ソロモンの偽証 後篇・裁判
劇場公開日:2015年4月11日
解説
宮部みゆきが作家生活25年の集大成として9年間にわたり連載して書き上げたミステリー巨編「ソロモンの偽証」を、「八日目の蝉」の成島出監督が映画化した2部作の後編。男子生徒・柏木卓也の死から始まった一連の事件に揺れる城東第三中学校で、前代未聞となる子どもによる子どもだけの校内裁判が行われることになった。告発状によって柏木卓也殺害の嫌疑をかけられた問題児の大出俊次を被告に、校内裁判の提案者である藤野涼子は、検事として大出の有罪を立証しようとする。対して、他校生でありながら裁判に参加する神原和彦は大出の弁護人となり、涼子と対峙する。さまざまな思惑が絡まり合う中、涼子らは必死で真相を究明しようとするが……。
2015年製作/146分/G/日本
配給:松竹
スタッフ・キャスト
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宮部みゆき原作。中学生が、クラスメイトの死を巡って校内で、裁判ごっこをする話。
まずファンタジーであって、中学生が殺人の裁判をやるという大前提部分があまりに茶番で、その部分でめちゃくちゃにアレルギーが出るとは思う。中学生の裁判ごっこに、警察が出廷したりとかもうちゃんちゃらおかしい。
ただ、その点は脳内で「第三者の大人が裁判をやっている」と変換するべきで、なんとか凌げるとは思う。
内容自体はそんなに悪くはない。
いじめを受け死んだ主題の少年も、ぜひみんなで盛大にいじめるべき人間というか、非常に性格が悪いので、その辺も本当にいらいらした。さっさと去ねと強く願ってしまった。いじめられる側にも原因があることは普通にあることを教えてくれる作品です。
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前篇がおもしろかった分、後篇何の盛り上がりもなく終わってしまったのは残念でした。
柏木についてもう少し描かれていたらなあ…なぜ自殺に至るまでになってしまったのかもよくわからなかったし。あの内容じゃあただの口が悪いメンヘラかまってちゃんだということしかわからない。偽善者って言葉もお前が言うか?って感じでした。
2023年1月2日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
自宅で動画配信サービスを利用して視聴しました。数年前に1度動画配信サービスで見ましたが、今回が2度目の視聴です。原作は未読です。
前篇で決まった裁判が行われ、様々な人間が裁判の場で本音を話していたり、事実が判明していきます。
津崎校長や森内先生の言葉は少なくとも本音であったと思います。年を取れば取るほど本音を言うことが難しくなりますが、生徒が行う裁判だったからこそ話せたのかもしれません。
そんな中で告発状を送った三宅の法廷での態度には、少なからず不快感はありました。ですが、このように生きてきた彼女に事実を話しさせることは無理だろうな、とも思いました。正直この映画の中で、話をしなかった三宅に対して法廷で藤野が涙を流したシーンが最も心揺さぶられました。あの瞬間の梯子を外されたような感情はとても痛々しく伝わってきました。
神原がわざわざ裁判を開催させた理由も、大人からしてみれば独善的にも見えます。また、柏木の他者に対しての言動も、どう考えてもわがままでしかないのですが、思春期にはそのような思考になるやつもいるよな、とは思いました。柏木の神原に対する態度もそうですが、あれだけ完全にかまってちゃんな行動すりゃ、そりゃ友達いなくなるぜ、というのが自分自身の本音です笑。聞いていた柏木の両親はどんな気持ちになったのでしょうか。
冷静に考えればわかることを見失ったり、完全に自分の中の理論で武装してしまう奴っているんだよな、と妙に共感してしまいました。そのような人と対峙したときの不全感やイライラを、見ている側に感じさせるこの映画は良くできているな、と感じました。
中学生らしい青い感情を発信させ、痛さを感じさせるこの映画がかなり好きです。
予想ができないものではなく
予定調和な安定の結末だった。
最近のドラマもそうだがこの手のものは
この結末ばかりな気がするが
この年にできたのを考えるとこれが模範作となったに違いない。
ややこしくなりそうなものを綺麗にまとめていて分かりやすい映画なので、
子供に見させると学校での人としての在り方を考えてくれそう。