竜とそばかすの姫のレビュー・感想・評価
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説明不足すぎてモヤモヤ
クチコミを読んでいたから期待値は低い状態で観たのに、モヤモヤし続けて最後まで「?」で終わった…。
仮想空間にするなら、ログインデバイスはスマホやイヤホンにしないでもっと今は開発されてない想像上のテクノロジーにしてほしかった…。
中途半端に現実味のあるデバイスにすると、整合性が取れないってことや仕組みを考えちゃって破綻部分が想像できちゃってしんどい。
ベルと竜のアバター(AS)は普段抑圧されてるからキレイだったり大きかったりするから、アバターなのに醜い姿や小さいヤツがいっぱいいるのはみんな抑圧されてないってことなの?そんな人がもう一つの世界に生きたいって思う?ここも謎。
初めてのデカいライブを邪魔されて、ぶつかりそうな速度で飛んできて危ねぇっ!!ってイラッとするんじゃなくて「あなたは、誰…?」ってなんないでしょ。
なんでAIは竜のこと知ってて、ベルには城を案内するん?そんで、なんで竜だけあんな立派な城持ってるの???????
んで、美人と野獣のオマージュというかそのまんまな感じとか大丈夫なの????????
忍くんに手を掴まれてやっかまれたあたりの陣取り合戦みたいな映像、必要でした??ノイズに感じてしまったし、女子のやっかみは本人に知られないように水面下で巨大化していくから、そもそも本人はすぐには沈下できん。女の集団心理がわかってないな…もっと粘着質なんよ、こわ。
もう一つの世界を生きよう、っていうわりに、そっちも結局、陰口・ヘイトだらけの世界で埋め尽くされて圧迫された空間だし、だったら空と海がある現実世界だけを生きてる方がよくない?って思っちまった。
ジャスティスも、昔のヒーローモノっぽくてテンション違うし、なんでスポンサーついてんの?金銭授受できるの?バーチャルシンガーとかも、放送メディアでインタビュー受けてる感じだったけど、そのメディアはどこが運営してんの?ほら、こういうのもデバイスを未知のものにしとけば、ああそうゆう世界がもうあるのね、で終われたのに…
最後の兄弟を助けにいくのも、高知の田舎から大田区のビルが目印の家にいくって非現実的すぎて。二つの大きいビルなんて死ぬほどあるわい。
しかも高校生といえど、初東京なのに大人は誰もついていかない、忍くんも行かないんかい!!急いでるのに高速バスだし。お金はおばさまが貸したとして、いや、一緒に行こうよ。パパに伝えます、じゃないでしょ!いくとしてもパパに一緒に行ってもらいなさい!でしょ。
んで、調子よく見つけるものの、なんで雨の中傘もささずに外出てるんよ、少年。
虐待パパがほっぺたに指引っ掛けたくらいで頬の肉裂ける?どんだけ爪が鋭利なんよ??
そんで常時虐待してる男性で外ならもっと猫かぶりして子供だけ家の中に連れ帰るでしょ。
最後、土砂降りの中で制服も濡れたし頬の手当ては誰がしたの?!普通に帰ってきて「おかえりなさーい」って一件落着♪って感じでお出迎えしてたけど、いや、もっと心配しない??
めっちゃ大きなツッコミどころだけでもノンストップでここまで書いたけど、細かいところはこの10倍あるな。
作画も背景がリアルすぎて、キャラクターが貼り付けみたいに見えるのよ、逆に残念。背景はキャラクターに合わせたレベルでもいいのでは…?
唯一いいところは、歌は美しかった。
(PROレビュアーの方々は評価高いから、私の知見が浅いのかもしれないけども…)
あまりにも駄作
金ローで鑑賞。
ネット世界の話だということで、サマーウォーズや僕らのウォーゲームみたいな感じなんだろうなぁと期待してましたが、「みたいな感じ」というか「まんま」でした。
公開当時、「あまりにも駄作」という口コミを見て映画館で見るのをやめましたが、やめてよかった。これはレイトショー1200円の価値もない。
登場人物の掘り下げが少ない…というかほぼ無くて、話全体が薄っぺらく感じる。
幼馴染、マドンナ的な子、カヌー君、竜の中の人、その弟、全部不要。
竜の中身は幼馴染のスカした彼でした!とかのほうが収まり良くないですか?
