竜とそばかすの姫のレビュー・感想・評価
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客にこびてない賛否両論になる映画
結論から言って素晴らしい作品だった。 客に一切こびてない。
描きたいものをそのまま出しましたという感じが伝わってくる。
陳腐な恋愛ものとは違う作品。
後半竜を救う為にすず自身には何のメリットもないのにアンベイルして歌うシーンで最高潮。
結果的に母親の行動した理由と気持ちがわかりすずも救われる。
すずは何故竜を救うのか? 理由はないのだ。困っている人がいるから救う助ける。
母親がそうだったように母親をなぞる様にこの映画は作られている。
ただラスト近辺の時間の都合でサクッとけいくんの居場所がわかっちゃうとことかは粗い
ように感じた。
一人で東京行くのはそうしないと話がまとまらないから納得できるけどね。
最後にすずはけいくんに恋愛感情はあったのかとかいう的外れなレビュー見かけたので。
結論としてなかった。忍君にぞっこんラヴです。
竜に対しては顔真っ赤にならないし。
2人で踊るシーンで普通ならキスする流れになるのだがベルは抱きしめた。
愛はあったのだろうが母親的な愛なんでしょう。
とにかくこの映画は情報が多くうまく処理出来ないとつまらなく感じてしまうと思う。
人を選ぶ作品なのは間違いない。そういう風に作られている。
美女と野獣+サマーウォーズ
出だしがまんまサマーウォーズ。仮想空間での出来事はほぼ美女と野獣。
音楽は良いけど、ストーリーがツッコミ所満載と言うか・・・・
サマーウォーズ、おおかみこども、バケモノは一本の柱があったんだけど・・・詰め込み過ぎて焦点がボケボケに。
歌と映像がすばらしい
大きい画面といい音で見ましょう。ストーリーは期待しないで(笑)美女と野獣を直球で絡めるのはやめてほしかった。エッセンスとして振りかける程度でいいのに観客がここまでしないとわからないと思ったのでしょうか。ラストの展開もなんで?とおいてけぼり食らってました。なんでやねんと画面に突っ込む感じ。
もっとミュージカル映画に振り切ってしまえばよかったのになと思いました。
始まり方めっちゃ好き
Youtubeでベルが歌ってる動画に惹かれて映画を見た。
始まり方最高、自分もUの一員になってベルのことを見てる。そう錯覚するほどの没入感。世界観。映像。
ここの高揚感たまりませんなぁ。
って思ったのも束の間。
見たら分かるけどココがピーク。
「美女と野獣」みたいなシーン多すぎん?でも、「美女と野獣」ほどの物語の深さもない。竜が全然竜に見えへんし、途中のボードゲームに見立てたやつでみんなの誤解とくみたいなシーンも謎やし、後半の物語もそんな面白くない。ナンナンコレ。
細田守はちゃんとした脚本家と組むべき
Amazonレンタルで鑑賞。
チラチラ噂には聞いていたけど、うーん…という感じ。
ベル役の内藤鈴の歌声とアニメ―ションのシンクロなど、アニメーション自体は素晴らしいと思うけど、母親と鈴、ベルと竜、恵と鈴、鈴と父親、鈴としのぶ、それぞれのエピソードの繋ぎが乱暴で、結果物語が散らかっているように見えた。
また、自身の身体的特徴がアバターに反映されるという「U」のシステムは明らかに無理があるし(そもそも鈴のそばかすや竜の痣などはコンプレックスの部分だしね)、だとしたらあの世界にいる雑魚キャラっぽい連中は一体現実の何が反映されてあのアバターなのかって話だし。
そういう飲み込みずらさが随所にみられるよね。
特に、多くの人が指摘するようにクライマックス、鈴が一人で暴力オヤジに虐待されてる恵たちに会いに行くのを、父親を含めた周りの大人の誰も止めない。一緒に行くでもないという展開は最早、「フィクションだから」では済まされないずさんさで呆れた。
