ブレードランナー 2049のレビュー・感想・評価
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地響きする重低音と前作を思わせる高音、劇場の迫力
渋谷スクリーン3で2D字幕。
リドリー・スコットよりうまく作った続編という気がする。流石に3時間は長かったが後でエクステンデッド版とかファイナルカット版とか出されるくらいなら、ノーカット版を劇場で堪能したと思えば退屈では無かった。
ウトウトしたところは後々TV放送した時にまた見直したいと思わせる。
ビッグフィーチャーされるSONY
スコットフリーを最後に出したのは好感。
ラストのジョーは前作のロイバッティを彷彿とさせた。
人間とは何か
人造人間を殺す者。ブレードランナー。
前作は視聴済み。
前作と今作の間に3作の短編(youtube)があるが、それも見ないと100%は楽しめないだろう。
長い作品であり間延び感はある。ただし非常に丁寧に綴られている。長尺の作品は多いが、無駄な描写や蛇足が過度なものがほとんど。本作はそうではなく、全てのシーンに意味があり、彼等に思いを馳せることができる。
近未来をディストピアという形で描いた前作であるが、本作もそれを踏襲し、更に進化した形で体感できる。それだけでも、一見の価値有り。
人間とは何か。何が人間を人間たらしめるのか。多くの人間・人造人間が登場する中、誰が一番人間らしいとあなたは思うだろうか。
ブレラン2049を3回観て
ユナイテッドシネマとしまえんで、2回目をIMAXで見た。
何と言ったらいいのだろう。映画を観たというよりは、一つの長いアトラクションライドを乗り終えた、そんな気分だ。
この映画は一作目同様に、見れば見るほど深みが増す映画となるだろう。とても深い映画なので万人には理解されないだろう。しかし一作目同様に「人間の尊厳とは何か、人を愛するとはどういうことか」を突きつけられる映画だ。それを受け止めた人は、ブレラン1とブレラン2049を、一つのロングストーリーとして見続けるだろう。
AI第2元年と言われる今らしい映画だった。内容にリアリティがあり、30年後本当に実現していそうな世界が描かれている。
先日3回目を観た。何だろうか、この違和感は。偽レイチェルが出てきてあっさりバレて、ラブに殺されるあたりから、前作に比べて薄っぺらさが見えてしまった。最後にデッカードが娘を見て笑って終わる唐突さもイマイチだった。しかしそれでも3回は観たくなる、クセになる映画だった。
逆に言えば改めて一作目の重厚さ、緊密な作りに改めて感銘を受けた。恐らくブレラン1は100回は見ているが、何度見てもグッと来る。それは俳優、女優全員の演技がキレており、琴などの斬新な音に乗せてシーンの展開が早い、早い中に作り手のこだわりが凝縮されているからだと思う。だから何度見ても耳に目に心に響くんだと思う。改めて、意識ある若者にまず1作目を見てほしい。
30年前に大学生で、ブレラン1に出会ったオッサンより。
当時の価値観に対してと今回のものはどうなんだろう。確かに絵はすごか...
当時の価値観に対してと今回のものはどうなんだろう。確かに絵はすごかったけど、今描けるレベルの範囲内な気がした。
ただ人と人造人間の境目が、「産まれる」ことにあることかどうかは考えさせられるかも。でも企業が作ってるのであればもはや意識と成長過程の問題なだけ。
その時に記憶とは何かが問題になる。植えつけられたものかもしれないし、誰かのものを移植されただけかもしれない。
あと恋愛の形。ジョイとのやりとり。セックスのシーンが一般の人間と同期してセックスのは面白かった。映像としても衝撃的だった。でも触覚も電気信号だから、わざわざそんなことする必要あったのかな?
広告の形にあまり変化はない。立体性のものと安いものが入り乱れて美しいものではない。これはほんとにそうなるのかな?