あと、おおかみのときも感じましたが、細田監督は行政職を悪者に描きすぎ。
児童相談所は、映像証拠あれば即動くと思いますよ。世間知らずなのかな?
なぜそうなる、、、?
まじで思考の変遷が謎すぎる。
そしてあなた誰って映画。
なぜ竜に惹かれた?竜の素性を探ろうとする?
小説は読んでないから、もしかしたら小説には書かれてるのかもしれないが。
主人公がバズる過程も、その過程と現実世界のリンクも薄い。
話が全然きれいに流れない。全然乗れない。
最後もなんだあれ。まじで虐待問題に対する思いが軽すぎる。
ここからは素人の妄言です。
例えば竜との関係も、主人公と好青年と悪竜用意して、
Uに初めて来た主人公の歌に好青年と悪竜が共に惚れる。
好青年は純粋に、悪竜はこの歌は金になるって風に。
自身のない主人公に素直な気持ちで勇気を与える好青年。
惹かれ合う2人。
そしてここでネットよろしく、悪竜が好青年のアカウントを奪い入れ替わり、
主人公の歌で稼いでいく。売れるにつれ今までの好青年ではないことに、入れ替わっていること気づく主人公。
主人公は悪竜の罪を着せられ、いなくなった竜を探す。
竜になってしまった好青年は主人公の歌が聴きたくて、竜のままでUの世界にはいるが主人公の前にはいけない。
再会する2人。竜の姿でも好青年であることに気づく主人公。
そして本当のアカウントを取り戻す。とかならベタだけど、現代風美女と野獣のオマージュっぽくなるし、流れも素直。
導入で主人公の家庭の不幸を入れておいて、竜が本当のアカウントを取り戻した後に、実はこの青年も家庭の不和を抱えていることを知る。しかし彼には勇気がない。ネットの中で勇気をもらった主人公は、現実で勇気を与えるため現実で会いにいく。そこで父親に対峙。父激怒。そして青年が勇気を手に入れ父ボーン。とかなら現実での葛藤や、ネットと現実の温度とか自然にできたんじゃなかろうか。
素人の思いつきでお目汚しすいません。
しかし「俺の考えたストーリー」の方が良いと言いたくなるくらいキツい映画だった。
絵と歌は素晴らしい
美しい映像、圧倒的な歌声、映像エンタメとしては素晴らしかったと思います。
脚本、設定、絵作りでは、もう一歩でしょうか。
昔のSF小説は、ツッコミどころを潰しまくりリアリティを高め、文字だけで想像させて異空間へ誘うことに長けていました。
映像は、絵と音を高めることで脳を麻痺させることができるけど、結局は「あれ?」が点在すると映像世界へ一体化しにくいものだと思います。
・母は、自分の命が危ないと思われる環境で、夫もいない?状況で、自分の子供を置いて、見知らぬ子を助けにいったのか? どんなに水泳が得意でも泳げる速さと深さでないと瞬時に分かるはず(むしろ得意ならなおさら)。仮に正義感が勝ったという設定だとしても、この伏線はどこで回収されたのか。すずが塞ぎ込み「U」に行くための動線なだけなのか。
・「U」の世界では、皆んなは何を楽しみに集まっているのか? ゲームとかSNSとか何か楽しめる要素があるのかな? 画一化された空間は、映像美の追求を優先してデザインされたためか、エンタメ的なVR空間としてはリアリティを感じなかった。
・SAOは、身に付ける装置とゲーム内の世界のバランスが良い気がするけど、耳にイヤホンをつけるだけで全身スキャンは無理ではないか?
後半、イヤホンをしながらすずは河原を走る。その後の廃校のひろちゃんや、合唱隊のおばさんたちもそうだけど、イヤホンをしたら何が見えてるのかな?