例えば、これまで父親に頼らなかった鈴が、恵の所に連れて行って欲しいと頼んで一緒に行くとか、コーラス部のおばさんに連絡を貰った父親が駅で待ってて一緒に行くとか、いくらでもやりようはあったハズ。
細田監督的には、ドラマチックに盛り上げたつもりかもだけど、流石にあの展開はあまりにも無責任すぎるし、そこで母親のエピソードと繋げるのも乱暴すぎると思う。
細田守監督がアニメーターとして日本のトップランナーなのは誰もが認めるところで、なのにこんなにも賛否が分かれるのはやはりストーリーテリングやその後ろに見え隠れする時代遅れの感性に問題があるのだから、今後はちゃんとした脚本家と組んで、自身はアニメーションに専念したほうがいいと思う。
賛否両論
映像に演出、音楽に関しては凄く綺麗で感動の一言に尽きます。
この映画の楽しめた点と、気になった点をいくつか書かせていただきます。
※あくまで個人的な一意見ですので、ご了承ください。
まずは楽しめた点から↓
・映像、グラフィックがとても綺麗で感動しました。
・曲がとても綺麗で映画の雰囲気に合っていてより一層胸が高鳴りました。
・各キャラクターの説明がハッキリしていた。
・魅せたいシーンが印象的で、凄く感銘を受けました。
全体的な映像が映画館で見てよかったと思える程、とても綺麗で感動しました。
どのシーンを見てもとても美しく、絵になるのが本当にすごいと思います。
次に気になる点↓
・映画全体の伝えたいメッセージ
主人公すずの成長、現代のSNSの危険性に誹謗中傷、家族愛。
恐らくこんな所なんですが、どれか一つに絞れば綺麗にまとまっていた様な気がします。
伝えたい事が多すぎて、重要な部分が掠れて見えてしまい内容が分かりませんでした。
・オチや疑問点
ファンタジー作品なのか、それともリアリティを出したいのかが良くわかりませんでした。
ファンタジー作品であれば、気になる点もファンタジー作品だしな…と納得できますが、
リアリティを出したいのであれば、補正が掛かりすぎて逆に違和感を感じました。
例1:すすの母の友人達は、何故すずの正体を知っていたのか?
例2:虐待を受けていた子供達2人のパソコンは何故置いてあったのか?
例3:危険だと分かっていて、すず一人に行かせたのか?(多分演出ですが)
例4:オチは結局なんだったのか、あの2人を結局助けてどうなったのか?
細々として気になる点をいくつもあげればキリがないので、とりあえず例までに上記4つを書かせていただきました。私の読解力の無さかもしれませんが、納得のいく解説もないので、結局疑問に残ったままになっています。
全体的に『U』についての説明や、キャラクターの生い立ちまでは分かりやすかったのですが、
何故こうなった?の部分があまりにも多く、それが違和感になっていた様な気がします。
こちらの作品がファンタジー作品であれば、上記疑問点は全て解決します。
その点も踏まえて楽しめましたので、あくまで個人的な感想として見ていただけますと幸いです。
退屈
細田守による3Dの試作品なのだろうか?
まずタイトルをUに変えたほうがいい。
タイトルから期待していたものと本編が違いちくはぐな気がする。
ストーリーの部品がバラバラすぎて収集しきれてない。
見せたい箇所だけ詰め込みすぎて何故そうなったのか展開が全くわからない。
せっかくの感動するシーンも全く感動できなかった。どこに感情移入していいのか困惑して
話の展開がぶっ飛びすぎて雑。
サマーウォーズ、美女と野獣
見たことあるような内容のコピーペイスト
途中、眠くなる。つまらなくて序盤途中からもうスマホをみていた。
映像と曲はいいのに、肝心のストーリーがめちゃくちゃ勿体ないことしてる。
周りで集まってガチャガチャやってて
最終的に女の子を暴力振るってる男の元へ一人でいかせるだろうか?事件だよ。
あの二人はちゃんと助かったん?立ち向かうだけ言って終わり?幸せになったの?