どちらにしても次に繋がる終わり方なので、次次第かな。
レプリカントの哀しみ
IMAX3Dで見てきました。
レプリカントが子供を産むことを奇跡と呼び、母親は出産時に亡くなっていて、娘は免疫不全でガラスの中。主人公の捜査官Kは子供の頃の記憶が、もしかしたら自分のものかも期待したけど、結局は他人のものだと知る。作られた人間であるレプリカントは、誰もが漠然とした不完全感を抱えているようでした。
(レプリカントという対象で表現するから分かりやすいですが、私たち人間だって同じですよね。)
レプリカントの哀しみはよく分かったけど、この哀しみを癒す答えが導かれていたのか、よく分からなかったです。ラストシーンでデッカード(ハリソンフォード)に木馬を渡して娘と合わせることで、Kは癒されたのだろうか?不完全さを不自由さを抱えるレプリカントとしての人生の最後に、自分の意思に沿って行動できたから満足だったのかな、、、そこらへんがあまり感情移入できず。
前作は見ていません。前作と今作をつなぐストーリーであるインターネット上に公開されている3つの短編は視聴した後に劇場に行きました。
@@@
生々しく気持ち悪い描写も多く、ちょっと途中で気分が悪くなってしまって、私は苦手でした。
作らなくてもよかった
うーん、別に普通というのが正直な感想です。
個人的にはブレードランナー自体もそこまで面白いとは思わないので、今作もまぁおんなじような感じです。
設定や描かれている未来の世界は相変わらず大大大好きなのですが、ストーリーは特に印象に残るものでも心に残るものでもなく。。
だいぶまえに公開された前作をみていないとわからないストーリーだし、目新しさもなければ、何かが光っている映画でもなくなんだかこんなにお金をかけて作る必要があったのか疑問。ハリソンフォードがもうすごいおじいちゃんなのが哀しい。
ひたすらのモラルハザードの洪水
とにかくSF的な性癖に突き刺さる。
ジョーとジョイがお互い「君は本物だよ」「あなたは特別」と言い合うのがなんとも悲しくていじましくて仕方がない。
「大した中身じゃなかった」と言い放たれるのがもうたまんねえ。
偽者はどうしたらいい?
何を思ってジョーは亡くなったのか。
いや、だって会いたかったんだろうな、彼は。
お父さんとかお母さんに。
それを代わりに叶えるように動いたり押し付けたりするのは、大義のために死ぬより人間らしい事なのかも知れない。
ドゥニヴィルヌーヴがどうも苦手
ドゥニヴィルヌーヴの映画自体は3本目(ボーダーライン、メッセージ、今作)。
どうも相性が悪いのか、眠たくなってしまう&トイレに行きたくなる。
俯瞰からの引いたショットと、ちょっと冗長な映像が眠気を誘い膀胱に容赦無く襲いかかる。
しかしハンスジマーの暴力的とも言えるような音楽が眠い顔にビンタをかます。
この水責めのような映画を観終わって1番最初に思ったことは、終わってよかった。
映画自体の話は、K君が社畜をしているうちに自分の出自に関することを発見していくうちに自分は凄いやつかと思っていたらおばさんに「アンタも所詮一般ピープルと同じなんだよ!」と煽られてしまうも
「精神的に向上心のないものはばかだ」と思い決死の覚悟でラブさんを倒すという感じでした。
恋人(ラブプラス)を失い、自分の記憶を否定されて、命をかけて守った男に「お前は俺の何だ」とまで言われる主人公だけど最後は晴れやかな顔をしてるのが印象的。
個人的には、デッカードがたくさん質問をして「too many question( ̄ー ̄)」
とKが返して2人でにやけるというオチがいいなぁ
やっぱダサいかな…(´・ω・`)
別の世界の2049年
あっという間の3時間。前の作品が古く感じない‼️
実際の2019年はまだ車が空を走ってないけど、別次元だったら。。。と思う続編が違和感のない作品。
最初から予想外が続き、こうかも?あれかな?って思いながら、しっくり来る結末。
レプリカントとは?AIやiPSが出てきた世の中に、見分けのつかない存在は追われることになるのかなぁ
映像大作だが映画の面白味に欠ける