・CGの彩度や解像度とセル画調アニメのそれらのバランスが気になりました。アニメの動きがイマイチだったからかな。
・他の映像作品の主役が、美男美女でなかったならどれだけ感動が薄くなるか?と余計なことを考えてしまった。すず=普通の少女が、歌の力だけであれほど人々を魅了できるかな? つまり、すずの背景、生活、竜への思い、何も知らない人々があそこまで集まるかな。
・最終的に現実世界に落とす必要があったのだと思うけど、DV親子(の子)が竜や天使だったことは、うまく脳内処理できませんでした。
・高校生が初めての東京へ行く時、周りの大人や幼なじみは一人で行かせるかな? 少なくとも大人は。脚本的には、そうすればエモーショナルになると考えたのなら、詰めが甘い気がします。
・歌で押し切る映画なのに、エンドロールがインストゥルメンタルで静かに終わる。色々詰めきれていない映画は、勢いで終わらないと、考えさせられると色々考えてしまう。
なんの深みも無い
主人公がUで歌ったら友人、他人が加工して有名に成る
母親だけが子供の救助に向かい他の連中は止めない、助けない、放置で母親だけ他界
なんの脈絡もなく幼なじみに主人公のアバターがバレる
顔を明かさなくても虐待は普通に助ける動機に成るうえ結局虐待動画から自宅特定する回りくどさ
虐待パッパに主人公一人で向かわせる無能な大人達
主人公に見られた瞬間虐待パッパが逃げ出す意味不明な展開
全体的に過程、描写不足にもかかわらずあれやりたいこれやりたいをやってとっ散らかっている状態
まるでアイデアノートをそのまま映像にしちゃった映画
監督は他の人気映画が何故ウケてるか見て学んで欲しい。
これじゃ他の監督達が報われない
心には響かないが、絵は素敵!
クジラに乗って歌ってるシーンは素敵!
歌以外で印象に残ったシーンは…
DV親父に顔を引っ掻かれシーン!痛たたたたたたた!
ブラクックスワンのささくれ並みに久々の痛たたたたたたたたたたたた!ゾワゾワ!ギャーーー!
何回同じ設定を繰り返すの?トータルでは面白くないかも。
ところどころにいいところはあれど、トータルでは面白くなかったかな、という印象。いいところは告白シーンとかのリアルな青春コメディ的な部分。ここは良いのになぁ。
何万回見たの?ってくらい細田アニメで擦りまくりすぎな仮想空間の話ってのも新鮮味がないし、毎度パターンが同じすぎて飽きる。
また、いきなりお母さんが死ぬという激重い話を持ってくる割に、かなりあっさり処理されるのがなんとも。不快レベルの辛い思い出を、人を思いやる心を持てたね=少年たちを救おうとする、の理由にするのはちょっと事件がデカすぎる。内的動機づけとしても弱い。母親の気持ちを知りたくて、死ぬかもしれない場所に行くの?いやいや、無理でしょ。
歌を歌って世界中の人気になるというのもご都合主義的だし、竜の正体を見抜くのもなかなかにご都合主義的。ほぼ全ての解決方法に納得感は少ない。
あと、ネットの批判とかが露骨すぎて嫌悪感しか抱かない。ああいう声もあることもあるだろうけど、あまりに短絡的に使いすぎて、ネットに対する制作者側の嫌悪感みたいなものをぶつけられた感じ。
ネットの歌姫、という像が30年くらい前から進化してない感じ。マクロスプラスくらいのレベルで止まってません?
2022年には、現実にAdoとかいるし、顔が分からない歌手なんてもはやフィクションでもないんだよねぇ。
ベルって名前もあからさまに美女と野獣すぎて、ディズニーっぽい演出とかパロディレベルなのは苦笑するしかないですね。なにこれ。
本来はスクリーン
映像美は流石、細田監督。 但し、デジタルに過ぎているのが引っかかる。バキバキ過ぎて、柔らさが欲しかった。
オチは賛否両論なのが今回確認出来ただけでも良かった。
自分は、素直に幼馴染みの男の子でよかったのではと思うのだが・・・
この作品の48時間ルールの解釈はなんだろう? 通報された所轄児相部...
この作品の48時間ルールの解釈はなんだろう?
通報された所轄児相部所は
”48時間は動けない”んじゃなくて
”48時間以内に動かなければいけない”!
だったはずだが?
わかり易くお役所を敵役(あるいは無能役)に据えたい監督さんの気持ちは判かるような、判からないような気もするけど
人権への配慮やら警察との連携やら…児相側にもいろいろ事情が有るだろうし
児相職員も必死にやってくれている筈だと信じたいよ!
この作品はそんな児相職員の心情にも配慮するべきだったのではないかな?
追記
伝えたい物語が有るなら伝える努力をおこたらないで欲しい!