ユーザーあんなにいらないから、竜と姫にもっと掘り下げて感情移入できるようにしてほしい。
ミュージカルで高評価つけたりはしない。音楽がよくてもつまらないものはつまらない。
ひどく退屈
冒頭、若干既視感()のあるものだったがそれなりに盛り上がりを感じる事ができた。
世界観を説明されながら、群衆の中央で歌う歌姫。賑やかな画面が楽曲と合わさって期待値が高まる。
しかし、ここがピークだった。
Uから切り替わると布団の中からそばかすの少女がマイクを持って出てくる。
いや、仮に仮想現実の世界だったとしてもそんな状態であの音響にはならないだろうと。
(この後を考えると)どうでもいい、ツッコミを入れた時点で期待値はやや下がり。
(これに留まらず技術と世界観的な噛み合わなさは随所に見られた)
そこからは本当にひどかった。
一言で言うなら、退屈。
話が冗長で、シーンの切り方や間がひたすら悪く、あくびを噛み殺すのに必死だった。
時系列の説明も下手で、「すず」が「ベル」として認められていく過程もカタルシスが薄すぎる。
美女と野獣の唐突なパロディーには居心地の悪さすら感じた。
そもそもそれを入れる必然性すらない。なんなら入れたことによって、彼のベルへの感情とすずからの彼への感情に決定的な温度差を生んでしまっている。
龍が忌み嫌われ追われる展開にも説得力は薄く、アンベイルの設定にも無理を感じる。
現実パートでは掘り込みの足りないわき役の心底どうでもいい上に、くすりとも笑えない恋愛模様が本当に無駄な尺を使って描かれたり、すべてを知ってましたという気持ちの悪いおばさん連中の、いつの間にと思えるような友情ごっこも見せられる。
終盤の展開は噴飯もので、アンベイルしたのにわざわざベルに戻ったり、(散々言われてるが)未成年の少女を一人で虐待をしているであろう成人男性の元に送り出すなど、真剣に作品とその場面が持つ意味について考察したのかと問いたくなる場面が続く。
あの場面はおばさん連中も一緒に行くが、手分けして探す中で、すずだけがたどり着けた、という展開でもなんら問題はないのに、そうしていない所に監督の脚本力のなさを痛感した。
以前から細田守監督の脚本に関しては賛よりも否という感想を抱くことが多かったが、ここに来ていよいよ彼が脚本を手掛ける事に対する期待値は最底辺についた。
本心を言うと、二度と脚本はしないで欲しい。センスがない、テンポが悪い、気持ち悪い、自己完結し過ぎ、そして退屈。
特に脚本を細田守本人のみが手掛けるようになってからは酷さが目立つ。
今回の映画も脚本が違えばもっと別の評価をできたと思う。
現に、劇中歌は声優と言うか歌手の中村佳穂さんの歌声もあり実に魅力的だった。
また、場面場面では悪くないと思える演出も多少見られた。
アンベイルという自己犠牲を経る事によって母親が自分を置いてまで他の子供を助けた、というトラウマを理解し克服する場面など、言外にそれを描く手腕は確かであり、評価したい。
しかし、鑑賞時間の大半が退屈と感じられてしまった事は事実で、それを鑑みても私はこの作品を評価する事はできない。
【鮮烈な歌と映像‼︎2021年秋の映画館で観ること必須映画】
内容の辻褄を細かく考えると、「あれっ?」となるので割愛。2時間ぽっきりの映画の中で、細かく描写•説明するとただの解説映像となってしまうから、これはこれでアリという前提で話を進める。
まず、この映画を総括すると、音楽、映像、映画のテーマ設定が秀逸だということだ。
①音楽と映像が綺麗
特に、ベル役の中村佳穂さんの透明感と迫力のある声が映像とマッチしていた。よくこの歌手を見つけてきたなというレベル。映画というよりも、むしろベルのLIVE映像を映画館で見ているようだった。また、映像そのものを切り取っても、細田守監督がこれまでアニメーション映画制作の中で培ってきたノウハウかふんだんに練り込まれていたのだと感じた。まるで、アニメーション映画という美術作品を鑑賞しているかのようだった。
②現実で多くの人が抱える家族の課題に言及