「2049」は前作「ブレードランナー」と比較してはならない作品だ。見るべき要素が違い過ぎるからだ。映画のオープニングから前作をリスペクトしていることはわかるが前作の公開時の衝撃は、今見直しても驚嘆に値するほどだ。本作は映像表現も音楽も素晴らしいが、レプリカントの役を人間が演じているという滑稽な印象しか残らなかった。前作はサスペンス、アクション、ラブロマンス、ヒューマンドラマを「あの時代に、この世界観」で見せつけられた凄さがあった。
その中には痛みや苦悩という人間特有の感情表現をレプリカントとして見せる、せめぎ合いの緊張感が素晴らしかった。現在見直しても、その先見性と映像表現のアイデアには目を見張るものがある。
前作ではレプリカントの人間離れした凄味、人間とは違う哀しさゆえに持つ美しさや「強力わかまつ」など日本人もハッとする意外性、ヴァン・ゲリスの数々の名曲など作品全ての各要素の斬新性が後世のサブカルチャーに与えた影響が大きかったのは今、再確認すると良く理解できる。
今作の「2049」は今の時代に可能な技術と表現、未来社会で起こる想定内の事を想定の範囲で見せることは充分出来ているが、ドラマとしての情感表現が希薄で、淡々と見せられた感が強く、盛り上がりや緊張感は欠ける。ただその分、哲学的なアプローチを観る側に問いかけている。それは虚構と現実、記録と記憶、本物と偽物という相対的な価値観と絶対的価値観のせめぎ合いでもある。地球がレプリカントだけで情感も希薄になってしまったからなのか、それとも?ただ、やがてこうなるかもという地球の未来を美しい映像で見せてくれたのも事実ではある。やがてこの世も万物が複製とビッグデータの記憶のみで表現できるようになれば「2049」の作品的価値は、また変わるかもしれない。
Kがもっとレプリカントぽくあれ
映像と音楽は凄まじいです。
問題設定も嫌いじゃない。前作のリスペクトも感じる。
しかし、感動できると評判で行ったのだが、いまいち感動できず。
Kを途中からレプリカントとして見れなくなっていたのが個人的には敗因。
感情の起伏の少ないで定評のライアン・ゴズリング先生の演技に任せて、レプリカントっぽいディテールが足りないんだと思う。あんなに要所に世界観を構築させるディテールが盛りだくさんなのに。ぼくにとってこれは決定的でした。
豪華俳優とハンス・ジマー大師匠♪
内容自体は可もなく不可もなく。よっぽどのSFアレルギーがない限りは気軽に見れると思います。それよりもやっぱり俳優陣と壮大な音楽に魅せられますね〜。主演は脂乗りまくりのライアン・ゴズリング、特別出演的な感じですっかり老け込んでしまいましたがハリソンフォード。そして何と言ってもハンス・ジマーが音楽を指揮しています♪劇中からこのチェロバスをガンガン使う感じ師匠じゃないかと思っていたら、案の定エンドロールに登場w これだけでも私にとっては観る価値ありの作品です。ライアン・ゴズリングの渋い演技とハンス・ジマーの音楽を肴に、お酒を飲みながらゆったりと愉しめます。
リドとしては良作、ドゥニとしては盆作
色々と思うところあったんで、書きます。
まず、自分にとっての前ブレードランナーに関して、あくまでSF映画の映像として、とても重要な作品だと思ってます。
カルト的な人気を得ているものなんで、深いテーマの作品だと勘違いしてる人とか、語っちゃってる人いますが、作りも深みも語るものはないと思ってます。
んで、今作についてですが、けっこー複雑な感じでして、リドリー作品として観れば良作。ドゥニ作品として観たら盆作といった感じです。
どーゆう事かと言いますと、リドリーの作品って、基本的に壮大でキャッチーな映像が売りだと思っているので、そーゆう意味では今回もバッチリ当てはまった作りとなってます。
ドゥニ作品として盆作というのは、彼の売りは人物の繊細な内面を表情で語らせる良さだったり、一つのテーマで納めないドラマ性の強さだと思ってるので、今作はほぼ当てはまらないです。
オマケに以前に撮った「灼熱の魂」と類似点が多く、こちらほどの完成度には達してないように感じます。
タルコフスキー的な事を書いてる方がとても多いですが、言うほどは感じませんでした。勿論全くではないのですが、タルコフスキーの映像は結構な数の作品が取り入れてますし、レヴェナントみたいな訳ではないです。むしろ、日本の漫画やアニメからオマージュはかなりしてると思います。例えば「彼女の思い出」ホログラムの表現はこれをイメージしてる印象、後は二瓶勉作品からかなり貰ってる。