誰かが解説しないと真意が伝わらない映画なんか映画とは言えないと思うけどな…
一人上京の展開は…
皆さん酷評している、Jk一人上京の展開なのですが、顔バレしてるワケですから…
上京途中でUの世界で緊急人探し依頼→東京到着するとユーザー皆さん人探し協力に集まっている→DV一家発見して主人公とDV父一触即発→そこにユーザーが大勢集まって来て父ビビる
という、バーチャルと現実が繋がる展開でも良かったのでは??、大道かもしれませんが…
サマーウォーズおかわり作品
ディズニー版のサマーウォーズ。いろんなアニメのオマージュといえば聞こえはいいがパクリが目立ち話の内容も薄い。
竜が主人公に噛み砕くぞ!と脅し文句を言うシーンもアバター噛み砕いてどうなるってんだ?もはや脅しにもならない。SAOのように現実世界に反映される設定でもないだろうにアバターにアバターが物理的に危害加えようが本体にはノーダメージだが。シーンの意味もよく分からなかった。映画として描きたかっただけのシーンであろう。あれはディズニー美女と野獣のワンシーンをそっくりそのまま持ってきている。
あと、監督はリアル世界とアバター世界の対比をしたいんじゃないんですか?なのにリアル世界の描写が荒い…適当な描写が目立ちます。主人公が顔を握られて?怪我をするシーン、あれはなんの怪我?爪で引っかかれたんですか?指の腹で抉られた?皮がズル剥けたんですかね?なんで頬の1箇所だけ怪我したんですか?爪ならわかりますけど明らかに切り傷じゃないんですよ。ということは後者2択になるわけだけどどちらにしろ握力で怪我したのに指5本中なぜか人差し指だけ力入って皮ズル向けさせたんですかね?こちらの監督の作品はこういった描写が適当なクセがありアニメ作品としても入らないところでノイズとなってツッコミや疑問を抱いてしまうのでリアルとファンタジー部分でちゃんと分けてリアルはリアルに描かないと対比もクソもなくなると思いますね。
それからセーラームーン風の変身シーンやらラプンツェル風の光のシーンなどちょっといやらし過ぎるかな。いい作品の良いシーンを詰め込みました。見てください。というような映画です。
犯人探しは現実世界でしてくれ!
ネットサーバーは異世界ではないので、ある程度ルールが有るであろうに 大統領がBANされたSNSがある様に
放置サーバーに書き込む5chなのか?縛りが見えないのでどうでもいい的な作品
Disney+レディープレイヤー1+マクロスFを足して5で割った様な
歌をヒットさせたいのか?鬼滅の刃ブームの様に。
全てが見たことのある出来事でそのほとんどがネットサーバーの中だから、ハラハラもしない
DV live有りなのは運営の落とし穴か?
これが集大成とは思いたくない。映像と音楽は素敵だけど脚本が…。
映像と音楽は本当に素晴らしいです。自宅で鑑賞しましたが、映画館で観たら圧巻だったと思います。この映像と音楽に注いだ情熱の三分の一でも脚本に向けてくれたら…と思わずにいられません。
それくらい脚本はツッコミどころ満載でした汗
まず竜を探す理由がピンときません。竜がそこまで嫌われる理由もいまいち分からない。そんなに嫌われているならアカウント停止したり、ログイン制限をかけたりしてUの秩序を保てばいいのに、管理会社はいないのか…?
ネットに触れているからこそ、Uの作りに疑問を持たずにいられませんでした。
オチや主人公たちの言動にも?が止まりませんが、キリがないので割愛します。
美しい世界を堪能したい方にはおすすめです。
私のような、ストーリーを重視するタイプには刺さりづらい作品だと思います。
ネット社会への大きな皮肉
アマプラで視聴というか地上波放送で観ようとしたらアレでとんだ(汗)
まぁワタシも長いことネット社会で(それこそパソコン通信と呼ばれていた時代から)やってきた人間なのでこういう仮想空間社会での楽しさも苦しさも醜さもよく判るつもりです。その上で細田監督はよく判っていると言うか、良くも悪くも自分を解放できる世界があるならそれに浸るし、自分にリスクが及ばなければ度を過ぎた行動も暴力も嘘もつける世界。それがネット社会であり、映画内ではなくリアルな現実でもある。終始その点は非常に評価出来ると思う。そしてすずをよく知る人はベルの正体がモロバレだったってのも評価して良い。結局仮想空間で誰かを演じようと性格が滲み出ちゃうんだよね。
その点を差し置いて肝心のドラマというか、Uの世界でのドラマが物足りないかなぁ。もっとガンガンベルが唄うと思って居たけどそんなに唄わないのですね。Uの世界でもっとはっちゃけても良かったかなとも思うし、それと現実世界のリアルさとラストの兄弟救出劇とのシンクロが効果的になったかなと。 ★3.5かな。