家族の中の自分と学校の自分。インターネットの自分と現実の自分。どちらも本当の自分だけれど、同じ人物とは思えないこともしばしばある。そんな誰しもが抱える2面性を的確に表現している。本当の自分とは何かという葛藤に関しては、平野啓一郎さんの新書『私とは何かー「個人」から「分人」へ』を参考にすると考えがまとまるかもしれない。
あぁ、この部分について観た人と語りたい。
③正義の対立をどう乗り越えるか
正義に対立するのは別の正義というように、本当に正しさを求めて対立する構造にどのように立ち向かうのかがこの映画の歌には隠されている気がする。
内容について
正直なところ、内容だけを評価したらスコアは2とかになるだろう。というのも、飛躍しすぎているところや、いくらなんでも…と思うことがあったからだ。本作は、音楽と映像を楽しめる映画館で鑑賞したからこそ、評価を3.6とした。『竜とそばかすの姫』のように映像と音楽で見せる映画は、テレビで見た時の印象と映画館で見た時の印象が異なることはよくある。今回は映画館による映像と音楽の勝利といったところか。
煮えきらない…
大枠として「サマーウォーズ」の精神的続編であり実際舞台設定もそれを踏襲してる箇所が散見されました。
具体的には「メタバース(今作では『U』と呼ばれる)と現実世界を往復し双方に影響を与える」点ですが今回流石に全てのアバターがロックアウトされクラッカーによって仕掛けられたRSA暗号をかわいい男子高生が計算力で解いたり自立式AIが軍事衛星を降下させたり…みたいな展開はありません。
その代わり、高知在住の地味子がお歌で殴ります。ただし彼女は当初人前で歌えない引っ込み思案です。そう、基本的には現実の学生生活や日常で全く冴えない彼女が「U」に生まれ落ちた「Belle」というバーチャル歌手として活躍する地味子こと鈴の成長譚なのです。
物語では早い段階で鈴の母親が彼女が幼い頃に溺死してしまった事が明示され、その結果残された父親とも家庭内別居みたいな感じでほぼ口を利かなくなってしまいます。
それまでは親子で仲良くGarageBandで曲作ってたのに(因みにこの作品で出てくるDAWは一貫してiOS/macOS用のGarageBandです。監督の趣味でしょうか?)。
鬱々と過ごしていた彼女を見かねて友人のヒロちゃん(細田守作品最高の眼鏡っ娘!)に「U」を教えてもらいアカウントを作成し本格的に話が動きます。
妬みやゴシップに晒されつつも歌唱力のみで「U」でのPROPSを上げる鈴/Belleの前に突如現れる「竜」とそれを追う追手の自警団っぽい正義狂人(タイバニみたくスポンサーが付いてる)。当然彼にも中の人はいるのですが、後半で正体が明らかになった途端に思わず吹き出しそうになりました。理由は後述します。
何か良くわかんねぇ自警団っぽい正義狂人達に目を付けられつつも「竜」との逢瀬を繰り返す鈴/Belle。因みに彼女も一度正義狂人のリーダーに囚われ「竜の居場所を吐かんと『外道照身霊波光線(忘れたので仮名)』でわれの素性を『U』全てに全公開させるきな😡(大意)」と脅してきますが竜の配下のAI妖精たちに助けられます。このAI妖精たち、何気に人間入りアバターより戦闘力高いです。
その後紆余曲折あって「竜」の中の人の中学生(「おおかみこどもの雨と雪」の雨くんっぽい陰のある子)とその弟(視線が定まらない業病を患ってるっぽい子)の存在を知る鈴/Belle。コンタクトを取るもどうやら兄弟揃って父親に折檻 a.k.a. 虐待を受けネットを介してSOSを発し来る人全てに空疎な言葉しか投げかけられておらず人間不信に。
だが、どうしても助けたいと願う鈴に幼馴染みのしのぶから投げかけられた言葉は「アバター捨てて『U』でいっちょカマしてこい(大意)」といったヒロちゃん憤死ものの提案。
それを呑んで正義狂人の「外道照身霊波光線」をわざと浴び、鈴の姿で歌い上げ「竜」の中の人の信頼を勝ち取ることに成功。その場に居合わせた大人たちと兄弟救出作戦を立てるも調査の結果神奈川県某所に在住する事が判明し時間的に高知発の飛行機も出てないので、鈴単身で夜行バスに乗り凸を試みる事に。
果たして鈴の、「竜」の中の人兄弟の運命は!?
