこと、全ての描写がご都合展開すぎる。違和感てんこ盛り。
この表現で観客が感動する!と思ったのであれば、もはや細田守本人の人間性に恐怖を覚える。随所随所に感じる大人としての責任感のなさには心底がっかりした。
「様々な社会問題が起きていることだけは知っているけど、具体的な解決策は知らないし興味ないです。アニメはアニメなんで、解決パートはアニメらしく綺麗に描きます!」みたいなスタンスを貫く、雰囲気社会風刺映画だった。
歌や表現が綺麗なことに関しては良かったのかもしれないが、私としては上記不快感が強すぎたためただのトラウマフラッシュバック映画となった。
人生の中で辛いことが多い人は観ないほうがいいと思う。
ミュージカル映画として見たかったです。
歌と映像、キャラクター(ヒロちゃん推し) ☆4.5
シナリオ ☆2
私自身ミュージカル映画かな?と思い見てしまったこともあり後半以降テンション駄々下がりでした。
映画なんでご都合や伝えたい事があるのは重々承知だとしても、後半部分はうーん。と感じました。
フェイスなんちゃらを使った歌ってる表情の作りなどすごいと思うところはありましたし、ディズニー要素もあったので歌推し路線で行くのかと思ったのに残念に思えました。
あと、正義マンはジャスティスを見てよく考えて。
最後に!
エンドロールは歌って欲しかった。
アナ雪は思う存分歌ってました←
少女が心の傷を乗り越える
1人の少女が心の傷を乗り越え成長する作品。
現代的映画。
情報量過多。最近流行りの邦楽が、歌詞を詰め込み、たたみかけるように歌うのと同様に、この映画も大量の情報に溢れ、その海の中から拾える範囲だけ拾っていくしかない。情報を拾う力が問われる作品かもしれない。受け身で見ていても細かい説明などしてくれない。
テネットといい、観客はストーリー展開から置いていかれるもので、何度も映画館へ来場させようという魂胆なのか。
◆素晴らしかった点
・孤独感。
母を失った孤独、意中の人と結ばれないという孤独。クライマックスに向けてこの孤独が、別の孤独へと変化していくところが素晴らしい。
・映像の美しさ。美しいが不自然ではない、違和感なく体感出来てしまう。
・声優陣のナチュラルさ。
その現場にいるかのような生々しさがあった。
各人の個性が出過ぎていないので、全体的にまとまりがある。
◆情報化社会
インターネット、SNSの威力をファンタジックに反映した映画でもある。
・U
批判のコメントなど、ネット社会の残酷さをありのまま描いた。
・ネットによって、物理的に遠くにいる、面識のない誰かと深く共感できる、分かり合える、というネットコミュニティの生々しさ。
・部屋の窓の外の景色や、夕方のチャイムが2回鳴ることなど、ネット上に晒した情報により、ある程度の住所を特定されてしまう恐ろしさ。
◆そのほか覚え書き
・なぜベルと竜が心を通わせたか?
鈴は母親を失ったあと、狂ったように心の声を紙に書き出し、何枚も何枚も書いては捨てた、狂気的な時期がある。
現実世界の竜も、父親に罵られ、心に傷を負い抑圧された。そして助けると言ってくる人たちがいても解決しない現実に対する不信感、怒りを抱え、Uの世界で過激な戦いを繰り返す。
鈴の狂気的な時期があったからこそ、竜の痛みを理解できたのかもしれない。
・ベルのAsの見た目
まるでルカちゃん→最初からルカに憧れていた描写あり。深層心理が反映された?
・現実世界の描写が生々しいのは、Uの世界との差を出すためか
・現実世界の竜を助けるのは、母親の死の理由を理解するための流れであったために、細かい描写はなかったのかもしれない
オープニングの歌が最大の盛り上がり
正直オープニングが始まってその歌の勢いや構図にはこれから始まる物語へのワクワクが止まらなかった。
残念なことに物語中盤からはその曲も出番が減っていき、ディズニーの美城と野獣の構図を完全になぞったような演出に権利関係大丈夫なのかと現実に引き戻される。
無意味なミスリードに最後主人公の謎のオーラ?で撃退。
もう最後にオープニングの感動を思い出す曲をエンディングに聞けたらいいかと思ってクレジット最後まで見てもそれもなし。
昔FF Xー2をプレイした時のオープニングで感じたワクワクからずっと続く微妙さを何倍も悪くした感じ。
正直呆れてしまうような作品。
大丈夫?
低評価のレビューが多く、その内容も曲解したものが多い。日本人の理解力と感性はこの程度なのだろうか?大丈夫、国際的な評価はこれまでの日本映画よりも遥かに高いはずだから。無償の愛の尊さと、独善的で対価を求める賤しさへの批判を伝える素晴らしい内容だったと思う。
この映画が好きな人はレビューを見ないでください
クレヨンしんちゃんと美女と野獣と虐待ドキュメンタリーに青春ものと親子愛と学園ものを混ぜたような物語です。
あとはわかりますね?カオスです。
正直、青春パートがずっと続けばいいのにって思いました。
自信のない女の子がsnsでバズって、仮想のアバターを通じて人との関わり方を学んでいき、現実世界にも段々と自信がついてきて、でもちょっとしたドタバタが起こり、好きな男子に告り告られ、、、、みたいな青春群青劇でよかったのに。
細田監督作品ならこれだけで充分お腹いっぱい満足になるはずなのに泣
ナンダこれ?
変なところその1
仮想空間内が無法地帯だったり、個人情報を簡単にぶちまけたり(アンベイル)するのがわけわからなくて鳥肌モノ。クレヨンしんちゃんの映画ですよ、とか、じつはラブマシーンが作った世界なんですよ、とか言われたら全然すんなり見れるのに。
変なところその2
属性を混ぜすぎ。仮想空間モノと思わせといて、親子ものと思わせつつ、やっぱり青春ものと思わせといて、美女と野獣のパクリと思わせつつ、結局虐待の少年を助けるという、属性もりもりすぎて、感情移入が無理。
変なところその3
評価高すぎ高杉くん
変なところその4
最後の身バレ前は仮想空間のみんな散々口悪い連中ばっかりだったのに、最後に手のひらくるくるドリルで一緒に歌い始めるの草
辛かったことその1
誰向けの話なのだろうか。彼女と見に行ったけど、ゲロと虐待と目が見えない少年で最後憂鬱になって帰りましたまる。心の準備をください。それとファミリーで来た方たちはどういう気持ちで帰ったのだろうか。
辛かったことその2
ドラゴンはいつ登場したの?あ、その竜じゃないん?名前なの?
辛かったことその3
カツオのたたき食いたい
苦痛その1
推理が寒い
苦痛その2
おばあちゃんずとか、お父さんとの絡みがもっとみたい。そしてしのぶくんは彼氏になるのかならないのか分からんのかい〜。アクションを省いてそっち描写しません?中身ないから安易に映像美がすごいとかしか言えないんちゃう?
総評
今後の期待を込めて星0.5で。そして、奇をてらいすぎる傾向なので、しっかりとヒューマンドラマの描写をして欲しい。青春パート8割ぐらいでも全然大丈夫です、、、
逆に、はちゃめちゃな描写するなら、ファンタジー寄りとか、アクション寄りとか、不思議系寄りとか、テーマを決めて欲しいと思いました。ファンタジー設定じゃないのに、仮想空間の描写がファンタジーすぎて気持ち悪い。暴走しているAIが作った世界なら全然受け入れられる。
結論、1900円あればうまいラーメン食いに行けるぜ!
全624件中、121~140件目を表示