仮面を被って見えたもの
Amazon Prime Videoで鑑賞。
原作は未読。
「君の名は。」以降、歌と物語、美しいビジュアルの親和性を追求したアニメ作品が増えた気がしますが、本作もその流れを汲んだ一本だな、と…。ベルの歌はストーリーや映像との親和性がばっちりだったし、すずの心情に寄り添ういい歌詞の曲ばかりだったので、とても印象に残りました。
高度に発達した情報社会における家族の絆を描いたのが「サマーウォーズ」なら、本作は匿名性の海の中でアイデンティティーを見出し、成長していく少女の物語でした。
広大なネット空間と田舎町の対比は共通ながら、「サマーウォーズ」では家の中で全てが完結していましたが、本作では主人公の成長の先に、故郷を飛び出して遠く離れた都会で苦しんでいる兄弟を助けに行くと云うクライマックスが提示されたことで、踏み込んだ着地を試みているのが面白かったです。
この展開は唐突で短絡のきらいがあるものの、ベルとしての活動や竜との関わり合いを通して、幼い頃に亡くした母親の真意に近づいていくすずの成長の終点としては、誠に理に叶っている気がして、納得のいく結末だと思いました。
[以降の鑑賞記録]
2022/09/23:金曜ロードショー
※修正(2024/04/20)
おもしろくない
キャラクターデザイン・映像・歌・演技は最高なのに物語がつまらなすぎる。
つまらないとうか酷い・・・。母さんが他人の子ども助けて死んじゃうの辛すぎる。
あと仮想世界なのに現実と同じ見た目ガチャで、主人公はデ〇ズニープリンセスみたいなのに他の人間は人外+あえて見た目悪くしたキャラなの?クリオネはかわいかった。
「あの子を解き放て! あの子は人間だぞ」→金色の野に降り立つべし→好きな人ができました
↑ タイトルは、、 モノノケ × 姫 = 美女と野獣、ということで。。(オマケ付)
デジモン(’00) → サマーウォーズ(’09) → そばかす姫(’21)と、
監督のなかで、時代毎に確実にブラッシュアップされてきた お得意の手法なんだけれども、
改めて感じるのは、デジタルや仮想現実を描いてはいるけれど、
結局、この人(細田氏)は、世代的にも、根っからのアナログ人間なんですよね。
家族とか、親戚とか、友達とか、恋人とか、仲間とか、そういった
人間同士の繋がりを、どうしても賛美する描き方になってしまう。
もちろん、毎回、(拗らせ気味とはいえ)人間賛歌の作風であるし、
人間、そこが大事なんだという心の根っこの部分ですから、
否定的に描きようがないのですが、
どうしても、新しい時代、新しい世代、新しい価値観は生まれてこないんですよね。
時代は進んでいるのに、どうも「昔の日本はよかった」「人間かくあるべし」という懐古的な視点から脱却できません。
(もちろん、現代から振り返り、学ぶべきこと、思い出すべきことは多いのですが)
せっかくの「U」というデジタル世界も、物語の結末(リアル)とは どうにも相性が悪く、
途中から描かれなくなります。
これは、 美女と野獣のテーマに照らし合わせると、
愛し愛された結果、偽りの魔法(自分の内面の裏返し=ネット上の仮の姿)は解けないといけないため、
ネットから解放されて、リアルに戻らざるを得ないのですね。
デジタル(魔法)から解き放たれ、本来の姿に戻る、、この構図が、
非常に素晴らしいアイデアなのですが、同時に、呪いとして、作品のテーマを、少し、作家の意図しない方向へ足を引っ張ってしまっているような気がします。
結局、仮想現実で、歌で、人々の心は繋がり、救われるのか、世界が変えられるのかというと、
どうも、テーマがそこにないため、宙ぶらりんになってしまいます。
ではこの映画の主題は、というと
主人公「すず」の成長と、弱者(被害者)への救済がテーマなのですが、
彼女の愛も、方向がどうにも定まらないのは、姫がキス(救済)すべき王子様が多すぎるのですね。
現実の恋人と、仮想空間を通じた相手(しかも兄弟)と、妻(と子)を失っていた父親と、、
あと、実は、
いちばん手を差し伸べてあげないとならないのは、虐待していた竜の父親、ですよね。
さすがに現実の女子高生が救済するには荷が重すぎたのか、
歌で通じ合えたはずのネット民からの応援もなく、リアル仲間もリモートでサポートもなく、
その場では一見、対決のように表現され、直接の救済は描かれません。
ただ、虐待父も、すずと、兄弟によって救われる道筋が、台本上は約束されているのですが。。これを読み解くのは、少々難しい。
竜と姫が向かい合う構図のポスターからもイメージできるかと思いますが、