…ざっと、こんな話でした。
まず、細田守監督作品中最も暴力表現含むセンシティブな表現が多い様に感じました(嘔吐とか)。
あと意図的に描いてるとは思いますが、自警団面した正義狂人含む「U」民の態度が現実の「インターネット民」の戯画化なのでしょうが、総じて悪め。
それと、ぶっちゃけ「外道照身霊波光線」浴びて鈴の姿で歌うシーンが冗長で寝落ちしそうになりました。
てか、そもそも舞台を高知県にする必然性、距離感の演出以外にありますかね? 物語の大半はメタバース上で展開されてるし、単なる尺稼ぎじゃね?
キャラ造形について一点。
鈴ちゃん、もしかして細田守監督の投影(女体化?)じゃね? お相手が何とも都合のいい事に「ケモノ兼ショタ」ですし。
「未来のミライ」よりかは比較的分かりやすくなってますが、そう来ましたか…と吹き出しそうになりました。
色々書いて来ましたが腑に落ちる箇所以上よりどうにもスッキリしない箇所が多く、だがそれを確認する為にヒロちゃんを意識しつつ何度も観たいか? と聞かれると…ちょっとそこまでして、みたいな感じに。
何か煮え切らない感想になりましたが以上です、編集長。
歌に中毒性がある
ストーリーはサマーウォーズ+美女と野獣って感じ
絵はおおかみこどもの雨と雪にディズニーのヒロイン足した感じ
歌は「歌よ導き」に関しては宇多田ヒカルって感じでした。
内容的には物足りない感じに思えましたが映像が良かったのか感動しました。
映像も音楽も素敵でした
ストーリーがうーん…
けして悪かったわけではないんですけどあまり頭に入ってきませんでした。多分私が映像と音楽にもってかれてるのかもしれません。
ですが「すず」の全てをさらけ出せるまでに強くたくましくなっていく、そして強い意思と行動力は賛否あるかもしれませんが素晴らしかったです。
仲間は宝物!
「美女と野獣」を連想させる展開。母の死で歌えなくなった主人公・すずは、仮想世界「U(ユー)」で別人になる。友人たちの力添えを得て、仮想世界で知り合った竜を救うために決心する。ラスト付近で葛藤する“すず”、そして朗々と歌いあげる姿に感涙! “すず(内藤鈴)/ベル”役・中村佳穂の歌が素晴らしい。物語舞台の高知県「仁淀川と鏡川」が美しい。仲間は宝物!