尺が長いってのは同意見です。
音凄い。なんなら映像よりもIMAXを選んだ価値があった。
観た後、まず思ったのが撮影監督ディキンスについて。
彼の映像は本当にいつも素晴らしく、絵画を観てるんじゃないかと思うほど美しいのですが、アカデミー賞に10回以上ノミネートされているに獲った事はないのです。そこにルベツキが現れ3年連続受賞。
ですが、ルベツキとの差はそんなないと思ってました。
それが今回で、若干の優劣を見た気になりました。
人それぞれ好みはあるのですが、ルベツキが以前に撮った「トゥモローワールド」という似たテーマのSF映画があり、映像で完全にブレードランナーは劣っていました。
ディキンスは構図やアングルに拘る人で、1カットがとても素晴らしい。
かたやルベツキは、区切りを見せない映像トリックと、複雑なカメラワークにより、映画の中に入り込んだような臨場感を与えてくれる人です。
その二人が似た世界観の映画を撮った結果、ディキンスは映像の美意識に囚われすぎて、描写がクドくなってしまってた。
ルベツキは未来的な描写にほとんどピントを合わせず、街中に溢れる当たり前のテクノロジーを日常として映し、結果リアリティが増し観た人をSFの世界に吸い込んでみせた。
ディキンスは、街中に溢れるホログラム、車、ビル群、銃、あらゆるモノをバッチリ映し、果てはキリスト誕生の宗教画を背景にしっかり撮ってしまう始末……それじゃ隠喩にならんよ。
勿論、撮影監督としてツートップの話しなので、ディキンスの映像が凄いのは間違いないです。
優劣つけるには早いとも思います。
今回は台詞でも何でも説明過多な作りだった為、クド過ぎる作りになってしまってました。
たぶんドゥニとディキンスは、攻殻機動隊を作るべきだったんだと思います。アレだったら押井監督バリにクドくたって、むしろ良い訳だし。
何だか悪い事ばかり書いた感ありますが、つまらなけりゃこんな書かないです。
そんな感じでした。
何か某SF映画くらい長ったらしい文になっちゃいましたね。
良い出来だが、やはりSFではない
ドゥニ・ヴィルヌーブ監督の映画としては初めて認めても良かろうとは思ったが、誉めるわけにはいかない。もうちょっと哲学寄りの骨太のSFとして興味深いストーリーにできなかったのか、下地があるだけに残念。
生殖能力の獲得なんてあまりにも安直というか、奇をてらったというか。それも30年前に既にできていたと! 都合良すぎ。それならレプリカントは赤ん坊から大人になって老いていくことになるが、そんな設計をした話やそんな噂すら一切ない。同監督の「メッセージ」のレビューでも書いたが、これではSFでなくファンタジー。
寿命の制限がない? それじゃ人間より優れてるわけで、レプリカントの体に脳を移植する者がいてもおかしくない。ウォレスがそうであってもおかしくない。レプリカントばかりが登場し、しかも完璧なので、人間は置いてきぼり。人間はレプリカントを生み出しながら限られた寿命で何のために生きているのやら…。
並の人間以上の頭脳、人知をはるかに超える経験を持つレプリカントが短命であることに納得できずに悩み、もがくーそんなレプリカントの悲哀に魅力があったのだが、その前提は30年後の設定であっさりと外されてしまった…。
妊娠したレプリカントから産まれた娘をレプリカントたちがひた隠しに隠していたことが明らかになった時は、「ダヴィンチ・コード」と重なり、ん~やっぱりキリスト教文化なのか…?と妙な感じがした。
ショーン・ヤングのレイチェルには驚いた。そっくりさんを使ったのかと思ってたらエンド・ロールを見てビックリ!
ドゥニ・ヴィルヌーブは、SFとファンタジーの違いが分からないのだろうか。容易に設定が破綻する。今回は世界観と映像が補ったが、根本の所では認められない。
レベルの高い未来表現
あんな未来警察は見たことがない。
ライアンゴズリングは旬で西島秀俊みたいで隙がなくカッコいい。乗り物やネオンなどのデティールがいい感じにダークで洒落ている。
映像美は文句なしだがストーリー性や音楽性がもっとあれば高評価だった。
AIとの恋は唯一、感情移入できたが、今までにありがち感は漂っている。
全体的に壮大な雰囲気だった。
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