この映画において、すずと竜は、常に「鏡合わせ」の存在なのですね。
デジタル世界で竜と姫が「鏡合わせ」だったように、(どちらも母親を失い、その自身が抑圧した心の傷が、
仮想現実世界で吹き出し、大きな力となった、歌か暴力の違い、ふたりとも本質は同じ孤独な存在→だから惹かれ合う)
ふたりは現実世界でも、抱き合ったあと、まるでキスするかのような、互いの顔の距離を「鏡合わせ」とすることで、
2組の家族を光と影として対比させており、本質的に、同じ存在だと示しているのですね。
無事に帰還したすずは、ずっと見て見ぬふりをしてきた父親の愛と心の傷に気づき、受け入れることができた。この和解により、すずも父親も救われました。
であれば、鏡合わせの存在である、竜と、竜の父も受け容れられ、救われないと、台本上の構造としておかしいのですね。
あの兄弟にとっても、父親の歪んだ愛(が孤独化し、暴力化してしまった、それは「U」で暴れ廻った竜自身と同じであり、
つまり、父親と自分もまた表裏一体の存在であるということ)に気づいて、受け容れられるはずなのです。
虐待してしまっているため、一見、絶対悪と受け取られてしまいがちですが、
(現実には虐待するようなクズ親からは行政が保護して、子供だけでも救済するのでしょうが)
それでは真の救済にならなず、テーマから反れてしまうのですね。
★ ここが非常にわかりづらく、この映画が共感されにくいポイントになっています。(!)
更に詳しく言えば、
この物語には幾重もの鏡、対比構造があり、そのひとつに、「誰もが被害者であり、同時に、加害者である」というものがあります。
たとえば、
川の少女は被害者であり、同時に、すずの母親の命を奪った加害者でもあります。
母親は事故の被害者でありながら、すずにとっては、自分を捨てた加害者に映る。
すずは被害者だが、父親に対しては無意識のうちに加害者だし、妻を失った被害者である父親も、すずを救済できない意味では、遠い加害者でもあります。
同じように、
妻を失った虐待父は被害者である。と同時に竜兄弟へ対しては虐待する加害者である。
竜は父親の暴力の被害者であり、同時に、ネットの世界では、暴力を振るう加害者でもある。
同時にネット民は竜の暴力の被害者であったが、転じ、加害者として、暴力で竜を追い詰めます。竜は加害者にして、被害者になります。
このように、この物語は、登場人物それぞれが、被害者にして加害者(光と影=太陽と月=生と死)という、鏡合わせの対比構図になっています。
それに気づき、自分の影である相手を理解し、受け容れることで、この物語の登場人物は救済されるのです。
ですので、虐待親を絶対悪と定義してしまうと、「U」で悪というレッテルを張られ、
(大して悪さをした訳でもないのに)同調圧力的に叩かれた竜もまた絶対悪というなり、救われなくなってしまいます。
ですから、虐待親もまた被害者であり、救済されねばなりません。(!)
また、
2組の父親同士も、どちらも妻を失い、傷ついた気持ちを抱えたまま、
子供に対して愛情がうまく伝えられない、愛情の距離や方法が見つけられないという意味では、
すずの父と竜の父も、光と影、本質的には同じ存在なのですね。
例えば、
すずの父親も、濁流に飛び込む形で妻を亡くしたのだから、すずを大切に愛するがあまり、
竜兄弟のように軟禁し、外に出させないようにした可能性だってあった訳ですよね。
それは歪んではいますが、大事な者をもう失いたくない、大切にしたい、といういう愛情ですよね。
愛情が行き過ぎて、なぜ俺の言うことを聞かないと手が出ると、それはもう、監禁、虐待となるのです。(※ 虐待の一例であり、肯定する意ではありません)
すず親子はそうならなかっただけで、そうなってしまったのが竜親子なんですね。
ですから、鏡合わせのように、
すずも母親の気持ち(死)が理解でき、父親の心の傷に気づき、受け容れられたように、
竜兄弟もまた、いつか、母親の死を、虐待に走ってしまった父親を受け容れることができるはずなのです。
(もちろん、その前にまず父親が変わらないといけないのでしょうが、、、
竜の身代わりに血を流したすずとの対決で、彼が何に気づき、怯えたのか、、もう、彼は実は気づいたのでしょう、
彼は息子達を傷つける事はあっても、流血させた事はなかったのでしょうね。
また、すずも、「U」の世界で「その光を放て」と言ったベルですから、「その拳を放て」と心の中で叫んでいた事でしょう。(ここはデジタルとリアルの対比構造になっています。伏線とも言います))
ですから、どちらの家族も救済されるはず・・なのですね。でないと、物語の構造上、成立しない。
ね、かなり複雑な構造でしょう?