映像も美しく、壮大な世界観が心地良い
映像美、電脳世界の壮大でイマジネーションに溢れた世界観が綺麗に表現されていて心地よかった。
様々考えさせられることがあったが、
自分の印象に残っているのは2点。
1つ目が、主人公 鈴のお父さん。
若くして妻を亡くしたお父さん。
鈴同様、様々な葛藤や感情の揺れ動きがあったのだと思う。
物語終盤、チャットアプリでの鈴とのやり取りで
“お母さんのような優しさを持った子に育ってくれた。”
という意味合いの短文を鈴に送っていた。
しかし鈴の優しさはきっとお母さんから
学んだものだけではないのだろう。
母を亡くし、傷心のあまり家の中で
上手く振る舞えなくなってしまった鈴を
毎日気にかけつつ、過度な干渉はせず
見守り続けたお父さん。
そんなお父さんから学んだ優しさもやはり
鈴の優しさに含まれているのだと思う。
そんなお父さんには作中通して
大きくスポットライトが当てられる場面は無い。
竜の城内、竜の部屋に顔面部分が見えない?女性の写真が
おおきな額縁に入れて飾ってあることで、
竜の正体は妻を亡くし、心に傷を負ったお父さん?
と想起させる演出があったり、
竜(恵くん)が同じく妻を亡くした(離別した?)父親から虐待を受けていたり。
お父さんも1歩間違えばそのようになっていた、
つまり鈴が竜のような境遇になっていたのかもしれないし、
そうなり得る相応の心の傷があったのだろう、
と間接的にお父さんの苦悩を連想させるような
描かれ方をされている。
秀逸なキャラクターの表現だと思う。
もう一点が、現代社会への皮肉。
SNSが発達した今、個人が匿名で容易く
ネット上に存在、発言することが出来る。
それに加えて、以前より物事が伝達するスピードや範囲が
格段に広がったこともあって、
結果、人の一面のみを見て批判が集中することが多くなっているように感じる。
竜はまさにそうで、Uの社会では後半
犯人探し、身元特定に躍起になる人、
興味本意でそれを肯定する人々に溢れる。
映画を見ればわかる通り、Uの中での竜は
あくまで恵くんの一面であり、
それ以外にも弟思いなお兄ちゃん、など
他にも様々な“面”がある。人間皆そうだ。
勿論、どれだけ現実世界でひどい仕打ちを受けていようが
U内で働いた悪事がチャラになるわけではない。
ただ、罪を犯した一面だけをみんなで
寄ってたかって叩く。そんな社会は窮屈で嫌だ。
自分自身も気軽につぶやくことが出来る今、
無意識にでも他人を傷つけているかもしれないし、
人を追い詰めることに加担しているかもしれない。
人の全てを知るのは容易ではない。
それでも、みんななにかしら悩みを抱えて生きている、
と想像をはたらかせ、“まず相手を理解しようとする”
ことからはじめないとな、と鈴の姿勢からも
学ばせてもらいました。
ミュージカルアニメという新しいジャンルかも
ストーリー以前に、中村佳穂氏の歌唱がなければ、ここまでの評価にはならないと思う。
歌が作品のレベルを押し上げているので、ミュージカルアニメという新しいジャンルと言っても言いかもしれない。
ストーリーとしては、いわゆる陰キャの主人公が、仮想世界でスターダムを駆け上がるというシンプルな設定であるが、重要な役割を果たす「竜」との触れ合いは、重い要素を含んでいる。
ネタバレになるが、母親を失っているという2人の共通項は、一部で批判の的になっている何故「ベル」が「竜」に拘るのかいう点について鍵と言っていいと思う。
また、主題歌「歌よ」の背景にある「鈴」の寂しさは、歌の魅力に圧倒されて、素通りしてしてしまう部分でもあると思う。
絶賛されている歌だけでなく、ストーリーも練り込まれている作品であると思います。
支離滅裂
キャラクターの行動が支離滅裂すぎて理解できない、感情移入できない。
動機にツッコミどころが多すぎて集中して見られなかった。
各々のキャラクターの設定を中途半端に出すからどれも薄っぺらくてわけがわからない。
忍くんへの恋愛感情
母親の死を乗り越えられない自分
父親との接し方
同級生マドンナへの憧れと後ろめたさ
Uの中の自分と現実の自分のギャップ
竜を助けたいという思い
2時間しかないのになんでこんなに情報を詰め込んでしまったのか。情報が分散して薄っぺらい。故にキャラクターの行動に理解が追いつかず支離滅裂な言動に見えてしまう。
そんなに世界中の人間が竜の素顔知りたいか?