サラッと見ていると、モヤっとするのは、ここなのですね。
これを描かずに、観客に読み解かせるのは、なかなか高度な手法かと思います。
とはいえ、この映画の随所で、こういった直接描かず、構図や絵や演技で観客に想像させる、読ませる
(匂わせる)技法は散りばめられてありますよね(!)。 読み解けるはず。
これは安易に、作家の説明不足、力量不足と安易に捉えてしまうよりは、
むしろ、敢えて描くことをしなかった、作家の意図を鑑みるべきで、
監督が観客の想像力や教養に期待している、ということですよね。
このあたり、やっぱり、アナログ人間なんだなあと感銘を受けます。
(・・なんでもかんでも台詞でわかりやすく説明してしまう昨今の鬼・・いや、やめようw)
台本上、「すず」が現実の激流に身を投じ、無事に帰ってくることで、
作家のテーマ的にはちゃんと成立しているのですが、
(ここも対比で、生きて帰ってこれたのがすずで、生きて帰ってこれなかったのが母親です)
どうしてもモヤっとしてしまうのは、やはり、「ネットを解けるべき魔法」としてしまったことの弊害で、
たとえば、最後に、再びすずが成長した姿で、新世界のディーバとしてデジタル世界へ繋がりなおし、
そこでアクセスする全世界の人すべての救済が、彼女の歌によって成されるような展開があれば、(そうなるともう宗教ですね、ますます「ナウシカ」になってしまいます)
竜の家族が、そこで救済されたり、傷の癒えた竜と姫が再び抱き合うような、それを全世界の人が、祝福できるような、
そんな昇華されたビジョンが、デジタル世界とアナログ世界の融合が示されないと、
どうにも、今作における「救済」が、デジタルを通じた全世界まで及ばない気がするのです。
ドラマ的にはご都合主義的ハッピーエンドかもしれませんが、
リアル世界に根ざさない形の、未だ見ぬ、新たなハッピーエンドが、
デジタル時代ならではの、新たな救済、新たな切り口や、可能性もあったように思います。
昨今の、SNS上の炎上的な描写(竜の城など文字通り「炎上」させられる・・この意味!)、
心無い書き込み、ネットゲーム的な表現、過度な叩き行為、アバターと中の人のギャップなど、
社会的問題も含め、上手に取り上げてあったのですが、やはりどこか、
デジタル世界や、新しい世代の価値観は、どこか否定的なまま終わってしまったのが、
非常に残念でなりません。
(というのは、この監督が新しいと信じている感覚が、既に古いから、なのです・・
映像的手法はとてつもなく新しい、が、リアルとデジタル空間を分けたり対比させたりする感覚が、もうかなり古いのですね。
今はもう、それらの境目は極めて曖昧になっており、地続きというか、癒着して、説明しきれない、
まったく、訳のわからない混沌化したものになっており、
従来の価値観や正しさでは測れない、新たな物理法則が発生しているからなのです。
一方、作家の根底はリアルに根ざした古き良きもののままなので、
デジタル世代との感覚の差は大きく、これを「作家性」としてゆくなら、今後、細田作品は
高齢者向けの懐古主義的な作品となってしまう、
しかし、描こうとしている内容は、そこを目指している訳でないのは明白であり、
現代を汲み取ろうとしている方向性なので、頑張ってほしいのですが、
どうしても若者ぶったおじさん構文が横滑りしてしまっている感触は拭いきれません。
この作家性の壁は非常に大きく、デジタル世代とリアル世代の隔絶した社会問題そのものに挑むことになり
年長者には、一度、これまで積み上げてきた成功体験やキャリアを捨てる覚悟が必要であり、
並大抵ではないと感じております。そういう意味では、 非常に期待しております)
映像も音楽も非常に美しく、本棚にいつまでも飾っておきたい絵本のような作品なだけに、
もっと寓話的に美しい終わり方があったのではないかと、つい期待してしまうのは、
もちろんこの作品が、非常に良質な佳作だったからでしょう。
私は大好きです。
歌と映像と前半は良かった
ベルが歌ってるシーンがすごく良かった。
キラキラして花が散って綺麗で、歌とも合ってて見てて胸が高鳴った。
田舎の景色とか、Uの世界とか映像が本当に綺麗。
前半は映画を観ていて、この後の展開はどうなるんだろう??また歌うかな?とかワクワクして見れたし、ルイちゃんとカミシンの駅でのシーンもニヤニヤして見れて楽しかった。
ラストで「?????」がいっぱい。
それまでもなんでだろう?はあったけど、映像の綺麗さでそんなに気にならなかった。
ラストの展開は本当に理解できなくて、なんかもう映画が台無しに・・・。
声も下手な人ばかり使っていて、勿体ないと思った。
せめて「途中ストーリーが酷くなるけど、ラストは良かった」って形にすればいいのに・・・。
ベルのキャラデザと歌は本当に好き。
脚本と配役が酷い。美女と野獣見た後に作った?
いい所もあります。
映像、音楽、ベル(中村佳穂)の歌唱シーン含め素晴らしかったです。
もうそういうストーリーとか声も無しで単なる映像作品としてしまえば良かったのではと思う程に。
それと対比して、脚本が悲しいくらいにつまらない。
へぇ、ネグレクトの子だったのね。
じゃあ主人公といい感じのにーちゃん、お父さんとの微妙な関係の構図いる?
身近にいるものだと勝手に思ってたけど、普通に知らん子だった。
過去のトラウマから歌えなくなったのはわかるけど、何ともありきたりというか、よくある話によくある「仮想世界」の構図。
驚きも興奮もなく、どこかで見たような展開だらけ。
もしかしてですけど、細田さん、これ作る前に美女と野獣見ました?
としか思えない「城」「バラ」「ベルと野獣(竜だっけ?)」「小さな妖精(というかルミエールとコグスワース)」というラインナップ。
途中竜と打ち解けるシーンなんて、「愛の芽生え」そのものじゃないですか。
ガストンっぽい自らの正義を振りかざした奴等の「夜襲」も無事成功し、クライマックスへ。
既視感の連続で、正直退屈でした。
それに、声酷いね。ほんとに。
アバターと同じ声でやりたいっていうどなたかのこだわりのせいで、声優でも俳優でもないアーティストが主演の声を担当し、まぁ合わないこと合わないこと。
佐藤健の声は、竜だから何とか聞けるものの、14歳?の少年の声には全く聞こえない。
何よりも玉城ティナが酷すぎる。
高校生の声にも、学校のマドンナの声にも聞こえないし、違和感しか覚えなかった。
おばさん軍団も酷いし、途中途中の、明らかにゲスト声優です!っていう大衆の声、コナン君の劇場版に必ず出てくる棒読みの子供達みたいな下手さ。
学祭の出し物で作ったんじゃないんだから、みんなでワイワイ出したい人出せばいいってもんじゃないんですよ。
とにかく、批判の的だった理由が見た事でしっかりわかりました。
他の皆さんも言っているように、ガッカリです。
時かけ、サマーウォーズの感動を返してよ。
脚本くらい誰かに書かせましょうよ。
もう前作共々の大批判でいい加減気付きましょう。
どれだけファンの期待を裏切れば気が済むのか、今後も楽しみにしておくことにする。
歌はよいけど
やっぱりすずが1人東京に行くシーンで???となってしまってそれが終盤なので、全体の印象としてもいまひとつになってしまったけど、中村佳穂の声も歌もとても良かった。虐待?されてた子たちは初め外国かなと思った。探し出すのはもっと難しく描いて欲しかった、難しいけど工夫して、みたいな、、それで見つけたものの外国で、実際に会いに行くのは難しくて、でもなんとか遠隔でどうにかしてどうにかなって、数年後初めて出逢うというのがいいなぁ。すずのその後も気になるし、川縁でみんなで喋って一件落着感だったのもうーんと感じた。ベルがどんどん有名になってライブをやるまでになる過程はもう少し詳しくみたかった。
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