そもそも竜は格闘場で暴れてただけで、それ自体に問題はないのでは?
自警団が勝手に追い回して被害を拡大させてるだけでは?
Uの運営がポンコツでは?竜がそんなにトラブルを起こしてるというなら自警団みたいな連中に任せてる場合ではないはず。
そのレベルの放任運営をしてるんだとしたらUはもっと治安悪くなってると思う。
あんだけワールドワイドなUの世界で、竜が結局日本人でしかも多摩という都合の良さ。
家庭内暴力を止めに行くのに女子高生一人で行かせるなよとつっこみたい。
立ち向かってみるよ、と竜は言ったがあのあと竜達が救われるという保証はなく、暴力は余計に悪化するかもしれない。
忍くんは結局何がしたかった?幼少期から高校生まで他人だったのに実はずっと保護者目線でした?
合唱クラブのマダムたち、助けに行きますか!ってすずの元に駆けつけたけど、何もしてなくない?現実でもUでも。
母親を亡くしたショックと歌えなくなった事は関連している?
してるならアバターになるだけでダメージ0ですんなり歌えるのは違和感。現実世界でも他人が居なければ歌えるのでは?
Uの世界、生体認証でアバター作成してる割に奇天烈な容姿のアバター多くない?本人満足なの?
音楽と映像は綺麗だった。
中村佳穂とmillennium paradeには⭐︎5あげたい。
細田守さんは脚本家ではなく映像の人だ思った。
【質問】鈴のマグカップは何故欠けているのか。なぜそれを使い続けているのか。
ワクチン2回打つまでは我慢していて、やっと観に行けました。
映像と音楽の美しさはぜひ劇場の大画面とオーディオシステムで堪能して欲しい。とても良いMVを見たような気持ちになれて良かった。
ストーリーを酷評するレビュアーが多いですが、細かいツッコミどころは確かにあったと思いますので満点ではなく4点としました。この点、細田守監督にはご都合主義で作ってしまうご自身の欠点を次回作からは克服してくれたらな、と思います。
1点私が見逃していただけなのか、それとも劇中に描写されていないからわからないのか、疑問点があるのでここに質問として投げておきます。
鈴が使っているマグカップ、淵が欠けている描写が繰り返し何度か出てきますが、あれは何故欠けていて、なぜ鈴はそれを買い換えずに使い続けているのでしょうか?
前半は良かった
前半、普段は陰気な女の子が、自分が輝ける世界を見つけて、その世界で人気を得ていく。しかし、その世界でのライブ中に1匹の黒い龍が乱入。その後は、その龍について話が続いて行くわけですが、その後が問題。まず、しのぶくんは登場する必要があったのか。それと、最後の虐待お父さんは一体なんだったのか。と、後半は色々とモヤモヤが残る展開となり、今回はこのような評価とさせていただく。
映像美!!見ないと後悔する!!
私も歌手に憧れた頃がありました。
そんな若い時になりたかった自分と重なって、ハマりました。波瀾万丈なすずの人生…私高校生でこんなに悩んだかな…。彼女だからこそ歌える歌に心惹かれました。中村佳穂さんの表現力素晴らしい!!そしてKing Gnuの常田さんの楽曲!!もう歌手かじった人には、たまらんたまらんでしたよ。はい。ベルになりて〜みたいな。風呂場でずっとララライララライしてます。もう夢・希望・愛が好きな真っ直ぐな人間に見てほしい!!ひん曲がってる評論家はダメ。旦那と映画館行きましたが、美女と野獣パクってたとか言うのですよ。少し思ったけどな!でもそれ以上に世界観が好き。画像も綺麗で、やっと未来についたぜっみたいな意味わからん感想が溢れた。ベルのキャラクターデザインはアナ雪の人らしい。美しい…。また見に行きたいと思う作品でしたよ。はい。
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